F畑任三郎
マーゲイ
「では[シーン3]リハーサル行きます!
3、2、1・・・👉」
サイ園寺(シロサイ)
「被害者はPパプのマネージャー兼プロデューサーのMーゲイさん。
色仕掛けを受けたことによる興奮で鼻から大量に出血したことが原因だと思われますわ」
シマ泉(サバンナシマシマオオナメクジ)
「これは、ほら・・・ Kープペンギンの仕業ですよ!
Iドル志望のKープがPパプに加入したくてマネージャーのMーゲイさんに直談判したけど、
『へべれけキャラはPリンセスさんとかぶっちゃいます」とか言われて、
カッとなってヤっちゃったんですよ。 きっと…」
💥🙆♀️
シマ泉
「アタッ! おでこをフリッパーではたくのはシャレにならな…
塩!? それはもっとダメです! 塩を構えるのはヤメて下さい!」
F畑任三郎(フルル)
「キミねぇ… 『さん』か『ちゃん』は付けなさいよ。 デコすけやろー。
あと、憶測だけでKープちゃんを犯人扱いしちゃいけないよぉ。 もぐもぐ…
ゆーちゅーぶ配信でも本人は見えてないことをいいことに『お酒なんて飲んでない』って言い張ってるんだから。
そこは信じてあげないとぉ… むしゃむしゃ…」
マーゲイ
「はい、カットー!
いいですよぉ、お3人さんともその調子です!
では次のカット、ペパプ登場のシーンを・・・」
プリンセス
「ちょっと待って。
私ってへべれけキャラなの!?」
マーゲイ
「はい、すっかり定着していると思いますけど?」
コウテイ
「あと何だ? そのMーゲイとかKープとか・・・」
マーゲイ
「イニシャルトークってやつです。
暴露系のトーク番組や雑誌で名前を伏せる目的でやってるの知りません?
実は今回、実在する人物や団体には許可を取ってないものですから・・・」
ジェーン
「あの・・・ もしかしてタイトルの『F畑任三郎』も・・・?」
マーゲイ
「はい。 もしバレたら怒られると思います」
イワビー
「だったらもっと上手く隠せよ! Kープとか発音が一緒だからバレバレなんだよ!
あとアイドルの頭文字は『A』だろ!? なんでそこだけ英語準拠なんだよ。
・・・『Aイドル』にしたところで隠す意味ないけどな!」
マーゲイ
「そうですか…?
では、セリフについてはタイリク先生と相談して検討します。
ひとまずQKにしましょう」
イワビー
「またイニシャル…」
フルル
「は~ これでやっとジャパリまんにありつける~」もぐ…
イワビー
「さっきからずっと食ってたじゃねぇか!」
シロサイ
「シマナメさんが喋れることについては皆さんスルーなんですのね」」
コウテイ
「まさか私が銀幕デビューまですることになるとは…」
プリンセス
「マーゲイの監督業もなかなかサマになってるじゃない」
マーゲイ
「そうですか?
でも、もし私がPPPのマネージャーをさせて頂いてなかったら、
映画監督を本業にしていたかもしれません」
ジェーン
「そう言えば先代のマーゲイさんは、サーバルさんを主役に海賊映画を作ってたとか…」
イワビー
「サーバルが主役って・・・大丈夫なのかぁ? それ」
コウテイ
「そうだったのか。 だが今回は推理モノだな」
プリンセス
「そう言えばそうね。 どうして?」
マーゲイ
「PPPのことを調べるために私も[としょかん]にはよく出入りしてたんですけど、
その時に製本を頼みにくるタイリク先生とも知り合いまして」
フルル
「あ〜 『ホラー探偵ギロギロ』〜」もぐもぐ
マーゲイ
「はい。 それだけでなく、としょかんにはDVDもありまして・・・
それを観ているうちに、すっかり[みたにおにいさん]作品のファンにもなりまして、
いつかこんなドラマや映画を作れるようになりたいなと」
プリンセス
「じゃあ、どんどん夢が叶っていってるわけね」
ジェーン
「そのお手伝いが出来るなら私たちも嬉しいです」
マーゲイ
「ありがとうございます!
実は、この『F畑任三郎』が当たったら次の構想もありまして・・・」
イワビー
「気が早ぇな」
コウテイ
「おいおい、PPPライブのことも忘れないでくれよ?」
マーゲイ
「大丈夫です。 両立出来ますから!
それでですね。 次回作のタイトルは『王様のリストラ』にしようかと」
マーゲイ
「映画の話ですよ!?」
フルル
「それを言うなら『王様のレストラン』でしょ〜」 もぐもぐ…
イワビー
「皇帝でもねぇじゃねぇか! あとフルルは何でそんなことまで知ってんだぁ?」
マーゲイ
「その次が『振り返ればヤクがいる』でしょ?」
ジェーン
「それはヤクさんが背後に立ってるんでしょうか?
