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ちゃむがめ 2020/10/06 (火) 21:58:23

最初から失敗してるから書き直したい…

146
ちゃむがめ 2020/10/06 (火) 21:56:40

なっつ

1
にゃははし 2020/09/01 (火) 18:40:09 98a8d@0e387

一気にぽんぽんぽーんと載せるやつ画像1
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10
カルペ・ディエム 2020/07/11 (土) 14:09:26 >> 7

スレ残ってたのか

38
6×6=36 2020/04/28 (火) 21:05:49 >> 37

加筆修正
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37
6×6=36 2020/04/27 (月) 23:21:52

とちまるのオリキャラ
撫子じゃないキャラの立て方するのが難しかった。これ以上の画力は望めません
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39
6×6=36 2020/04/25 (土) 13:22:24 >> 35

なるほど

38

オーナーの管理やな
こっちは12000に増やしてる。

36
6×6=36 2020/04/25 (土) 10:22:09

よしなまファンクラブに1年越しに描いたやつ
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26
ヘタルのひかり 2020/04/25 (土) 02:17:58

こころちゃーん
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1671
㎉㎈꧅﷽ 2020/04/22 (水) 17:50:01

メンバー希望します。よろしくお願いします。

35


ありがとぉ

34
6×6=36 2020/04/17 (金) 18:39:33

歴史の課題より
日本の歴史を四コマ漫画で表現せよ
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33
6×6=36 2020/04/17 (金) 14:39:17

「乱数で出したポケモンをうろ覚えで10秒で書いてなんのポケモンか当てる企画」(仲間内でやってた)傑作選①
(その後模写した←10秒クオリティ)
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37
6×6=36 2020/04/17 (金) 13:51:15 >> 35

そう!長文書いていると「行が多すぎます。50行以内に~」とか「文字が多すぎます。4000文字以内に~」って出てくる。

36

そーーなのか!

35
6×6=36 2020/04/17 (金) 13:48:11 >> 33

気のせいだったわ
50行以内、4000文字以内が制限かな?

34
6×6=36 2020/04/17 (金) 13:47:32 修正 >> 32

    つまり、これは暗号化されているということだ。
    確かな手応えを握りしめながら、利玖は帰路へ着く足を早めた。
    季節に相応しいつむじ風が、歩道に植わる木々の葉を激しく揺らした。近くの公園に立つ背の高い時計は、逢魔ヶ刻を少し過ぎた時を静かに刻んでいた。

33
6×6=36 2020/04/16 (木) 23:04:52

1コメントに書ける量増えた?

