ティガレックスよりナルガクルガかと....
これマジ?普段の行いに対して絵がうますぎるだろ
黒いの奴の体型ティガレックスじゃん
しゅげええ
イカ🦑🦑🦑🦑🦑
ピクトセンスでこんなリアルな絵が描けるのか、、、
とても目立つ
変幻したロシファー
いつのまにこんな姿に……
ロシファーだ
ゴジラだ……
すげえ
そういえば児相に行った時に絵を描いてた人がいたなぁ、、、 そいつに顔が似ている。
うまいやんけ
スポンジボブかな
んだと
失踪
9年くらい前の曲のMVに出てそう
目元がスプラトゥーンみたい
【個性使用者】ヴィラン「クロノス」 【個性名】タイムラグ 【詳細】自分に5秒間のタイムラグを起こす個性 タイムラグは遅れて動く自分にダメージが与えられたり、5秒経つと戻る
「なんだそりゃ。。都市伝説か??あほらしーwwwwWww」 「スターチス様が都市伝説興味ないの珍しーね、もしかしてビビっちゃったとか。。?🤭」 「俺はレオじゃねーんだからそこまで都市伝説に興味ねーよ。。。」 「でも私陽炎って都市伝説知ってるよ」 実際にあるのか。どんな都市伝説なんだ?知ってるなら聞いてみたいわ 俺が問いかけるとちゃむは深く息を吐いた。 「いいけどちょっと特殊な都市伝説だから聞くならちょっと覚悟がいるかな。」 ちゃむのいつもと違う顔つきに周りの空気が重くなると同時にどことなく蝉の鳴き声や近所の人々の声も聞こえなくなったような気がする。
「これはね。おばあちゃんから聞いた話なんだけど----
風鈴の音とミンミンゼミの五月蝿い鳴き声が聞こえてくる真夏の昼、俺達は鬱々としながら夏休みの課題をしていた。 「あっつ…てか夏休みはじまったばっかなんだからまだ課題なんかしなくてもよくね❓❓」 「もう課題とかやめてどっかいこうぜ。。。」 スターチスとタカハシが痺れを切らしたのか駄々をこねはじめた。まあ俺も暑くて集中力が切れ始めたところだしちょうどいいな… 「あはは…私もちょっと休憩しようかな。みんなの分の麦茶持ってくるね。」 「あぐあぐ気が利く〜💕お嫁さん候補だわ〜笑笑」 「ちゃむちゃんありがとね」 あぐかるはちゃむのセクハラもどき発言を軽くかわしみんなの元に麦茶を置いた。 「そういやホモ剣とナナフシってやつはどこいったの。。俺がトイレから帰ってきたらいなくなってたんだけど。。。。」 麦茶を一気飲みしたあとタカハシがベッドにうつ伏せになりながら呟いた。 あー、なんか用事があるらしくって帰ったぞ。 「そういやスマホ見るやいなや血相変えて出ていったね。しかも一緒に帰ってったし…どうしたんだろう…」 「ホモ剣と一緒に帰ってったとかホモなんじゃねー?」 タカハシの発言にゲラゲラと蛙のようにちゃむとスターチスと俺は笑った。 いやしかし本当にどうしたんだ…?2人とも同じタイミングで帰っていくなんて… 「そういえばあの二人帰ってく直前になんか言ってたような気がするよー。確かねー」
『まさか本当に…』 『まずい…』 『とりあえず逃げなきゃ…』
『陽炎が僕らを殺しにやってくる…!!』
それから、すぐここを発(た)つのかと思いきや、先輩は夕飯をいただいたのちに「まだ調べることがある」と次の日まで民家に泊まり、ぼくたちは客用の寝室に通していただいた。 次の日、先輩の車に揺られながら、これからどうするか考えて、そして祠で撮った写真をフォトクラブにアップロードすることに決めた。 ぼくはあの門の前に現れた子どものことが気になっていた。あの場に居て、なにかを見た自分が手助けできることがあるときに、誰かが気づいてくれることを祈って投稿した。 それに、なによりあの子どもに会って、きいてみたい。かつて居た世界のことを。 そのあと、店の前で出会った三人組を思い出した。きっと、先輩と同じオカルト好きなのだろう。