それとも今回シマ泉さん役をしてるシマナメさん?」
プリンセス
「どっちでも怖いのは変わらないわよ!」
イワビー
「ジェーンは配役(中の人)にも詳しいフレンズなんだな! あとネタバレ注意な」
フルル
「それを言うなら『ヤツ』だよ〜」もぐ…
イワビー
「だからフルルは何でそんなに知ってんだ?」
マーゲイ
「それから『真マヌル』!」
プリンセス
「その[みたに]さんて、もしかしてフレンズなの?」
イワビー
「いや、マーゲイがボケてるだけだから…」
フルル
「それを言うなら『真田丸』…のことかな?」 もg…
イワビー
「よく分かったな!?」
ジェーン
「あぁ、そっちですか! シン・マヌルって読んじゃいましたw
すべてのマヌルネコさんに、さようならを告げるのかと…」
イワビー
「ジェーンもなんでそんなこと知ってんだ!?」
マーゲイ
「そして『きっとウマくいく』で締めたいですね」
フルル
「そんな作品あったっけ…?」 ごくん
プリンセス
「やっと食べるのをヤメたのね…」
イワビー
「フルルにも知らないことが!?」
ジェーン
「それはインド映画ですよ。
あとフルルさんて、デスノの『L』っぽいところありますよね」
イワビー
「まさかのジェーンが知ってた!
しかもまた別の作品の話まで持ち出してる!?」
マーゲイ
「せっかくPPPが映画に出るんですから、歌って踊るシーンは入れたいじゃないですか」
プリンセス
「え!? 私たちもさっきから言ってる映画全部に出るの!?」
ジェーン
「またコウテイさんが気絶してます…」
イワビー
「ずっとだよ! 作者にプチリストラされてな!」
タイリクオオカミ&アミメキリン
「こんにちは」
マーゲイ
「あ、ちょうどいいところに・・・」
タイリク
「ん?」
マーゲイ
「実はIニシャルを使ったセリフが不評でして…」
イワビー
「まだ引きずってるじゃねぇか!」
タイリク
「それについては私も書いててどうかとは思っていたが…
今回私が来たのは最後のパートについてだ。
キミの提出してくれたプロットを一通り読ませてもらったが、
あれでは前後の脈絡が無さすぎるんじゃないか?」
マーゲイ
「そうですか? 原作のF畑任三郎でも最終話で踊ってたじゃないですか」
タイリク
「同じダンスでも、こちらとはかなり毛色の違うものだったと記憶しているが・・・」
アミメ
「あの・・・ やっぱりこの作品って古畑任三郎を意識して作ったんですか?」
プリンセス
「あら、推理オタクが食い付いてきたわね」
マーゲイ
「そうです。 古畑任三郎が『K事コロンボ』のオマージュ作品だったように・・・」
ジェーン
「コロンボ! ウチのカミさんがねぇ…ですね」
フルル
「また髪の話してる…」
イワビー
「K事コロンボって・・・ F畑の方は途中から隠す気なくなってるし。
ジェーンは何でも知ってるな…
フルル、カミ違いだよ…」
マーゲイ
「古畑任三郎での私のお気に入りはIチロー回とSMAP回です!」
イワビー
「もうツッコミ切れねぇよ…
とりあえずコウテイはいいかげん復活してくれ・・・」
ハシさん
「ちょっと失礼させてもらうぞ」
コウテイ
「鬼のジャパ警:デカ長のハシさんことハシビロコウさんじゃないか。
何かあったのか?」
ハシさん
「説明くさい 丁寧な紹介ありがとう」
マーゲイ
「まさか私の盗撮がバレて・・・」
プリンセス
「あなた、まだそんなことしてたの?」
ハシさん
「確かに上からは『けもシコの取り締まりを強化するよう』お達しはあったが…」
ヨシさん
「ウチの課の子たちが今度の映画に出るためのオーディションを受けたい、というから
その付き添いと映画撮影の見学をさせてもらえないかと・・・
ミーハーですみませんな」
ハシさん
「そういうわけだから今日はドワーフサイレンを連れてない。
あと、新メンバーが加わったので顔見せも兼ねている。
まず、ヨシさんは知っているな?
みすてりぃツアーで面識がある者もいるだろう。
こう見えて犯人を追い詰める能力はとても高い」
「よろしく。
あ、1ついいですか?