32
6×6=36 2020/04/16 (木) 23:03:46 修正

    陸

    家出少女の一件は無事、平和的解決を見た。あの後、四人の少年少女達と穏便に話し合うことができた。
    件の家出少女の家出のきっかけは、ただの親子喧嘩だったと言う。特に大きな事件があった訳ではなかった。家出の勢いのまま、前から少し絡みがあった不良達と合流して一緒に過ごしているうちに(なんと野宿していたと言う。なかなか豪快な子供達だ)引っ込みがつかなくなった、ということらしい。少女も近いうちに帰る気はあったということなので、これを機に家に一旦帰る、と言ってくれた。"一旦"というのが気にならないでもなかったが、そこは利玖達が嘴を挟むべきことではない。
    他の三人の不良達にも、家に帰れみたいな説教こそしなかったが、不用意に他人に暴力を振るわないこと、コンビニの店員や客に迷惑をかけないこと、はきつく言い含めた。喧嘩腰から直れば、十分話の通じる青年たちだった。二番目にかかってきたアオイという青年など、淀みなく敬語を話すほどだ。きっと育ちのいい子なのだろう、アオイと会話を交わしながら、利玖はそんなどうでもいい思考を巡らせた。
    三人は、前までコンビニから数百メートルほど離れた私有地の一部をたまり場にしていたらしい。ちょっと立派な公園ほどのサイズの私有地で、手入れがまともに行われているようにも見えず、年中樹木が鬱蒼としている小山、というのが地元の人間の認識だ。暴力団の敷地、という噂もあるが、利玖としては半信半疑だ。全体に年季の入ったフェンスが張られていて、入口と思しき場所は、フェンスがかなり奥まっているので、恐らくその空間にたむろしていたのだろう。誂えたように錆びたドラム缶なんかも転がされていた覚えがあるので、適当に駄弁るにはうってつけだろう。
    しかし、最近そのたまり場に妙な男達が来るようになった。いや、正確には入口付近のフィールドではなく、入口の奥、森の中に入っていくという。初めは横目で睨まれる程度だったが、やがて来訪者の人数が増えてくると、「この場から消えろ」と怒鳴られるようになった。私有地であることは理解していたので仕方なく、フェンスの破れ目の奥に消える男達に背を向けて、すぐ近くのコンビニに不良達は移動した、ということらしい。
    コンビニの店長からしたら迷惑極まりないだろうが、話は理解した。妥協案として、利玖は近くの手頃な空き地を教えてやって、そこに移るよう勧めることにした。いいことではなくとも、違う人間同士、生きていくには妥協──或いはグレーゾーン──が必要というのが利玖の持論だ。ひとまずの解散を少年少女に促し、最後に夜遅くにも関わらずレジに立っていたコンビニの店長にことの次第を報告して、あの場は丸く収まった。
────しかし、丸く収まらない問題もあった。
    そう頭の中でぼやきながら、荒田利玖は闇夜の下、背の高いいかにも厚そうな塀を右手に歩いている。
    角を折れると、塀が途切れて夜の暗さに紛れるような黒色の門が目に映る。すぐ横には、星の明かりでもよく分かるほど赤錆に塗れた鉄板に「蒼浪工場」の文字が刻まれて、独り塀にくっついていた。門の隙間から中を窺う。更にそこから自分の周囲に視線を這わす。人影は無い。そう認識すると、二メートルほどの門の上部に右手をかけ、右脚を前後に振って勢いをつけてから、身体を振り上げつつ息を吐く。
「ふうっ」
    掛け声(掛け息?)に溜息をないまぜにして、一息に門を飛び越える。
    硬い床面とお気に入りの赤いシューズがぶつかって、とん、と軽い音を鳴らす。
    こういう隠密行動みたいなのは、やっぱり俺向きじゃねぇよなぁ。再び頭の中でぼやきを零して、足元を見やる。お気に入りのシューズの赤が、暗いせいかやけにくすんで見えた。
    コンビニでの一件から数日、依頼を受けた例の工場に、利玖は一人で侵入している。本来、潜入のような事柄は白羽の担当だった。しかし、あれ──丸く収まらなかった問題──以来、白羽は生気を失ったように、茫然自失の体となってしまった。それ故、蒼浪工場の潜入(侵入)に、利玖自ら出張ってきているということだ。
    あの時自分の背後で何があったのか、未だに利玖は知らない。白羽に詮索することもしなかった。正直、あの場から幹斗がいなくなっていたことからも大方の想像はつく。自分のやり方は、あの純粋そうな目をした男には刺激が強かったのだろう。まぁ、白羽と幹斗の問題だ。それは二人の問題で、二人がどうにかするべき問題だ。普段から人懐っこい人間でいようと心掛けている利玖だが、自分が手を出すのは自分の両手が届くところまで、と決めている。
    それはともかく、今は工場の偵察だ。
    足音をなるべくさせないようにして(人がいないのなら意味が無いかもしれないが)、工場の大きな扉へ近づく。作るものは多岐にわたる、と聞いていたが、果たしてこんな大きな扉が必要なものだろうか、と思いつつ、手元の閂錠を動かす。
    閂を動かして解錠した。閂でない錠をかける所もあったが、そこには施錠されていないようだ。というか、そこに施錠されていたら閂は動かない仕組みらしい。
    それなりに鍛えた腕でも力を込める必要のある分厚い扉を、数十センチほど隙間を空けて身体を滑り込ませる。
    すぐに扉が閉まる重低音が腹の底まで響き渡る。
    残響が途切れた。雑音の聞こえない、静寂。高い位置にあるはめ殺しの窓から射し込む柔らかな星あかりだけが、利玖の瞳に色を挿す。
    扉の前で数分立ち尽くしていれば、やがて暗闇に目が慣れる。工場内に、物々しい機械類が所狭しと並んでいるのが見えてくる。
    何をどうする機械なのか、工業にはまるで縁のなかった利玖にはさっぱり分からないが、なんとなくのパーツは分かる。一番手近な機械の操作部のような部分に手を這わせる。ボタンや小さなレバーがあるのを指先が感じ取る。
    しかし、それだけではなかった。薄い埃が指先にまとわりつく。
    いなくなったと思われる日から一週間ほど。それ以来誰もこの機械に触っていないのは確かなようだった。工場内に人の気配が無いことを確かめながら、ゆっくりと工場の奥へと利玖は歩を進めた。