少なくとも先輩に話しかけたあの子は。 先輩の普段使ってるオカルト情報収集ページにそれとなくちらつかせてみた。 なんともなかったと思うけど、もしなにかがあったらと思うと、自分にも少し負い目を感じた。 そしてあの飛び立った少年。無事に逃げられたのだろうか。今はどうしているだろう。彼につながる方法はない。いや、先輩はなにか知ってるかもしれない。 一人では生きていけないだろう。ただ、飛び立つときに見せた優雅なエアームド。それを思い出して、すこし安心した。きっと彼は一人じゃない。 シンオウ怖い話/神
「うそだろ……」 先輩の声で我に返った。 ぼくは尻もちをついていたが、「行くぞ」と先輩に起こされた。 面をつけた人たちが門を囲っている。そして、その中に子どもが倒れているのが見えた。あの先輩とともに助けた少年とは全く別人だ。 先輩に肩を押され、祠の立つ広場の前の坂を降りるうちに、太鼓の音が遠くなっていく。 本当に境界がぼやけてしまった――のだろうか。 もしそうなら。 ぼくはあの倒れた子を思い出す。自分たちと服装も大差ないあの子どもは……いったい……。
風景が見えた。まぶしい青空だ。高い建物が並んでいる。赤い光が並んでいて……あ、青になった――。
――。 ふと、太鼓が乱れた。ぼくは自分自身もその微睡みの中にいたことにハッとする。小屋の少年が消えたことにもとっくに気付かれているだろう。自分たちも危ないのだ。慌ただしくなりつつあるなかから先輩を探す。 「せんぱ……」 呼ぼうとしたそのとき、腹に響く音が聞こえた。大きなポケモンの鳴き声のような、金属の擦れるような音。 門の方角だ……。そう思い振り返る。
「さ、見に行くか」 先輩は帰ってきたなりそう言って、ぼくを祠まで引っ張っていった。 広場の中心に立つ祠は、祠というより門だ。まさしく、そういう場所なのだと思う。既に太鼓が鳴っていて、人々が門の周りを踊りながら回っている。 素速くこの空間を写真に収めた。松明(たいまつ)のあかりに浮かび上がる門。そして回る面。 そうか、お面越しならば死者と生者は区別はつかない。そういう祭りで、そういう踊りなのだ。夜なのもそのためかもしれない。 ぼんやりとしたあかりの中で、誰が誰だかわかりにくくなる。人々の境界がぼやけて揺れている。幻想的な光景は、真実幻想なのかもしれない……気がしてくる。
ひとり視線のきつい家に残されてしまったぼくは、仕方がなくゲームでもすることにした。あんな話を聞かされたあとでは、外へ出て写真を撮る気も起きない。ふと、当の祭りについて先輩に言われるがまま付いてきた自分が全く無知なことに気がつく。 ぼくは思い切って家の人に声をかけた。 「こちらは先輩……さっきの彼とはどういう関係のお宅なんでしょうか」 まずはそう言うと、家主のおじいさんは本当に困ったような顔をして、 「わからん」 と首を振った。 「お祭りがあるってきいたんですけど、何をするんです?」 「なんでそんなことを」 「だってこれじゃ失礼ですよ。せめて一緒にお詣りくらい」 そう頼むと、一息置いて話してくれた。 「……ありゃ、死者を現世に戻すための儀式だ。お面を被って踊っているうちに、いつのまにか死者が紛れ込んでいる。神様のおかげで死者が戻ってくると。でもな」 おじいさんは遠い目をして言うのだ。 「たとえ神が居たとしても、都合よく自分のことなんて助けてくれないって実感したよ」と。 そう言って、おじいさんは亡くなった奥さんの写真を見せてくれた。