サーバルさんからは『刑事デカ』というニックネームをもらいました」
フルル
「なにわろとんねん。
それに刑事とデカってかぶってなぁい?」
イワビー
「お前は下柳か。
ニックネームについては・・・ネーミングセンスのないサーバルらしいな…」
ジェーン
「なんだかK事コロンボっぽい風貌の方ですね」
マーゲイ
「確かに! 今撮影中の私の映画に出てくれませんか!?」
ヨシさん
「えぇ… 私がですか? 弱ったなぁ」
ハシさん
「今はこれといった事件も無いですし、いいんじゃないですか?」
インドガビアル
「よして下さい。
オーディションに来た私たちを差し置いて出演を勝ち取ろうとする人がここにイル~」
イワビー
「さすがダジャレデカ。 ぶっこむ機会を逃さないぜ」
インドサイ
「拙僧が合格した暁には映画鑑賞に訪れた観衆をこぞって魅了してみせようぞ」
コウテイ
「相変わらずの露出度… さすが幻惑デカだ」
プリンセス
「コウテイは人のこと言えないでしょ?」
マーゲイ
「ゔ… すいません。 これを羽織っててもらえません?」 👚
インドサイ
「・・・? まだ幻惑のステップは披露してないぞ」
インドホシガメ
「初めまして。 『ホシなのにデカ』ことインドホシガメですわ。
ぜひともオーディションに受かって、いんどちほーの星になってみせますわ!」
ジェーン
「ホシ=犯人っていう警察用語があることを教えてあげなくていいんですか?」
イワビー
「もうめんどくせぇからスルーだ、スルー」
インドゾウ
「私も初めましてですね。 『デカいデカ』ことインドゾウです。
・・・って私、そんなにデカいですか?」
サイ園寺
「どことは言いませんがデカいですわねぇ」
イワビー
「・・・なんか今回、やたらインド系のフレンズが多いな」
シマ泉
「でもインドオオカミさんは居ないんですね…」
フル畑
「もしかしてファンなのかい? シマ泉くんのくせに生意気だぞ?」
シマ泉
「何ですか生意気って。 いいじゃないですか。 ファンでも!」
マーゲイ
「う、うぅ…」
ハシさん
「どうした? 顔色が悪いぞ?」
ヨシさん
「ーというか、のぼせてます?」
LB
「TRRR TRRR…」
マーゲイ
「あ、ボスネットの着信が・・・
私、失礼させて頂きますね」 …走
クロサイ
「あ・・・」
シロサイ
「あら、あなたもジャパ警に?」
ハシさん
「いや、道中でたまたま会っただけだよ。 行き先が同じだと言うんでな」
シロサイ
「じゃあオーディションに?」
クロサイ
「違います!
姫様にこんな地味な脇役しか与えないなど失礼千万!
今回ここに参ったのは、是非とも姫様主演の映画にしてもらえるよう直談判するためです!」
シロサイ
「過保護も大概になサイ! 私はこの役にやりがいを感じています!
クレーマーのような真似事は断じて許しませんよ?」
クロサイ
「姫様、ご立派な考えにございます・・・ されども…
やはり納得いきません! せめて待遇改善を求めてまいります!」 …走
シロサイ
「あ、待ちなサイ! ✋ あぁ行ってしまいましたわ」
アミメ
(今回はやけにサイのフレンズが多いわね… ここにいないのはスマトラサイだけ・・・?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
扉
「バーン!」
アオカゲ
「マーゲイは居る!?」
コウテイ
「!? ・・・マーゲイならあいにく席を外しているが…
何か急用かい?」
アオカゲ
「突然、なんの説明も無く役を降ろされたんだ。
このままでは応援してくれていたクリゲやシロゲたちにも申し訳が立たない」
タイリク
「まあ、待ちたまえ。
それについては脚本担当の私から説明しよう。
シマ泉くんの役どころは『おとぼけ』で『おっちょこちょい』な性格だ。
しかしキミの性格は『お茶目』な部分はあるが『ストイック』だろう」
アオカゲ
「むぅ… 否定は出来ないな」
タイリク
「そこにミスキャスト感を覚えた・・・らしい」
アオカゲ
「・・・らしい?」
タイリク
「これは私たちより『上位の存在』の意向だ。
決して逆らうことなど出来ないのだよ」
アオカゲ
「えぇ…」
アミメ
「またそんな怖い言い方を…」 ((((;´゚Д゚))) gkbr
フルル
「メタいね〜」
シマ泉
「それじゃあボクは降りられないと…?」
ジェーン
「え… あなたの方は役に不満を?」
シマ泉
「だって事あるごとにおでこをはたかれるし。
塩ハラだって・・・」
サイ園寺
「なんですの? その塩ハラって・・・」
シマ泉
「昨日だって『酢の物は体に良いらしいからキュウリの塩もみをしておいて』って…」
プリンセス
「えぇ…?」
フル畑
「♪〜 ( ̄。 ̄ノ)ノ」
サイ園寺
「それは・・・ きっと私たちの健康にも気を遣ってくれて・・・
この間もわたくしに 『これからの季節、その恰好では暑いでしょう。 熱中症対策にどうぞ』と…」
シマ泉
「それ、ボクも貰いましたよ! 塩飴をね!」
イワビー
「ひで~」
フル畑
「や、役作りの一環として日頃からフル畑っぽくしててくれってマーゲイに・・・」
アオカゲ
「マーゲイがそんなことを・・・
役を降ろされて良かったかも」
アミメ
(どうやらマーゲイはずいぶん恨みを買ってそうね…)
扉
「がちゃ…」
シロサイ
「あら、どうでしたの? まさか本当に・・・?」
クロサイ
「いえ… マーゲイ殿は見つかりませんでした・・・」
コウテイ
「映画の原案に、演技指導・・・マーゲイも大変そうだな」
イワビー
「クレーマーの対応もしなきゃいけねぇしな」 チラ…
ジェーン
「合間にオーディションの審査までしてたんですね。
初めて知りました」
フルル
「ボスネットでも受け付けてたらしいよ~」
プリンセス
「じゃあさっきのも・・・?」
ハシさん
「ーにしては遅くないか?」
ヨシさん
「かれこれ30分は経ってますね」
タイリク
「確かに。 ちょっと私が様子を見てこよう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キャーーー!
