蝣エ所:位置情報を受信できません。 時刻:0653 対象:第135強襲狙撃兵大隊
アレクセイ「動くな!止まれ!」
???「おいおい俺は怪しいものじゃねえぞ?」
イリーナ「あいつ腕が四本ある...エーギルなんじゃ?」
ヴコール「いや違う。あいつはたしか...」
アレクセイ「さっさととまれ!そこから動くな!」
ヴコール「おい!お前、確か対異の小隊のやつか?」
ペネトレイション「おう。ペネトレイションだ。」
ウリヤーナ「あいつって確か化け物の...」
ニコライ『アレクセイ!ここからじゃよく見えないがその四本腕のやつはなんだ?』
アレクセイ『対異のペネトレイションらしいが俺はわからん。とりあえずこちらに来てくれ。』
アレクセイ「おい。何でお前はここにいる?お前の基地は確か北東のほうだろ?」
ペネトレイション「俺らも作戦で移動してきてたからだよ。」
ヴコール「防衛線の最前線の基地だぞ?ただでさえ兵が足りないのに移動するのか?」
ペネトレイション「...?あー...お前らこの半島が今どうなってるかを知らない感じか。」
アレクセイ「クリュチェフスカヤでの作戦開始前からだから...大体5週間ほど情報に触れてない。情報を知るために町を探してきたらここに来たんだ。」
ペネトレイション「ふむふむ...なら俺らの隠れ家に来い。少し話そう。」
アレクセイ「ニコライ達が戻ってきたな。とりあえずその隠れ家に行かせてもらおうか。」
・・・・・・・・
カムイ「ペネトレイション、なんだそいつら。」
ペネトレイション「迷える子羊達だな。この半島がどうなってるかを5週間ほど知らないみたいだ。」
イリーナ「一体この国はどうなってるの?臨時首都とも連絡がつかないし...」
カムイ「崩壊したぞ。そろそろ火災やらも収まってるころじゃないか?」
アレクセイ「.......は?」
まず臨時首都が何で崩壊したかだな。エーギルがたくさん来たから自爆した、以上。...まあ順番に話そう。大体7週間くらい前にベーリング海にいる竜みたいなエーギルをぶっ飛ばした。その後の調査中にエーギルの大群が見つかったんだ。そいつらは半島北部に上陸、一部がクリュチェフスカヤとかいうとこらへんに上陸した。お前らがそれへの対応のために向かっている間、北部の防衛線が突破された。そのまま群れが南下してきたら首都は崩壊しちまう。それを恐れた軍司令部はクリュチェフスカヤのエーギルを一掃し部隊を首都に戻したい、ってことで無断で核兵器をクリュチェフスカヤで起爆、衝撃でクリュチェフスカヤ山が噴火しエーギルも人間もまとめて焼き尽くし、お前ら生き残りはここへ敗走してきたってことだな。そして軍司令部がわちゃわちゃしてる間にオホーツク海からエーギルが出現し首都付近で戦闘開始。負けて苦しむ前に自爆しようと核を起爆し首都も壊滅。そうしてこの国の中枢機関は木っ端みじんだ。
じゃあこの国は崩壊したのかって?政治中枢は吹っ飛んだが、皇帝は生きている。首都にいたんだから核で滅んでるはず?そもそも皇帝は自爆した臨時首都にいない。エーギルが進行してきて以来ずっとあの首都の家に引きこもってる。どうやって生き延びてるか?確かにあそこはエーギルがうじゃうじゃいる。だが皇帝が一人でいるわけじゃないぞ。首都の宮殿に近衛部隊の一部に守られながら隠れてるらしい。備蓄された食料を使いながら生き延びてるらしいがろくに情報もないからわからんな。
俺らはどうすればいいか?知らねえよ。自分で考えな。とりあえず駐屯地でデータをあさったりしてきてみろ、そうすりゃ考えがまとまるかもな。