    一時間くらい経っただろうか。一応の用心をして、門ではなく塀を乗り越えて外に出る。今度は歩道のアスファルトとシューズのぶつかる音がする。白羽は足音を立てない技術や気配を消す技術、人の気配を察知する技術に秀でている。やはり自分の仕事ではないとつくづく感じる。しかし、白羽が動けないのなら自分が動くしかない、それが今の自分にやれる、自分の手が届く唯一のことだと信じる。
    大した収穫は無かったが、手がかりならあった。否、手がかりと言うには心許ない。ただの糸なのかもしれない。何処に続いているのか、果たして何かに辿り着けるのか、それすら怪しい一本の糸。
    一枚の紙を、街灯に照らさせて内容を読み取る。懐中電灯を持っていれば持ち出さずに済むのだろうが、今回は白羽の流儀に則って完全なる手ぶらで来ていた。結論から述べると、とても後悔した。奴は身軽でいいと言うと思うが、正直懐中電灯はあった方がいい。俺はお前ほど夜目は利かないんだよ。まだ自分の家で落ち込んでいるであろう相棒に悪態をつく。
    街灯の光を薄く反射した紙面を見る。専門の用語や記号はまるで分からないが、何かの設計図であることは理解出来た。工場の机の上に一枚だけ置いてあった紙だ。これは重要なモノかもしれないと、野生の勘が告げたので持ってきたが、当たりかもしれない。
    黒い(ペンで書いてあれば当たり前だが)四角柱のような物体の周りに、記号や数字が並んでいる。それだけだった。
    だが、それはおかしい。記号と数字のみ。漢字はおろか、平仮名も、アルファベットすら書かれていない。もしこれが工場の人々の失踪と無関係な書類なら、文字が書かれていないはずがない(・・・・・・・・・・・・・・・)

32
6×6=36 2020/04/12 (日) 21:08:51

まだ今週は続いていたのだ…
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31
6×6=36 2020/04/11 (土) 23:14:00 修正