アミメ
「あれは! 先生の悲鳴!?」
ハシさん
「❗
ヨシさん、サイさん、イルさん、ホシさん、ゾウさん、鬼のジャパ警、出動だ!」
~to be continued~
さぁ事件が起きたぞ ジャパリ警察のお手並みを拝見といこうじゃないか
しかし刑事デカなんておにぎりごはんみたいな・・・
次回、捜査・推理編!
ジャパ警:刑事デカことヨシさんVSフル畑任三郎の推理合戦が火花を散らす!
アミメ
「私は!?」
すいません SSとかもツイッターで紹介してもいいですかね?
>> 1028
どうぞどうぞ
ありがとうございます!
フル畑任三郎
「も〜 安請け合いなんてするからぁ」もぐもぐ
ヨシさん
「これで失踪出来なくなった、というわけですな」
作者
「・・・頑張ります…」
F畑任三郎
<第二幕>
~マネージャー控室前~
タイリク
「中を・・・ 中を見てくれ」
一同がLB型扉(透明ガラスver)越しに部屋の中を覗いてみると、
水気の溜まった床にマーゲイが倒れているのが見えた。
アミメ
「分かりました!」
ジャパ警の面々
(まぁた始まったよ…)
「犯人は、推理モノのお約束・・・
第一発見者である先生です!」
タイリク
「おいおい、みすてりぃツアーでも第一発見者=真犯人だったろう。
お約束とワンパターンを混同すると読者に愛想を尽かされてしまうよ?
それに・・・」
シマ泉
「じゃあPPPですよ!
さっき盗撮がどーのこーの言ってたでしょ?
何度言ってもマーゲイがヤメないからカッとなって・・・」
💥🙆♀️
シマ泉
「アタッ! おでこをフリッパーではたくのはシャレにならな…
くしゃみ!? くしゃみは口を押さえてして下さい!」
フル畑
「キミねぇ。 憶測だけでPPPを犯人扱いしちゃいけないよぉ。
ちゃんと聞き込みをするとか、張り込みをするとかして証拠を固めてからじゃないとぉ。
ずず…」
サイ園寺
「フル畑さん、鼻水を拭いてください…」 つ▢
ジェーン
「あのぉ… 誤解されるのは仕方ないとは思いますけど、
『盗撮』というのはマーゲイさんが言ってるだけで、実は全然いかがわしいものじゃないんです」
イワビー
「そーそー。
練習風景の動画とか、楽屋でダベってる時の写真とか・・・隠し撮りだけどな」
サイ園寺
「なぜそんなことを?」
コウテイ
「カメラを意識していない自然な姿が良いのよ、と言ってたな。
実害が無いので今も好きにさせているが…」
プリンセス
「やましいことをしてる訳じゃないし、私たちもイヤがってるわけじゃないんだから
堂々と撮ればいいじゃない、って何度も言ってるんだけどね」
ハシさん
「ーという経緯で、これといったお咎めも無く、むしろ黙認されている。
つまりPPPにはマーゲイを手に掛けるだけの[動機が無い]というわけだ」
ヨシさん
「ちなみにですが、最初に騒ぎになった時の事情聴取では
『隠し撮り、という言葉に興奮するんです』と言ってましたねぇ。
私には到底、理解できない心理ですが…」
コウテイ
「私には少し分かる気がする・・・」 ゾクゾク…
フル畑
「ん〜 あ〜 聞いたことありますぅ~ (-ω-)ゝ そういうの確か『まぞ』って言うんですよね〜」
シマ泉
「文字だけでちゃんと原作らしさは伝わってますかね…」
サイ園寺
「こう言ってはなんですけど、
フル畑さんからそういう単語は聴きたくありませんでしたわ」 ドン引き…
プリンセス
「そう言えば、打ち上げで温泉旅行に行った時も、頑なに一緒に入ろうとしなかったじゃない?」
ジェーン
「私はいつもマーゲイさんが言ってるように
『マネージャーはアイドルの3歩後ろを歩く』的な遠慮をしてるんだと思ってました」
コウテイ
「私には『比べられるのがイヤなんです』と言ってたが・・・ 何のことだろう?」
イワビー
「そりゃあどっちも口実で、多分オレたちの裸を見てられないからだと思うぜ。
コウテイのどことは言わない部位は、あのボリュームなのに浮くしな。 イヤでも目に入る」
プリンセス
「やっぱりそうよね。
風呂上りも私たちの着てる浴衣がはだけそうになるたび目を逸らしてたわね」
フル畑
「ん〜 あ〜 知ってますぅ~ そういうの確か『うぶ』って言うんですよね〜」 (^ω^)/
サイ園寺
「こう言ってはなんですけど、
フル畑さんが天丼ギャグをする姿は見たくありませんでしたわ」 ドン引き…
シマ泉
「読者の反応は気になりますね…」
イワビー
「うぶ、ねぇ・・・
なあ、覚えてるか? プラネットツアーズのカード・・・」
ジェーン
「あぁ、コウテイさんの衣装が透けてるんじゃないか、ってかなり話題になった?」
コウテイ
「思い出しただけで、またゾクゾクしてきた…」
フル畑
「まぞ…」
サイ園寺
「フル畑さん…」
イワビー
「ヘソは完全に透けてたよなぁ。
マーゲイの奴、アレ見て鼻血吹きそうになってたろ?」
プリンセス
「あぁ、あったわね。
ーということは、やっぱり『肌の露出』に弱いのかしら?」
フル畑
「うぶ…」
シマ泉
「フル畑さんってば…」
アミメ
「だったら犯人はスマトラサイさんです!