先輩が「いや、外からきた……」などと話したのち、「気を付けたほうがいいよ」と言って戻ってきた。 もしかしてあの三人も? とぼくがきこうとしたところで再び呼びかけられた。 「どこでやるんですか?」 先輩は振り返って一人に地図を見せる。 「ちょ、ちょっと」 止めようとしたが遅かった。 「祭りの場所を教えたんですか? 小屋から人が消えているのに気が付いたら彼女たちも怪しまれるかもしれませんよ」 歩いていく先輩に詰め寄る。あの三人も村の外から来たのだろう。 「別にそのくらい良いだろう」 よくあんな、監禁され脅された子どもを見たあとで言えたもんだ。 「彼女たちも遠路来たのだろう。探せば祠くらいすぐ見つかる。それとも、ここから帰るよう説得しろと?」 「それは……」 「ま、あとはのんびりしよう」 と言っておきながら、先輩は民家に車を停めるなりまたどこかへ行ってしまった。
民家へ戻る途中、商店に寄った。 「ポケモンセンターがあったらな」 さっきのでゴウカザルのPPが切れたらしい。ピーピーエイダーを買うと出てきた。 「放っておき過ぎなんですよ」 「やせいのポケモンともよく闘うんだ。仕方がないだろう」 先輩はぼくの知らないうちにもけっこう冒険をしているらしい。たぶん、ここに訪れたのも初めてではないのだろう。 そして車へ戻ろうとするところで誰かに声をかけられた。声の方を見ると三人組の少女のようで、ぼくらがここの住民かたずねている。
彼を助けると先輩は語った。 「ギラティナはあの世と関係があると考えられている。実際にそうかはともかく、そう信じられていた」 民家に停めていた車に三人で乗っている。少年は先輩が買った水を飲んでおり、飲む合間に何度も「ありがとうございます」と繰り返していた。 「この地はギラティナの住むどうくつの近くにあって、影響を強く受けているそうだ。研究員の調べによると、ここでは人が消えたり、ときに消えた人が戻ってきたりしたらしい。それで、今でも死者をよみがえらせるための祭りが行われている。 実際にギラティナは別の世界と行き来できるらしい。もしかしたら、本当に死人が別世界から来ることもあったかもしれない。だが……」 先輩は運転しながらぼくと少年の座る後部座席へと目配せする。 「そんなことが毎回祭りの度に都合よく起こることはなかった。そこで、信仰が薄れるのを恐れた昔の人々が始めたのがそれだよ」 先輩は言っている。神が神であり続けるために、このようなことを人が続けてきたのだと。 「存在するかわからない、そんな神のために神という容(い)れ物を構築する力。これこそ神そのものだとは思わない?」 村の入り口までくると、先輩は捕らえられていた少年を車から出した。 少年によると、五年ものあいだ宮司の家に監禁されていたらしい。そして「戻った」あとも絶対にこのことは他言しないようにと言い聞かされていた、こっちはおまえの舌を抜いて返すこともできると脅して。 少年の手から何年ぶりかのモンスターボールが投げられ、飛び立っていった。 「さて、祭りが楽しみだ」
「エーテル財団も苦労したらしい。ここいらを扱う行政機関のトップに手を借りてようやくつかんだのだそうだ」 先輩によると、行政なり役所なりには小さくとも祭祀(さいし)の記録があるものだという。タウンやシティでなくとも、このくらいの規模の町であれば調査があっただろう。 門の前にずっと立っているので先に入ろうとすると「こっち」と裏手に手招きされる。なるほど……悪さをしようというわけだ。 「なんでこんな隠れるように祠の管理をする必要があるか、もちろん理由がある」 屋敷の裏の塀をよじ登って忍び込んだ先輩は、隅の小屋の戸にかけられた錠前をたのしげに触っている。 「燃やせ、ブリッツ」 そう言われて、先輩のパートナー、ゴウカザルが器用にそれを溶かした。 「さて、神はここに居るよ」 小屋を先輩が開ける。ゴウカザルの炎に照らされて中が浮かび上がった。 そこに居たのは、後ろ手に縛られた少年だった。