    伍

    すっかり空は暗くなっている。後ろ向きに歩いてくる白羽とすれ違った時。心地よい温度の夜風が、興奮で少し火照った荒田利玖の頬を冷やす。
    左足を少し前に、剣道の中段構えを左右反転したような足の配置で立ち止まる。目の前、2歩ほど先には自分より少し頭の位置の高い男。利玖は夜目が利く方ではない。なので、コンビニの光で逆光となっている男は、利玖にはシルエットしか見えていない。
    だが、問題ない。仄かな興奮に刺激された利玖の全神経が、目の前の男の気配と殺気を明瞭に捉える。居心地のいい空気。意識しなくとも、自然に口角が上がってゆく。
    男が近づくことで、二人を隔てる空間が、互いの手が容易に届くほどに押し込まれた時。腰を時計回りに思い切り振り切る。
    世界が廻る。右脚は一秒前と同じ位置に置かれている。ふたつの瞳が再び男を捉える。
    刹那、置き去りにされた右脚が遅れを取り戻さんと速度を上げて男の顔へ迫る────!
「今度はなんだ────っおぉ!?」
────空を切った(・・・・・)右脚が一秒前と同じ位置に戻る。
    一瞬遅れて、男の尻がアスファルトに接地する。その顔には、「恐怖」という文字が貼り付けられているようだった。否、それは恐怖以前の「驚愕」だったかもしれない。
    身体の軸をぶらさず、容易に相手の顔面の高さまで足を届かせる回し蹴り。利玖が修得している格闘技、カポエイラの基本的な技「アルマーダ」だ。脚を高く上げる仕様上、近い間合いでも空振り(・・・)ができる。
    決して無意味な暴力は使わない。それは昔から、白羽との暗黙の了解だった。血の気が多く闘うことは好きだが、利玖も暴力は好まない。
「何してんだてめぇ」
    後ろからもう一人の男が歩いてくる。長めの得物を右手に持っているが、殺気には鈍りがある。先の光景への怯えを、虚勢で誤魔化しているつもりなのだろう。
    男は虚勢を振り切るように、バットを振り上げながら大股に迫ってくる。
    振り下ろされるバットの手元を直感──本人曰く、野生の勘──で先読みし、両腕と腰を揃えて時計回りに回しながら、上半身とは逆向きに振り上げる右脚の先で手元を狙う。
「────っ!?」
    バットを的確に蹴り飛ばしたことを、脚の神経が脳髄に伝えるより早く、上半身と右脚を元の位置に戻す。
    得物を手元から失ったことで、男は驚愕の表情を浮かべ、動きを止める。当然の反応だ。その隙は逃さない。
    一撃目の勢いを殺さぬように、再び腰とともに上半身を回転させる。
    一度の暗転を経て、両眼で数センチ上の相手の顔面を認める。
    一度目の蹴りの反動を逃がすように、回りそこねた右脚を相手の顔面に向けて解き放つ。
「────っう!?」
    戦闘の興奮で活性化した動体視力によって、右足が相手の目前数センチを通過したのを知覚する。
    二人目の男が尻餅を着く前に、空を切った右脚を再び定位置に戻す。
    男の表情まで、一人目の焼き直しだった。
    前方への蹴り技「メイア ルーア ジ フレンチ」から「アルマーダ」の連携だ。勿論、アルマーダは空振りだし、一撃目もバットを蹴っただけで相手の手には掠りもさせていない。
    戦闘とも言えないやり取りではあったが、実戦という緊張感のなかで、「空振り」という当てるよりも難しいことをやってのけたという快感は、確かに利玖の頭に心地よい痺れを与え、自然と利玖の口角も上がり、軽薄な言葉が口を飛び出す。
    自覚できるほど緩みきった満面の笑みで、利玖は言う。
「さ、お話しようか」
    自分の背後から聞こえた微かな話し声は、決して利玖の耳に届くことは無かった。
    街路樹を吹き抜ける深夜の冷たい風が、利玖の頬から熱を奪っていった。

30

ご協力ありがとうございます!

29

私の掲示板の説明欄に書いた通り、「Night Park憩いの場」にて紹介します。

28
6×6=36 2020/04/07 (火) 11:09:57 >> 18

>> 27願ってもない話です!是非是非。

27

6×6様、この置き場を私の掲示板の説明欄に貼らせていただくことは可能でしょうか?

26

宣伝しときますーー

25
6×6=36 2020/04/07 (火) 09:17:39 >> 18

>> 24そう思ってもらえる人が1人でもいるのありがたい(´︶`)
書くの楽しいから頑張ってね
完結したらpixivにも上げるつもりだけど、読み手いないのは確かw宣伝よろw

24

私は6×6さんの小説毎回楽しみにしてるけど…ね!
というか、この小説をもっと広めたい。いろんな人に読んでもらいたいなぁ

23

4月中には投稿したいところ(休校措置がとられているなかで、いろんな人に少しでも喜びを与えたい)
…なんでもないです
そもそも見てくれる人がいるかどうかについては触れないでおこう

21
6×6=36 2020/04/05 (日) 15:37:32 修正 >> 20

(肆の続き)

    最初と同じ、目で追えないような速度の回し蹴り。
    勿論、男が(くずお)れる頃には、利玖の右足は定位置に戻っている。
    二人目の男もアスファルトの地面に尻を付けたのを見て、利玖は、いつものような軽い口調で口を開いた。
「さ、お話しようか」
    尻餅をついた二人の表情が安らかでないのは、逆光でも見て取れた。
    二人の恐怖の表情を見て、幹斗の中で、嫌悪に似た何か黒いものが生まれた。
    いつの間にか幹斗の近くへ寄ってきていた白羽が、顔を前に向けたまま話しかける。
「な、危ないことにはならなかっただろ?後は事情を聴いて、家に返すかどうするか決めるだけだ」
    いたって軽い口調で、そう口にする。