ただでさえ露出の少ないマイナーフレンズなのに、サイのフレンズの中で唯一登場していません。
恐らく、少しでも名前を売ろうとして・・・
出番の少ない哀れなフレンズの哀しい動機だったのです」
シマ泉
「いや、アオカゲが突然降板させられたことに腹を立てて・・・」
アミメ
「それを言うならシマ泉さんだって塩ハラがどーのこーの・・・」
シマ泉
「そうだ! こうなったらなんでもかんでもセルリアンのせいにしましょう!」
ハシさん
「キミたち、いい加減にしたまえ!」
そう言うとハシサンはアミメキリンを裸絞め に固め、
タイリクオオカミは足を抱きかかえて引っ張り合う。
アミメ
「イタイイタイイタイ! 首! 首が伸びてしまいます」
片や、シマ泉を羽交い締めにするニコニコ顔のヨシさんと、
箸で摘まんだ熱々のおにぎりを近付けるフル畑。
シマ泉
「!? アツアツの塩おむすびを近付けるのはやめてーー!」
扉
「ガチャ… ガチャガチャ!」 🔒
ハシさん
「む… カギか掛かっている。
誰か、合鍵かマスターキーを持っていないか?」
コウテイ
「どうぞこれを使ってください」つ🔑
ヨシさん
「密室・・・ですか」
ハシさん
「他にカギを持っている者は?」
プリンセス
「私たちPPPのメンバーと、マーゲイがそれぞれ1つずつ・・・」
イワビー
「ほら、失くしたりもしてないぜ」 つ🔑
他のメンバーもカギを見せる。
コウテイ
「あとは施設管理担当のラッキービーストがマスターキーを持ってるぐらいだな」
タイリク
「ほら、これで私が密室を作れない=犯人ではないことが分かっただろう」
「う・・・」
ヨシさん
「私からも1ついいですか?
推理モノにはお約束として『犯人はこの中にいる!』というものがあります。
つまりこの場にいないスマトラサイさんは容疑者から外れる、というわけです」
フル畑
「推理モノ用語に『アリバイ崩し』というものもありますぅ。
アオカゲさんとシマ泉くんはずっと私たちと一緒にいたんですから、当然容疑者から外れますねぇ」
タイリク
「クロサイくんにはアリバイの無い時間帯があるにはあったが、
私と同じくカギを持たない以上、密室の中にいるマーゲイくんには手が出せない・・・」
サイ園寺
「念のためにお聞きしますが、
タイリク先生はクロサイさんが見つけられなかったマーゲイの居所をどうやって・・・?」
タイリク
「何度か打ち合わせのためにお邪魔してるからね。 大体の居場所は分かる。
あとは臭いだよ。 血のね」
アミメ
「血って・・・」
シマ泉
「あ、あれはケチャップじゃないんですか・・・?」
タイリク
「これはアードウルフによる自作自演のお芝居なんかじゃない。
れっきとした事件だよ。 まあとにかく入ろうじゃないか」
イワビー
「まだ入ってなかったのかよ!」 (`Д´)っ
~to be continued~
フル畑さんが意外にもちゃんと推理している
犯人はプロレス技の練習と称してマーゲイを締め堕としてしまったイワビーと推理する!☝
まあ今回の主役…の1人ですからねぇ。 これくらいはしてもらわないと。
相手がコウテイならうっかり絞め落としてしまって、
その後もせがまれることはあったかも…?
F畑任三郎
<第三幕>
扉
「カチ… す・・・」
ハシさんが開錠し、ノブを回すと静かに扉を開く。
捜査員たちは素早く部屋の中に滑り込むと武器・防具を構えながら視線をあちこちに走らせる。
ヨシさんとハシさんも捜査員の隙を突いて部屋から出て来る者がいないかを確認してから中に入る。
「どうやら犯人がまだ潜んでいる、ということもなさそうだ…」
ハシさんは物陰や本棚の上まで警戒しながらそう呟いた。
プリンセス
「マーゲイ・・・」
当の本人は血の海に顔を浸けるようにうつぶせで倒れている。
ジェーン
「またですか」
イワビー
「ホント、いいかげんリーダーをリストラされるぞ?」
ヨシさん
「よく見たら顔の周りだけですね。 血は・・・」
フル畑
「・・・」
「フル畑さん」
しゃがみこんで被害者の様子を観察していたフル畑が振り返ると、目の前にシマ泉の顔のドアップが・・・
💥🙆♀️
シマ泉
「アタッ! おでこをフリッパーではたくのはシャレにならな…
死… 死海の水を掛けるのはヤメてください!