先輩についていく。 家並みは思いのほかきれいで新しい。ときおり時代を感じさせる一軒家が建つ程度だ。写真を仕事としている自分としては残念でもあった。そういった田舎の風景がアローラで受けるのだ。エーテル財団について名前を聞いたことがあったのも、写真で関わりがあるからだ。 「神を見るというのは?」 「この先に件の祠がある」 先輩は地図を見せながら言う。 「だが目的はそっちじゃない」 やがて一つの屋敷の前で立ち止まった。 「研究員からもらったノートがなかったらたどり着けなかったと思うよ」 先輩によると、ここが祠をつかさどる宮司の住む家だという。社務所も兼ねているというが、祠からは離れており傍目(はため)にはただの屋敷だ。
先輩の車に乗って件の村まで来た。同じシンオウ東部とはいえ、山の中の運転に三時間付き合うのには疲れた。 「知り合いのツテを借りてね」 と言って民家に上がらせてもらったが、家主からの視線がなんとも居心地が悪い。食事付きだと先輩は笑っていたが、本当に飯をくれるんだろうか。 そんな心配に反して、昼食はけっこうなごちそうをいただけた。これでは逆に不安になる。脅し紛いのことをしていないといいが……この先輩がそんなことはしないと信じたい。 「ついて来い」 先輩に従って家を出る。
「シンオウにはいろいろな神様がいるね。神々の研究はシンオウ内にとどまらない。エーテル財団って知っている?」 聞いたことはあった。 「名前だけは、少し」 「アローラ地方のポケモン保護研究団体だ。そこの研究員もけっこうシンオウに来ていてね。一人と仲良くなったんだ」 そして先輩は一枚の地図を見せた。 「彼らが調査に訪れた地の一つで、ギラティナを祀る村だそうだよ」 聞きなれない単語が聞こえた。 「ギラティナ?」 「シンオウの神の一柱だよ。ある言い伝えには、時空を操る二神と共に生まれたらしい。そして伝えられた名前が『ギラティナ』だ」 「はあ、じゃあ、ギラティナを見に行くんですか?」 先輩はいいや、と笑う。 「神を見に行くんだよ」
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イカ🦑🦑🦑🦑🦑
ピクトセンスでこんなリアルな絵が描けるのか、、、
とても目立つ
変幻したロシファー
いつのまにこんな姿に……
ロシファーだ
ゴジラだ……
すげえ
そういえば児相に行った時に絵を描いてた人がいたなぁ、、、
そいつに顔が似ている。
うまいやんけ
スポンジボブかな
んだと
失踪
9年くらい前の曲のMVに出てそう
目元がスプラトゥーンみたい
【個性使用者】ヴィラン「クロノス」
【個性名】タイムラグ
【詳細】自分に5秒間のタイムラグを起こす個性
タイムラグは遅れて動く自分にダメージが与えられたり、5秒経つと戻る
「なんだそりゃ。。都市伝説か??あほらしーwwwwWww」
「スターチス様が都市伝説興味ないの珍しーね、もしかしてビビっちゃったとか。。?🤭」
「俺はレオじゃねーんだからそこまで都市伝説に興味ねーよ。。。」
「でも私陽炎って都市伝説知ってるよ」
実際にあるのか。どんな都市伝説なんだ?知ってるなら聞いてみたいわ
俺が問いかけるとちゃむは深く息を吐いた。
「いいけどちょっと特殊な都市伝説だから聞くならちょっと覚悟がいるかな。」
ちゃむのいつもと違う顔つきに周りの空気が重くなると同時にどことなく蝉の鳴き声や近所の人々の声も聞こえなくなったような気がする。
「これはね。おばあちゃんから聞いた話なんだけど----
風鈴の音とミンミンゼミの五月蝿い鳴き声が聞こえてくる真夏の昼、俺達は鬱々としながら夏休みの課題をしていた。
「あっつ…てか夏休みはじまったばっかなんだからまだ課題なんかしなくてもよくね❓❓」
「もう課題とかやめてどっかいこうぜ。。。」
スターチスとタカハシが痺れを切らしたのか駄々をこねはじめた。まあ俺も暑くて集中力が切れ始めたところだしちょうどいいな…