────こんなの、ただの暴力による制圧じゃないか。

    その言葉は幹斗の心の声か、それとも幹斗の口から発せられたのか、分からない。
    ただ、目に映った光景は、自分の望んだ景色ではなくて。
    対話する気がない相手にいくら言葉を尽くしても意味が無い。それはもっともだ。たけど…だけど、他に何かあるんじゃないのか?平和的解決が、穏便な結果が。
    不可能なのは頭では分かってる。でも、白羽なら、あいつなら、俺が驚くような手際であの場を切り抜けられるんじゃないか。
    そもそも俺は、何を望んでいたのだろう?
    何を願い、何を、白羽に、押し付けていたんだろう?
    幹斗は、走った。
    どこへ向かうつもりもなかった。でも、どこかへ行きたかった。逃げたかった。頭に焼き付いた、去り際に視界の端に捉えた親友の表情を振り切るように。
    足が縺れる。息が切れる。
    やがて立ち止まり、膝に手を付き、肩で息をする。これほど走ったのはいつ以来だろう。ひたすら酸素を貪る。頭が揺れる。視界が揺らぐ。頬を掠める風すら煩い。視界の端を、茶色く乾いた街路樹の葉が、嘲笑うように通り過ぎる。
    交番に勤務したこともある。不良の相手をしたことは一度や二度ではなかった。その時も、相手が話し合いを放棄したら闘うことしかできなかった。他に手はないのか、そう思いながら倒れ伏せる不良を眺めたこともあった。
    自分が不器用な自覚はあった。だから、自分と違って器用な白羽なら、冴えたやり方を知ってると、そう思っていた。
    勝手に期待して、勝手に失望した。
    言葉にすればそんなものだった。決して、白羽達が悪かった訳では無い。そう、正当防衛と言える。だけど…
    白羽に何を言ったか、覚えていない。でも、何かを言った。言ってしまった。走り出す直前に見た顔は、瞳に光が無かった。もしかしたら、それは、白羽の瞳に映った自分の顔だったかもしれない。
    頭を冷やそう。
    今日はもう、何も考えたくない。