やっぱりアオカゲがウマ泉をしてた方がきっとウマくいってたんじゃないのかなぁ…」 ブツブツ…
フル畑
「いきなり後ろに立ったら驚くでしょうが~ ーで、なに~」
シマ泉
「あ、ほら。 見てくださいよ、コレ。 カワイイでしょ」
そう言って差し出したのは真っ赤な和ノ鎧を着たマヌルネコのフィギュア。
フル畑
「キミねぇ、人の私物を勝手に触らない~
すみませんね~ 部下の躾がなってなくてぇ。 ほら、ちゃんと元の場所に戻しておいて」
ハシさん
「いや、どこに伏せn… 解決のヒントが転がっているか分からない。
気になるモノはどんどん調査してみてくれ」
サイ園寺
「では、このジャパリコインの模様はなんでしょう?」
フィギュアの持っている旗には四角い穴の開いたコインが6枚描かれている。
ヨシさん
「ああ、それは六文銭ですな。 真田家の家紋の・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インドゾウ
「デカ長!」
ハシさん
「なんだデカいデカ。 デカい声を出して」
インドゾウ
「ここを見て下さい。 ダイイングメッセージが・・・」
インドゾウが指差した先にはマーゲイが描いたと思われる五角 形の血文字・・・
インドガビアル
「まだ死んでないデスぅ」
インドサイ
「それは死んでいるのか死んでいないのか?
幻惑するは拙僧の十八番ぞ」
ハシさんが倒れたマーゲイを起こすと鼻から血を垂らしていた。
「息はある。 出血は多いが命に別状は無いようだ」
ヨシさん
「目立った外傷もありませんねぇ」
インドホシガメ
「どうしてホシ型じゃないんでしょう? 魔除けが目的なら六芒星のシャトコナを描けばよろしかったのに」
捜査員たちは被害者そっちのけで血文字の解読に血道を上げていた。
インドガビアル
「私も思い付きを言ってみてもいいでしょうか?
一介の捜査員には推理を披露する資格なんてないかもしれませんが」
ヨシさん
「いや、折角なので聞かせてください」
インドガビアル
「五角→互角→ウシのフレンズが犯人であることを伝えたかったのでは?と。
マーゲイさんを巡る三角関係のもつれから・・・
ってウシのフレンズなんて登場してませんでしたね。 すいません」
ヨシさん
「いえいえ、謝ることはありません。
五角形の意味をダジャレで・・・意外に良いアングルのアプローチかもしれませんよ?」
イワビー
「兎に角ダジャレをぶっこむスタイル。 さすがイルイルさんだぜ。
それに乗る刑事デカのヨシさんもかっけー!」
プリンセス
「ついにイワビーまでダジャレをかぶせてきた!?」
サイ園寺
「フル畑さん、コレ・・・」
LB
「ツー ツー ツー」
チェストの上には通話を終了していないボスネットの端末が置いてあった。
誰かとリモート通話をしていたようだ。
LB
「発信先にリダイヤルしますカ?」
フル畑
「お願いします~」
LB
「TRRR TRRR カチャ…」
インドオオカミ
「はい、なんでしょう?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インカ
「あ、タイリクお姉さま♡ お久しぶりです」
タイリクシスターズの一員だけあって他の面々の存在は視界に入ってないらしい。
フル畑
「インカさん、少しお話を聞かせていただいてよろしいでしょうか?」
インカ
「今はとても気分が良いので。 何でもお聞きください」
フル畑
「マーゲイさんとはどんなお話を?」
インカ
「話?・・・はしていません。
映画のオーディションとしてダンスをお見せしただけです」
フル畑
「マーゲイさんは当初どんな様子でしたか?」
インカ
「普通…だったと思いますけど・・・
言われてみれば、慌ててたのか少し息が荒い気はしたかしら?」
シマ泉
「ちょ… フル畑さん、まさかインカさんを疑ってるんですか?
彼女がそんなことするわけないじゃないですか!」
フル畑
「シマ泉くん、いくらキミがインカさんのファンだからと言って私情を挟んじゃいけないよ~」
サイ園寺
「ですけど、現場にいないインカさんがどうやって?」
フル畑
「かのシャーロックホームズの言葉にこうあります~
『不可能を消去して、最期に残ったものがいかに奇妙なことであってもそれが真実となる』とね~」
ヨシさん
「私からも1つよろしいですか?
オーディションが終わってからお着替えはされました?」
インカ
「いえ? 汗をかいたのでシャワーは浴びましたが、このままです」
フル畑&ヨシさん
「ありがとうございました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
BGM 19:39~
部屋が暗転するとヨシさんにだけスポットライトが当たり、語り出す。
「この事件の真相は思ったよりも簡単でした。
伏線 は至るところにあるはずなので考えてみてください」
代わってフル畑にスポットが当たる。
「んふ~ 原作のコロンボや古畑は初見で真犯人を見抜き、
しつこく付け回してはその言動から証拠を掴んでいくスタイルです~
本作はそのオマージュ作品と謳いながらそういう意味で『らしくない』作風ですが、
それは『犯人など元から居なかった』からです~
種明かしは次回の投稿で。 フル畑任三郎でした」
~to be continued~
なにぃどこに伏線があったんだ!?