「あはは…私もちょっと休憩しようかな。みんなの分の麦茶持ってくるね。」
「あぐあぐ気が利く〜💕お嫁さん候補だわ〜笑笑」
「ちゃむちゃんありがとね」
あぐかるはちゃむのセクハラもどき発言を軽くかわしみんなの元に麦茶を置いた。
「そういやホモ剣とナナフシってやつはどこいったの。。俺がトイレから帰ってきたらいなくなってたんだけど。。。。」
麦茶を一気飲みしたあとタカハシがベッドにうつ伏せになりながら呟いた。
あー、なんか用事があるらしくって帰ったぞ。
「そういやスマホ見るやいなや血相変えて出ていったね。しかも一緒に帰ってったし…どうしたんだろう…」
「ホモ剣と一緒に帰ってったとかホモなんじゃねー?」
タカハシの発言にゲラゲラと蛙のようにちゃむとスターチスと俺は笑った。
いやしかし本当にどうしたんだ…?2人とも同じタイミングで帰っていくなんて…
「そういえばあの二人帰ってく直前になんか言ってたような気がするよー。確かねー」
『まさか本当に…』 『まずい…』 『とりあえず逃げなきゃ…』
『陽炎が僕らを殺しにやってくる…!!』
それから、すぐここを発 つのかと思いきや、先輩は夕飯をいただいたのちに「まだ調べることがある」と次の日まで民家に泊まり、ぼくたちは客用の寝室に通していただいた。
次の日、先輩の車に揺られながら、これからどうするか考えて、そして祠で撮った写真をフォトクラブにアップロードすることに決めた。
ぼくはあの門の前に現れた子どものことが気になっていた。あの場に居て、なにかを見た自分が手助けできることがあるときに、誰かが気づいてくれることを祈って投稿した。
それに、なによりあの子どもに会って、きいてみたい。かつて居た世界のことを。
そのあと、店の前で出会った三人組を思い出した。きっと、先輩と同じオカルト好きなのだろう。少なくとも先輩に話しかけたあの子は。
先輩の普段使ってるオカルト情報収集ページにそれとなくちらつかせてみた。
なんともなかったと思うけど、もしなにかがあったらと思うと、自分にも少し負い目を感じた。
そしてあの飛び立った少年。無事に逃げられたのだろうか。今はどうしているだろう。彼につながる方法はない。いや、先輩はなにか知ってるかもしれない。
一人では生きていけないだろう。ただ、飛び立つときに見せた優雅なエアームド。それを思い出して、すこし安心した。きっと彼は一人じゃない。
シンオウ怖い話/神
「うそだろ……」
先輩の声で我に返った。
ぼくは尻もちをついていたが、「行くぞ」と先輩に起こされた。
面をつけた人たちが門を囲っている。そして、その中に子どもが倒れているのが見えた。あの先輩とともに助けた少年とは全く別人だ。
先輩に肩を押され、祠の立つ広場の前の坂を降りるうちに、太鼓の音が遠くなっていく。
本当に境界がぼやけてしまった――のだろうか。
もしそうなら。
ぼくはあの倒れた子を思い出す。自分たちと服装も大差ないあの子どもは……いったい……。
風景が見えた。まぶしい青空だ。高い建物が並んでいる。赤い光が並んでいて……あ、青になった――。
――。
ふと、太鼓が乱れた。ぼくは自分自身もその微睡みの中にいたことにハッとする。小屋の少年が消えたことにもとっくに気付かれているだろう。自分たちも危ないのだ。慌ただしくなりつつあるなかから先輩を探す。
「せんぱ……」
呼ぼうとしたそのとき、腹に響く音が聞こえた。大きなポケモンの鳴き声のような、金属の擦れるような音。
門の方角だ……。そう思い振り返る。
「さ、見に行くか」松明 のあかりに浮かび上がる門。そして回る面。
先輩は帰ってきたなりそう言って、ぼくを祠まで引っ張っていった。
