ミバch創作コミュニティ

ポケモン怖い話総合トピック / 54

55 コメント
views
10 フォロー
54
柿崎だったり 2018/05/31 (木) 22:27:09

「うそだろ……」
 先輩の声で我に返った。
 ぼくは尻もちをついていたが、「行くぞ」と先輩に起こされた。
 面をつけた人たちが門を囲っている。そして、その中に子どもが倒れているのが見えた。あの先輩とともに助けた少年とは全く別人だ。
 先輩に肩を押され、祠の立つ広場の前の坂を降りるうちに、太鼓の音が遠くなっていく。
 本当に境界がぼやけてしまった――のだろうか。
 もしそうなら。
 ぼくはあの倒れた子を思い出す。自分たちと服装も大差ないあの子どもは……いったい……。

通報 ...