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ポケモン怖い話総合トピック / 55

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柿崎だったり 2018/05/31 (木) 22:29:48

 それから、すぐここを()つのかと思いきや、先輩は夕飯をいただいたのちに「まだ調べることがある」と次の日まで民家に泊まり、ぼくたちは客用の寝室に通していただいた。
 次の日、先輩の車に揺られながら、これからどうするか考えて、そして祠で撮った写真をフォトクラブにアップロードすることに決めた。
 ぼくはあの門の前に現れた子どものことが気になっていた。あの場に居て、なにかを見た自分が手助けできることがあるときに、誰かが気づいてくれることを祈って投稿した。
 それに、なによりあの子どもに会って、きいてみたい。かつて居た世界のことを。
 そのあと、店の前で出会った三人組を思い出した。きっと、先輩と同じオカルト好きなのだろう。少なくとも先輩に話しかけたあの子は。
 先輩の普段使ってるオカルト情報収集ページにそれとなくちらつかせてみた。
 なんともなかったと思うけど、もしなにかがあったらと思うと、自分にも少し負い目を感じた。
 そしてあの飛び立った少年。無事に逃げられたのだろうか。今はどうしているだろう。彼につながる方法はない。いや、先輩はなにか知ってるかもしれない。
 一人では生きていけないだろう。ただ、飛び立つときに見せた優雅なエアームド。それを思い出して、すこし安心した。きっと彼は一人じゃない。
 
 シンオウ怖い話/神

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