風鈴の音とミンミンゼミの五月蝿い鳴き声が聞こえてくる真夏の昼、俺達は鬱々としながら夏休みの課題をしていた。
「あっつ…てか夏休みはじまったばっかなんだからまだ課題なんかしなくてもよくね❓❓」
「もう課題とかやめてどっかいこうぜ。。。」
スターチスとタカハシが痺れを切らしたのか駄々をこねはじめた。まあ俺も暑くて集中力が切れ始めたところだしちょうどいいな…
「あはは…私もちょっと休憩しようかな。みんなの分の麦茶持ってくるね。」
「あぐあぐ気が利く〜💕お嫁さん候補だわ〜笑笑」
「ちゃむちゃんありがとね」
あぐかるはちゃむのセクハラもどき発言を軽くかわしみんなの元に麦茶を置いた。
「そういやホモ剣とナナフシってやつはどこいったの。。俺がトイレから帰ってきたらいなくなってたんだけど。。。。」
麦茶を一気飲みしたあとタカハシがベッドにうつ伏せになりながら呟いた。
あー、なんか用事があるらしくって帰ったぞ。
「そういやスマホ見るやいなや血相変えて出ていったね。しかも一緒に帰ってったし…どうしたんだろう…」
「ホモ剣と一緒に帰ってったとかホモなんじゃねー?」
タカハシの発言にゲラゲラと蛙のようにちゃむとスターチスと俺は笑った。
いやしかし本当にどうしたんだ…?2人とも同じタイミングで帰っていくなんて…
「そういえばあの二人帰ってく直前になんか言ってたような気がするよー。確かねー」
『まさか本当に…』 『まずい…』 『とりあえず逃げなきゃ…』
『陽炎が僕らを殺しにやってくる…!!』
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