柿崎だったり
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2018/05/31 (木) 22:29:48
それから、すぐここを
次の日、先輩の車に揺られながら、これからどうするか考えて、そして祠で撮った写真をフォトクラブにアップロードすることに決めた。
ぼくはあの門の前に現れた子どものことが気になっていた。あの場に居て、なにかを見た自分が手助けできることがあるときに、誰かが気づいてくれることを祈って投稿した。
それに、なによりあの子どもに会って、きいてみたい。かつて居た世界のことを。
そのあと、店の前で出会った三人組を思い出した。きっと、先輩と同じオカルト好きなのだろう。少なくとも先輩に話しかけたあの子は。
先輩の普段使ってるオカルト情報収集ページにそれとなくちらつかせてみた。
なんともなかったと思うけど、もしなにかがあったらと思うと、自分にも少し負い目を感じた。
そしてあの飛び立った少年。無事に逃げられたのだろうか。今はどうしているだろう。彼につながる方法はない。いや、先輩はなにか知ってるかもしれない。
一人では生きていけないだろう。ただ、飛び立つときに見せた優雅なエアームド。それを思い出して、すこし安心した。きっと彼は一人じゃない。
シンオウ怖い話/神
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