教えてヨシさん
次は解決編ですね
ヨシさん
「このSSのタイトルは『F畑任三郎』です。
ーということで後は任せましたよ」
F畑
「はいよ〜」
またツイッターで紹介してもいいですかね
ヨシさん「👌」
F畑任三郎
<終幕>
~20:10~
みずべちほーのライブ会場に明るさが戻った。緞帳 が下りている。
先ほどまで舞台上でフル畑任三郎たちの映っていたスクリーンの前には
観客「ざわ…」
H「まさかこれで終わりなのですか?」
J「上映時間は8時半までのはずなのです。 まだ20分あるはずなのです」 ⌛
観客「ざわ ざわ…」
3分ほど経ったが何も起こらない。
O「トラブルでありますか?」
A「心配っスねぇ…」
S「いや、まだ種明かしが残ってるはずだ」
F「きっと間を取って『考える時間』を演出してるんだよ~」
A「おお、なるほどなのだ」
その言葉を受けたように照明が落ちる。
緞帳が上がり、スクリーンに光が当たる。
しかし映ったのは見覚えのある風景・・・
みずべちほーのライブ会場。 その舞台上だった。
~20:15~
画面の手前からインドオオカミが現れるとこちらを向き、ウィンクを1つすると踊り出した。
くいっ♪くいっ♪
観客「ほ~♡」
妖艶な見た目と踊りに観客は魅了される。 しかしそれだけに留まらず・・・
観客「手足が伸びた!」 「火を吐いた!」 「空中浮遊!?」
某『路上格闘 家』のような演武まで披露する。
S・O「ほ、はら。 最近はヨガにもハマってるらしいから…」
T・O「そういう問題か!?」
インドオオカミがポーズをキメると、左右の舞台袖から沢山のドラム缶が入ってくる。
どうやら後ろにフレンズたちが隠れているらしい。
C・O「今度は何が始まるネ?」
新たな BGMが流れ出し、
手前のドラム缶の中からインドゾウ・インドサイ・インドガビアル・インドホシガメが顔を出す。
後ろのドラム缶からも
ハシさん・ヨシさん、フル畑、シマ泉、シロサイ、クロサイ、PPP、タイリクオオカミにアミメキリン。
アオカゲまで出てきてタオルを振り回しながら踊る。
K「アオカゲー!」
S「みんな頑張れ~!」
一斉にタオルを放り投げたところで暗転し、画面いっぱいに大きな文字が浮かぶ。
ジ・インド
~20:20~
みずべちほーのライブ会場に再び明るさが戻った。
P「コナン劇場版みたいな本格推理映画を期待してたらインド映画が始まったでござる」
N「いや、終わったみたいなんだけど…」
H「我々は一体何を見せられたのですか?」
J「博士、おかしいです。 まだ10分残っているのです」 ⌛
ざわざわ…
???
「分かったのだ!」
1人のフレンズが大声を上げ、客席から立ち上がる。
アラ泉(アライさん)
「きっと作者が失踪してしまったのだ!
だから映画も未完で終わってしまったのだ!」
💥🙆♀️
アラ泉
「アタッ! フェネッk… フェネ畑さん、でこぴんはやめるのだ…
わたあめ!? アラ泉さんはわたあめを見ると洗いたくなってしまうのだ。
けどアラ泉さんは負けたり… じゃぶじゃぶ…
ああっ!? わたあめ溶けちゃったのだぁ…」 orz
フェネ畑
「アラ泉さ~ん、ダメだよそんなメタいこと言っちゃ~
それに今回の投稿で最終回なんだからちゃんと完結するに決まってるでしょ~」
観客「何か茶番が始まった?」「いつもの芸人の、いつもの漫才じゃ…」
そこにサイ園寺(スマトラサイ)が駆け込んでくる。
「分かりました。 これも映画の演出です!」
みたびライブ会場が暗くなり、スクリーンに光が当たる。
映し出されたのはマネージャー控室の中でのっそりとマーゲイが起き上がるところだった。
👏
「誰?」
マーゲイが振り向くと、フェネ畑任三郎(フェネック)が入室するところだった。
「なかなかの役者っぷりだったよ~
マネージャーや映画監督だけにしておくのはもったいないくらいのね~」
マーゲイ
「・・・何を」
フェネ畑
犯人はマーゲイ、あなたでしょ~」
マーゲイ
「・・・」
フェネ畑
「被害者だと思われていた人物が実は生きていて真犯人だった、
ーというのは推理モノでは使い古された手法で・・・」
マーゲイ
「そんなことを言い出すなら『探偵が真犯人』だった、というトリックも聞いたことありますよ?」
フェネ畑
「おっと~
これは1本取られたね~
ーとまあ、冗談は置いといて~
もうちょっとで劇中のフル畑さんの『犯人なんていない』というセリフを鵜呑みにするところだったよ~」
マーゲイはズレたメガネを直しながらフェネ畑を睨みつける。
BGM 25:47~(動機)
フェネ畑
「あなた最初からインド映画を作りたかったんでしょ~
言ってたもんねぇ。 『きっとウマくいく』で締めたいってさ~
でもそのままじゃあ誰も乗ってくれないかもしれないと思ったあなたは推理要素を取り入れることにした。
あとは違和感を持たれないように『QK-1』で作りたい映画を列挙しておいて、
『現場検証編』で対比させる構成を取ったんだよね~
[王様のリストラ][振り返ればヤクがいる(中の人ver)]順番は変わっているけど
[真マヌル][きっとウマくいく]だっけ~?」
マーゲイ
「偶然をあなたの妄想で補完しているに過ぎません。
タイトルはF畑任三郎ですよ? キャストも英名の頭文字からフルルさんを起用して・・・」
フェネ畑
「ん~?