────こんなことになるなら、会わなければよかった

    未井幹斗は、屍のような歩みで、家路を辿った。
    空は、厚い雲に覆われていて、地上の微かな光を反射して薄い色を放っていた。

20
6×6=36 2020/04/05 (日) 14:54:01

    肆

    時計の針が頂点でひとつになった頃。夜のそよ風が、黄色く色づき始めた街路樹の葉と、未井幹斗の頬を吹き抜ける。一日に二回もこの道を辿るのは初めての事だった(日付が変わっいるかもしれないが、そこは気にしない)。自宅からは十数分程。薄暗い町に目が慣れはじめると、昼にも訪れた年季の入った階段の下に、ふたつの人影が見えてくる。ひとつは、背が高く細長いシルエット。針金細工にも似た手足を、寒色で無地のセーターに袖を通した白畑白羽だ。もうひとつは、白羽よりも二回りほど小柄でがたいのいいシルエット。肌寒い秋の夜にも関わらず、黒っぽい半袖シャツで動きやすい格好をした荒田利玖だ。
「よう」
「おう」
    片手をあげて軽く応答をする。セリフだけを抜き取れば軽薄なムードだが、幹斗は二人の間にある言い知れぬ静かな重みを感じていた。だいいち、前会った時には積極的に話しかけてきた利玖が、おざなりに手を振るだけで、軽口すら叩かない。そう思った時に、
「じゃあ、全員揃ったことだし、出発しますか」
    空気を変えるようにぱんっ、と両手を打ち鳴らして、利玖が口を開いた。
「うん。そうしよう」
    応える白羽も、先のような重い雰囲気は無い。
「こんな時間に、悪いな」
「いや、行くって言い出したのは俺の方だからな」
    そう幹斗に声をかける白羽を見て、幹斗は学生の部活の試合前みたいだな、と感じた。緊張する部分もあるが、それでいてどこかわくわくしている所が二人にはあった。
    利玖が「四丁目のコンビニだよな?」と言いながら先導して歩き出す。目的地への道はわかりきっている様子だ。
    こうやって白羽と肩を並べて歩くのはいつ以来だろう。小学校の頃は、度々こうして歩くことがあった。しかし中学で道を違えてからは、そんなこともすっかり無くなった。それでも、やはりこの男が隣に居るのはとても居心地がよかった。自然と、同じ歩調で歩ける。
    少し過去に思いを馳せていた幹斗の頬を、夜風が再び撫でた時、行く手に闇夜には不似合いな明かりが見えた。
「ひとまず俺らが相手をしてくる。幹斗は後ろで控えていてくれ」
「分かった」
    幹斗の承諾を聞くと同時に、白羽は片手をあげる仕草をして、足早に利玖の背を追い抜いた。
    きっと、白羽のことだから、不良相手にも上手く言いくるめて穏便に済ますのだろう。そんな風に楽観的に捉えていた。暴力沙汰になどならないと、どこかでそう思っていた。
    幹斗は、そんな自分を後に後悔することになる。
    片田舎特有の、敷地の広いコンビニ。面積の半分を駐車スペースが占めているが、こんな夜中に車でコンビニを訪れるような変わり者は居ないようだ。敷地の少し奥まった所に、平たい建物が光っている。コンビニの外には、店内の明かりを背に四つの人影。
    布陣は変わって白羽が先頭、敷地の僅かに外に待機する幹斗、その中間辺りに利玖がいる形になる。白羽が真っ直ぐに不良達の所へ向かうと、一人が相対する様に歩み寄ってきた。
「なんだいあんた。買い物客、には見えねぇけどよ」
    店の明かりから少し離れたことで、多少は造形が把握出来る。粗雑に白羽に話しかけた男は、肩まである髪が、店の明かりを茶色く透かしていた。身長は白羽より頭半個分ほど低いか。
「その通り。面倒な前置きは省いて単刀直入に言わせてもらおう。馬場みおさん、後ろにいるだろう?彼女は家出をしていて、連れ戻して欲しいと彼女の家族に頼まれたんだ。と、言うわけだ。彼女と話させてもらおうか」
    本当に端的に要件を述べ、男の横を通ろうとした白羽だったが、男は白羽を通そうとはしなかった。
「ミオは家に帰るつもりはないぜ。そうだろ?」
    男が後ろを振り返りつつそう問うと、後ろにいる人影のひとつが頷いた。きっとその人影が件の孫娘なのだろうが、幹斗の位置からでは、逆光でその顔は窺えない。
「────というわけだ。お帰り願おうか」
「そう言われてもねぇ。こちらにも、こちらの事情があるんだ。話くらいはさせてくれよ」
    男は凄むような口調で言ったが、白羽は気にした様子もない。音のない睨み合いが続いた。数分、いや数秒だったかもしれない。やがて男の方が口を開いた。
「ちっ…あくまでそのつもりなら、こっちもこっちで考えがある────ぜっ!」
    男は一息に拳を振り抜いた。
「────っと。随分気が早いねぇ」
    身体を後ろに引いて拳を躱した白羽は依然として余裕を崩さない。そしてそのまま後ろ向きに歩いてくる。
    同時に歩き出した利玖と入れ替わるように。
    今度は利玖が男と対峙する。手を伸ばせば触れるような間合いに思える。
    男は声を荒らげながら利玖に殴りかかる。
「今度はなんだ────っおぉ!?」
    次の瞬間、セリフを言い終わることも出来ずに、男はアスファルトに尻餅をついていた。
    早すぎる回し蹴りだ。男が殴り掛かる瞬間、利玖は微かに右足を引いていた。恐らくそこから左足を軸に高い回し蹴りを放った。幹斗の目には、利玖と男の頭のシルエットを黒い影が通ったのを見た。しかし、瞬きを終えた頃にはもう右足は最初と同じ位置に戻っていた。
「何してんだてめぇ」
    前の男が倒されたのを見て、慌てたように後ろにいた仲間が右手にバットを持って歩み出てくる。
    大股で間合いを詰めると、二人目の男はバットを頭上に振りかぶり、袈裟斬りの軌道で利玖の頭を目掛けて振り下ろした。
「────っ!?」
    が、その手には何も握られていなかった。男の驚愕の声が、アスファルトに落下したバットの鳴らす軽い音と重なる。
    利玖の右足は、とうに同じ位置に戻っている。
    今度は前蹴りだった。バットの持ち手を正確に狙った蹴り。しかも、先程のように利玖の身体は微動だにしていないように、後方にいる幹斗には見えた。相当鍛えられた体幹が無ければそんな動きは不可能だ。
    再び、利玖の右足が動いた。
「────っう!?」

