ミーバネルチャ
それがこの街の名前
ザワザワ国内でも屈指の大都市で、人口はおおよそ225万人
他からは「賑わいのある街」「綺麗な街」なんて評判らしいが私はこの街の寂れて汚れた場所を知っている。
ミーバネルチャ
ここ、ミーバネルチャ
別名『ミーバネルチャの塵箱』
街全体がスラムと化しており
強盗、強姦、殺人、etc…、法律が意味を成さないまさに無法地帯、弱肉強食の世界に私は住んでいる。
私は今日もまた、その痩せこけた体を転ばせぬよう慎重に支えながら空腹を満たす何かを探し回っていた。
ふと、右へ目をやると鉄筋が剥き出しになったコンクリート壁にもたれ掛かるようにして二人の若者が息絶えていた。
ようやく食にあり付ける、そう思った私が二人の死体を仰向けにして地面に横たわらせたそのときだった。
「ハハッ!おい!そこのお嬢ちゃん!一発ヤラセてくれや!爆笑」
威勢のいい甲高い声が蹲っていた私の背をつついた。
星野officialの反応で笑ってしまう
*
首魁 、と言うべきだろうか
人間 ならざる私たちに救いの手を差し伸べ居場所を与えてくれた恩人なのだが専ら 「ちゃむ」という愛称で呼ばれ親しまれてしまっている。断片者 の1人だ。断片者 の格の違いってやつを見せてやるぜーへっへー😊」
「あぁ~、緊張した…」
深く息を吐いた直後、ドサッと冷たいコンクリートの床に尻餅をついたのはTyamu_game
彼女は運営者打倒を目論む私たちの
仲間内からは
「おつかれ」
壁にもたれ掛かり床の何処か一点を見つめている彼女に労いの声をかけたのはaptx4869
アポトキシンというまるで何処かの危ない薬のような愛称で親しまれている彼もまたわたしたちと同じ志しを持つ
「テレビ出るの初めてだったからめっちゃ緊張したわー、あーつら」
ちゃむは壁によりかかりながら立ち上がると不機嫌そうな顔をしながらこちらに首を回した。
「なんかピーピーうるさくない?🚓🚨」
「た、たしかに…」
そういえばそうだ、窓を閉め切っていたために今まで気づかなかったが一度部屋に沈黙が訪れると
外から僅かにサイレンの唸る音が聞こえた。
「探知されたのかな、最近の警察はすごいね👮♂️👮♂️🖕」
「めんどくさいけど、片付けるしか方法はなさそうだね」
アポトキシンの提案にちゃむは1拍置いて「だね」と頷いた。
「人間と
いつもこうだ、この人はいつもわたしたちとどこかズレている。
「あぐかるちゃんも、イケるよね??」
「う、うっ、うん…。」
突然名前を呼ばれるとは思いもしなかったわたしは慌てて返事をした。
その刹那、彼女と目が合った。
その0.1秒にも満たないようなその瞬間に、わたしは彼女の瞳の奥に潜む、闇が、悲しみが、寂しさが、苦しみが
暗い何かが見えたような気がしてハッとした。
彼女は何もなかったかのようにすかさず視線を逸らした。
あぐかるちゃん可愛い
俺の出番終わったんですか!?
View数すごい
この様子じゃあ僕出れなさそうですね…😅
今見つけた
これは面白いですわ
支援。なんでこんなSSちゃんと続くんだ…
明日こそ書きます、宣言します
楽しみにしていただいているのに更新サボっててごめんなさい🙇♀️💦💦
無理しないで
こっそりみてるよ~
ゆっくりで大丈夫やでっ!