フンボルトペンギンの英名は『Humboldt penguin』 頭文字は『H』だよ~?」
マーゲイ
「くっ… 勘違いは誰にでもあります。
証拠としても弱い」
フェネ畑
「まあ、いいでしょ~ 続けるよ~
あなたには1つ誤算があったみたいだね~」
マーゲイ
「誤算…?」
フェネ畑
「インド系フレンズたちの衣装の露出が思った以上に激しかったことさ~」
マーゲイ
「・・・」
フェネ畑
「ジャパ警のインド系メンバーの色気に当てられていたあなたは
インドオオカミさんからの着信を受けたのを、これ幸いと逃げるように去り、
自室でオーディションを行った・・・
だけど、そこでも肌も露わなフレンズのセクシーな踊りを見せ付けられてぇ、
ウブなあなたは、たまらず鼻血を流しながら倒れてしまったというわけなのさ~
それはインドオオカミの『着替えていない』という証言と、さっき観たダンスシーンからも明らかなのさ~」
マーゲイ
「面白いお話ですね。 あなたの方こそ脚本を書いて映画をお作りなったらいかがです?
私、喜んでプロデュースしますよ」
フェネ畑
「ありがと~ 考えとくよ~
でも1つ分からないことがあったんだよね~
そう五角形の血文字だよ~
あれはダイイングメッセージなんかじゃないよね~
現に生きてる訳だし~
じゃあ、インドオオカミに何かされた訳でもないあなたが、
どんなメッセージを残さなきゃいけなかったのかな~?」
マーゲイ
「・・・」
フェネ畑
「ヨシさんも言ってたよね~ 『五角形の意味をダジャレで』ってさ~
そこで考えたのさ~
五角→ごかく→ごーかく→オーディションに合格したという合図だったんじゃないかってね~
以上だよ~」
マーゲイは1つ大きな溜息を吐いた。
「1つだけいいですか? いつから私が犯人だと?」
フェネ
「最初からあなただと思ってたよ~」
マーゲイ ( ゚д゚ )
フェネ畑
「インド映画を推理モノで誤魔化すというのもどうかと思うけど、
よりにもよって古畑任三郎を題材に選んだってのは失敗だったね~
冒頭部で映っていたのはインドオオカミとあなたでしょ~
フレンズが・・・仲間であるフレンズを傷付けたり、ましてや殺人なんて犯すはずないじゃないか~。
インドオオカミが犯人でない以上、あなたの自作自演もしくは事故以外に考えられないのさ~」
マーゲイ
「・・・後悔なんてしてませんよ。
私は作者(神)として、好き勝手・やりたい放題やったし、
こうやって映画公開も果たせた。
まんぞく…です」
フェネ畑
「そうかな~
本当に自己満足のためだけだったら映画にして観せたりするかな~
自費出版でOVAでも作って配ればいいんじゃない~?」
マーゲイ
「・・・」
フェネ畑
「作品を多くのフレンズに観てもらいたいってのは当然あっただろうけど、
やっぱりお客さんに喜んでもらいたかったから、じゃないの~
PPPの皆さんも言ってましたよ~
マーゲイは誰よりもお客さんの気持ちを第一に考えて
マネージャー業・プロデュース業をしてくれている、って~
頭文字が『F』の私をキャスティングして、この推理パートをラストに付け加えたのも・・・」
マーゲイ
「・・・後付けですけどね。
読者は楽しんでくれたでしょうか?」
「さあ? それこそ神(お客様)のみぞ知るってヤツじゃないのかな~」
マーゲイ
「・・・」
フェネ畑
「じゃあ次の作品に行こうか~ (あれば、だけど)」
~20:30~
ーFinー
五角形
ごかく
ごうかく
合格
な、なんだってぇー!!
作っている過程を魅せるという斬新な切り口で作られたssなんて多分他探してもないですからいろんな意味ですごく面白かったです
絵の書き方のハウツーはそこらじゅうで見るけどssは過程を見る機会ってほぼないですもんね
呼んで頂きありみーです
アイデアは学業の神様、道明寺天満宮の「合格祈願鉛筆(通常は6角形のところ、五角形になっている)」
からもらいました
「過程を見せる」元ネタは今回の古畑任三郎と、ネタバレマジックなんかの影響もあるかもですが、
それでいて観客の斜め上をいくモノ、
ココでしか出来ないSS、僕にしか思い付けない作品を今後も提供できれば・・・