19
6×6=36 2020/04/03 (金) 22:07:44 >> 18

今週おわりそうでやばい。お互いがんばろ

18

がんば!こっちもがんばるよっ

17
6×6=36 2020/03/29 (日) 09:44:07

今週おやすみ 来週こそ書きます

17

画像1
クソコラ?つくるの楽しすぎww

16
6×6=36 2020/03/21 (土) 15:43:11

 参

 白畑白羽と未井幹斗の二度目の邂逅と同日。窓枠に置かれた、紅く色づき始めた丸い葉を携えた多肉植物の鉢植えが、短い影をモザイクタイルの上に落とす頃。幹斗の去ってしばらくした店内には、三人の人間がいた。
 一人は白畑白羽。例のアンティーク調の肘掛椅子に、瞼を軽く落として腰かけている。しかし意識はあるようで、腿に置いた右手の指をゆったりと動かしている。
 もう一人は荒田利玖。いつものように目を輝かせ、カウンターの席に座り、隣に腰かける、少し薄めの白髪を整髪料で丁寧に撫で付けた男に体を向けている。
 利玖の隣に座る男は、所在なさげに腰の位置を動かしていた。そんな男に、らちが開かないとばかりに、焦れた利玖が話しかける。
「で、何があったって言うんです?」
 男は依然として目を泳がせる。
「あの、信じてもらえるか…というか、言ってもいいものか…」
「嘘でわざわざここまで来ないでしょう。それに、信じるかどうかはこちらの問題です。言っていただかないと、何も始まりませんよ」
 目を瞑ったままで、白羽が諭すように言う。男はそれでも、数十秒ほど逡巡する素振りを見せたが、やがて意を決したように、口を開いた。
「私の友人に、小さな町工場をやってる者がいるのです」
「隣町の蒼浪(あおなみ)工場のことか?」
「その通りです。ご存知でしたか」
「ああ。小規模だが、優れた技術を持っているってどこかで聞いた」
 利玖は普段から相手の年齢に気兼ねすることがほとんどないため、敬語を使って話すことは不得手だった。大学を出てからは特に敬語を使う機会が減ったので、相手が年上とはいえ、この態度は致し方なかった。
「私はとっくに仕事を定年で辞めていますが、そいつはまだ工場にいるので。気が向いた時には、工場に顔を出しに行くんです」
 男は利玖の口調に気分を害された様子もない。
「それが…今週の月曜日だったかな。いつものように工場を訪ねたら、普段は開いている門が閉まっていたんです」
「でも、たしかその日は祝日でしたよね?」
「普段は祝日でも工場を閉めることはないはずなんです。そして、金曜日にも訪ねました。その時も、門扉は閉まっていた。流石に気になったので、門扉に登って中を覗きましたが、人の姿はおろか、明かりも点いていなかったんです」
 男は自分でも不可解という顔をしながら、流暢に話している。確かに不可解な話ではあった。
「休みの日はあるのか?」
「土日と、年末年始やお盆などの時ぐらいです」
「ふぅん…確かに妙だな」
「今日は、この事を相談しに来たんです。なんとか調べていただけませんか?」
 助けを乞うような目で、利玖に訴える。
「分かった。調べてみる。他になにか手掛かりはあるか?」
「…あ、そうだ!その日のうちに、そいつの家を訪ねました。本人か、或いは家族が出てくれるかと思ったんですが…」
「────返事はなかったと」
「そうです。こんな老人の足で分かることはほとんど無くて…申し訳ない」
「構わない。それを調べるのが俺の仕事────いや、趣味だ。任せてくれ。あとのことだが────」
 もう一人。その会話に耳を澄ませていた者がいた。
 なんとはなしに、店と他の階へと続く階段を隔てる扉に背を預けて話を聞いていた麻澤ふゆは、そこまで聞くと、扉に凭れていた体を起こし、自室のある上の階への階段へ歩みを向けた。
 かつかつかつ、という彼女のヒールの音は、階段室に静かに反響するのみで、店内の三人の耳に届くことはなかった。

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カルペ・ディエム 2020/03/18 (水) 23:13:53

うむ 使い方間違えたな!一旦消すわ