トン、トンと私達が階段を降りる冷たい無機質な音がこだましている断片者 の扱いに異議を唱え
降りていくごとにこの廃墟を取り巻く警察達の喧騒が大きくなっていった。
「それにしても、来るメンバーを誤ったなこりゃあ」
ポツリとそう呟いたのは、彩奈猫。
彼女もまたこの国での私達、
同じ志を共有する仲間の1人だ。
「私としては何故このメンバーで来たのか問いたいくらいなのだが…。」
彩奈猫から率直な意見を投げかけられたちゃむの顔には少しだけ焦りが滲み出ていた。
「あーまさか現代の警察がこんなに優秀だとは思わなかったしテキトーでいいかなーと思って…😅」
「後先考えずに行動するのはやめてクレメンス」
平謝りのちゃむにそう忠告したのはソゥメン・ツュー。
言うまでもないが彼もまた私達の同志である。
「マウントをとるつもりはないんや、すまんな」
「ええんやでっwwwふふっwww」
ソゥメンの独特な喋り方を真似て返答した彼女は
何が可笑しかったのか少し下を俯きながら独り不気味に噴き出していた。
いつものことなのだが、こうなると私達は決まって困惑した顔を見合わせた。
私達とどこか、いや、何もかもがズレているのかもしれない彼女を、今まで私達は何度も理解し分かり合おうとしたが、何度やっても同じことだった。
彼女の思考、感情を理解するのは私達にはできなかったし
彼女に私達を理解してもらうこともできなかった。
もの思いに耽っているといつの間にか喧騒は目前へと迫っていた。
ちゃむが突然階段を降りる歩みを止めた。
「じゃあ、最初に行く人をジャンケンで決めよっか✊」
ジャンケン、彼女の口から出たその言葉にはまるで危機感も躊躇もなかった。能力 のままに蹂躙し、血祭りに上げるのは私が予知能力なんてものを以てしなくてもわかった。
これから私達が警察達を
私の脳裏に刻まれた経験がそう予感させている。
私はこれまで何十人もの民間人を殺した。
その一人一人を殺した瞬間、感触、後悔が私の手に焼き付いて離れなかった。
その命を摘んだことは果たして私達の望みを叶えるために必要だったのか、そんなことはいつしか考えなくなっていた
が、どうしても人を殺すことに慣れることだけはできなかった。
私はいつも事を終えた後も平然を装うことで仲間達に悟られぬようにしてきた。
今まで殺してきた人々に心臓を引っ張られるようなこの地獄のような苦しみを殺しながら私は日々を過ごしている。
ただ、今は、いつか、わたしの中の大切な喜怒哀楽の感情の一つ一つが失われないか
いつか、目の前の赤いフードを被り無邪気な笑みを浮かべるこの女のようになってしまわないか
それだけがただ、心配で堪らなかった。
「それじゃあ、いくよー」
「ジャンケンポン!」
勝負は一瞬でついた。
私はジャンケンに勝利した、負けたのは彩奈猫だった。
ここの私ってあぐかるちゃんであってよね
合ってます🙆🏻♀️
>> 132
ありがとー
あと誤字ってた
支援
いつのまにかめっちゃ話進んでたね
しえん
>> 99
「させないよ、『不自由 』」匣 ”と呼ばれる対断片者 専用の拘束具を取り出し松前に投げつけた。匣 は松前の目の前で角張った蛇のような形に展開し、彼の全身を力強く拘束した。
ナイヤガラに止めを刺そうとした男の背後から前触れもなく現れた何者かが男の両腕をガシリと掴んだ。
「ふっ、藤遊………!?」
「遅れてすまないね、ナイヤガラくん」
現れた男は藤遊、ナイヤガラの同僚である彼はナイヤガラの命を奪おうと企む輩達の絶好の隙を陰で伺っていたのだ。
「何者だお前ぇYO…?」
「それは牢獄でゆっくり話してあげるさ…」
「つまらねぇ冗談はよせやぁ……………あ?」
藤遊に拳を振り上げたかに見えた男だったが、不思議なことに男の拳は藤遊に振り下ろされることはなく
ただ、静かにその腕と一緒にブランとぶら下がっているのみだった。
藤遊「君の腕の「自由」は僕が「支配」した、君の負けだよ、MC 松前くん」
藤遊はポケットから銀色のルービックキューブのような形をした“