広場の中心に立つ祠は、祠というより門だ。まさしく、そういう場所なのだと思う。既に太鼓が鳴っていて、人々が門の周りを踊りながら回っている。
素速くこの空間を写真に収めた。
そうか、お面越しならば死者と生者は区別はつかない。そういう祭りで、そういう踊りなのだ。夜なのもそのためかもしれない。
ぼんやりとしたあかりの中で、誰が誰だかわかりにくくなる。人々の境界がぼやけて揺れている。幻想的な光景は、真実幻想なのかもしれない……気がしてくる。
ひとり視線のきつい家に残されてしまったぼくは、仕方がなくゲームでもすることにした。あんな話を聞かされたあとでは、外へ出て写真を撮る気も起きない。ふと、当の祭りについて先輩に言われるがまま付いてきた自分が全く無知なことに気がつく。
ぼくは思い切って家の人に声をかけた。
「こちらは先輩……さっきの彼とはどういう関係のお宅なんでしょうか」
まずはそう言うと、家主のおじいさんは本当に困ったような顔をして、
「わからん」
と首を振った。
「お祭りがあるってきいたんですけど、何をするんです?」
「なんでそんなことを」
「だってこれじゃ失礼ですよ。せめて一緒にお詣りくらい」
そう頼むと、一息置いて話してくれた。
「……ありゃ、死者を現世に戻すための儀式だ。お面を被って踊っているうちに、いつのまにか死者が紛れ込んでいる。神様のおかげで死者が戻ってくると。でもな」
おじいさんは遠い目をして言うのだ。
「たとえ神が居たとしても、都合よく自分のことなんて助けてくれないって実感したよ」と。
そう言って、おじいさんは亡くなった奥さんの写真を見せてくれた。
先輩が「いや、外からきた……」などと話したのち、「気を付けたほうがいいよ」と言って戻ってきた。
もしかしてあの三人も? とぼくがきこうとしたところで再び呼びかけられた。
「どこでやるんですか?」
先輩は振り返って一人に地図を見せる。
「ちょ、ちょっと」
止めようとしたが遅かった。
「祭りの場所を教えたんですか? 小屋から人が消えているのに気が付いたら彼女たちも怪しまれるかもしれませんよ」
歩いていく先輩に詰め寄る。あの三人も村の外から来たのだろう。
「別にそのくらい良いだろう」
よくあんな、監禁され脅された子どもを見たあとで言えたもんだ。
「彼女たちも遠路来たのだろう。探せば祠くらいすぐ見つかる。それとも、ここから帰るよう説得しろと?」
「それは……」
「ま、あとはのんびりしよう」
と言っておきながら、先輩は民家に車を停めるなりまたどこかへ行ってしまった。
民家へ戻る途中、商店に寄った。
「ポケモンセンターがあったらな」
さっきのでゴウカザルのPPが切れたらしい。ピーピーエイダーを買うと出てきた。
「放っておき過ぎなんですよ」
「やせいのポケモンともよく闘うんだ。仕方がないだろう」
先輩はぼくの知らないうちにもけっこう冒険をしているらしい。たぶん、ここに訪れたのも初めてではないのだろう。
そして車へ戻ろうとするところで誰かに声をかけられた。声の方を見ると三人組の少女のようで、ぼくらがここの住民かたずねている。
彼を助けると先輩は語った。容 れ物を構築する力。これこそ神そのものだとは思わない?」
「ギラティナはあの世と関係があると考えられている。実際にそうかはともかく、そう信じられていた」
民家に停めていた車に三人で乗っている。少年は先輩が買った水を飲んでおり、飲む合間に何度も「ありがとうございます」と繰り返していた。
「この地はギラティナの住むどうくつの近くにあって、影響を強く受けているそうだ。研究員の調べによると、ここでは人が消えたり、ときに消えた人が戻ってきたりしたらしい。それで、今でも死者をよみがえらせるための祭りが行われている。
実際にギラティナは別の世界と行き来できるらしい。もしかしたら、本当に死人が別世界から来ることもあったかもしれない。だが……」