「オイオイオイオイ………」
投げつけられた
「ッグハァ!?」
腹を締め付けられた松前は苦しみ悶えながら膝を崩しそのままだらしなく地面に転がり込んだ。
藤遊「さて…これでようやく2対2で公平だね」
藤遊の余裕の感じられる視線の先には先程ナイヤガラを爆発を駆使して追い詰めた正体不明の男がポツンと立っていた。
「2対2…?あぁ、アイツならさっき逃げたけどw、雑魚だからかなーww」
彼の言葉に驚いた2人は辺りを見回すがナイヤガラが圧倒したいろという男の姿はどこにも見当たらなかった。
藤遊「ふーん、そうかい。ところで何故君は仲間の松前くんのことを助けようとしなかったのかな。」
たしなめるような視線を投げかけながら藤遊は問い掛ける。
「めんどいんで」
男は即答した、意外にもあっさりとした答えだった。
藤遊「本当にそうなのかな…?僕は君たちを大それた目的もなしにナイヤガラくんを殺そうとしたチンピラには見えないな、本当は君たちは何らかの組織に属しているんじゃないのかい?俗に言う…テロリスト、とかさ」
「ふぁーーーーーーーー笑」
しばらくは藤遊の話に黙って耳を傾けていた男だったが彼の憶測があまりにも的外れだったからだろうか、男は珍妙な笑い声をあげた。
が、藤遊はそんなことも気に留める様子はなく話を続ける。
藤遊「僕らに手が出せなかったのは恐らく僕らに勝てないと踏んだから、しかしそれだけなら後は逃走するしか他はないはずだよ、“普通”ならね。だけど君はただそこに突っ立って僕らの様子をただ呆然と眺めていただけだった、それは何故か…?何故なら情報収集、つまりは少しでも僕らの手の内を把握するためだろう?組織の人間なら見す見すと逃げては帰れないだろうしね、違うかい?」
???「えーとそうですねーーーー、7割くらいちがうんでしんでください」
藤遊「ありゃりゃ…見当違いだったか、こりゃ残念😓」
???「それじゃあもう僕帰りますね…」
ナイヤガラ「って、おい!逃げんな!!」
藤遊「追わなくていいよ、ナイヤガラくん」
ナイヤガラ「何故に…?」
藤遊「彼はもしかしたら助けを呼びに行ったのかもしれない、そうなれば僕らが不利な状況に立たされる危険性だってある、それに……………」
ナイヤガラ「それに…?」
藤遊「僕らに急用ができた、今度の相手は断片者 率いる“テロリスト”だよ、ミーバネルチャ全土のテレビを電波ジャックして宣戦布告してきたテロリストの居場所を突き止めて現在は警察達が応戦してる…だろうけど相手は断片者
ナイヤガラ「そうだけどさ…俺に休みをくれよ…」
藤遊「全く君って人は…😥、人命も関わる一刻も争う事態だっていうのに…ほら、行くよ」
ナイヤガラ「ワカリマシタ…」
あんみつさんごめんなさい、パクリました
運営側、ショコラテリア、テロリストの三竦みになるんだろうけど
運営側の戦力少なすぎじゃね、冬将軍がチート級の強さだからなのかもしれないけど
*
まず初めに名乗っておこう、俺の名前はRyock
・・・はぁ、今日はちっともツイちゃいねぇ。断片者 を名乗っているらしい。
家を出てからしばらくした後に家の鍵をかけたかどうか心配になって戻った。
が、鍵は普通に閉まってやがった、はぁ、俺の馬鹿野郎だ。
自分にウンザリだよ畜生。
そんで家に戻って生じたロスタイムを取り戻すために俺はバス停まで全力で走った。
・・・気づかなかったんだろうな、俺は犬のフンをうっかり踏んじまった。
ベチョっ!
あの音が俺の脳内でしばらくの間、何千何万回と繰り返された。
んで、結局俺はいつものバスには乗れはしなかった。
俺は悟ったよ、神に見放されたんだな・・・ってね。
そして・・・なんやかんやあって今に至る。
驚くべきことに俺は今、テロリストが潜伏しているとされる建物をぐるりと囲む警官隊の中にいる。
しかも、相手は
あぁ・・・今日はどうやら命日らしい。
口調まで本人そっくりで草
更新楽しみにしてます!
Good
更新してて嬉しい
なっつ
最初から失敗してるから書き直したい…