先輩は運転しながらぼくと少年の座る後部座席へと目配せする。
「そんなことが毎回祭りの度に都合よく起こることはなかった。そこで、信仰が薄れるのを恐れた昔の人々が始めたのがそれだよ」
先輩は言っている。神が神であり続けるために、このようなことを人が続けてきたのだと。
「存在するかわからない、そんな神のために神という
村の入り口までくると、先輩は捕らえられていた少年を車から出した。
少年によると、五年ものあいだ宮司の家に監禁されていたらしい。そして「戻った」あとも絶対にこのことは他言しないようにと言い聞かされていた、こっちはおまえの舌を抜いて返すこともできると脅して。
少年の手から何年ぶりかのモンスターボールが投げられ、飛び立っていった。
「さて、祭りが楽しみだ」
「エーテル財団も苦労したらしい。ここいらを扱う行政機関のトップに手を借りてようやくつかんだのだそうだ」祭祀 の記録があるものだという。タウンやシティでなくとも、このくらいの規模の町であれば調査があっただろう。
先輩によると、行政なり役所なりには小さくとも
門の前にずっと立っているので先に入ろうとすると「こっち」と裏手に手招きされる。なるほど……悪さをしようというわけだ。
「なんでこんな隠れるように祠の管理をする必要があるか、もちろん理由がある」
屋敷の裏の塀をよじ登って忍び込んだ先輩は、隅の小屋の戸にかけられた錠前をたのしげに触っている。
「燃やせ、ブリッツ」
そう言われて、先輩のパートナー、ゴウカザルが器用にそれを溶かした。
「さて、神はここに居るよ」
小屋を先輩が開ける。ゴウカザルの炎に照らされて中が浮かび上がった。
そこに居たのは、後ろ手に縛られた少年だった。
先輩についていく。傍目 にはただの屋敷だ。
家並みは思いのほかきれいで新しい。ときおり時代を感じさせる一軒家が建つ程度だ。写真を仕事としている自分としては残念でもあった。そういった田舎の風景がアローラで受けるのだ。エーテル財団について名前を聞いたことがあったのも、写真で関わりがあるからだ。
「神を見るというのは?」
「この先に件の祠がある」
先輩は地図を見せながら言う。
「だが目的はそっちじゃない」
やがて一つの屋敷の前で立ち止まった。
「研究員からもらったノートがなかったらたどり着けなかったと思うよ」
先輩によると、ここが祠をつかさどる宮司の住む家だという。社務所も兼ねているというが、祠からは離れており
先輩の車に乗って件の村まで来た。同じシンオウ東部とはいえ、山の中の運転に三時間付き合うのには疲れた。
「知り合いのツテを借りてね」
と言って民家に上がらせてもらったが、家主からの視線がなんとも居心地が悪い。食事付きだと先輩は笑っていたが、本当に飯をくれるんだろうか。
そんな心配に反して、昼食はけっこうなごちそうをいただけた。これでは逆に不安になる。脅し紛いのことをしていないといいが……この先輩がそんなことはしないと信じたい。
「ついて来い」
先輩に従って家を出る。
「シンオウにはいろいろな神様がいるね。神々の研究はシンオウ内にとどまらない。エーテル財団って知っている?」
聞いたことはあった。
「名前だけは、少し」
「アローラ地方のポケモン保護研究団体だ。そこの研究員もけっこうシンオウに来ていてね。一人と仲良くなったんだ」
そして先輩は一枚の地図を見せた。
「彼らが調査に訪れた地の一つで、ギラティナを祀る村だそうだよ」
聞きなれない単語が聞こえた。
「ギラティナ?」
「シンオウの神の一柱だよ。ある言い伝えには、時空を操る二神と共に生まれたらしい。そして伝えられた名前が『ギラティナ』だ」
「はあ、じゃあ、ギラティナを見に行くんですか?」
先輩はいいや、と笑う。
「神を見に行くんだよ」