3.
この作戦で肝になってくるのは「どれだけの人数を脱出させたか」ではなく、
「どれだけの重要人物を脱出させたか」である。
現政権の官僚を脱出させれば軍人を中心としている臨時政権側は
その後任の確保に多くの時間を割く羽目になり、
海空軍の有能な将軍を脱出させれば
その分臨時政権側が保有する海空軍は弱体化する。
そして最も重要なのがサビーネ帝であり、
彼女を脱出させた暁には臨時政権側の反乱目的は空中分解する。
王無き国で、王の保護を目的にしたクーデターは意味がないからだ。
なお、保険の脱出目標としてサビーネ帝の妹である
エリザベート・フォン・アステシア(以下エリザベート)も提示しておく。
そうすれば現政権側も帝国としての体制を維持でき、
さらに正当性や外交ルートも確保できるからである。
また、雲国の従属国への先制防衛も可能となる可能性がある。
4.
この作戦が成功する鍵は、以下の5つの要素である。
・民衆、帝国軍の現政権に対する支持
・サビーネ帝、もしくはエリザベートの脱出成功
・他国の非介入
・クーデターの長期化
・作戦開始までの機密保持
5.
最後に、当作戦の大まかな流れを書いておく。
A1:サビーネ・フォン・アステシアの奪還
B1:エリザベート・フォン・アステシアの確保
2:現政権支持者の国外脱出
(現政権の官僚、帝国軍の人員、海空軍の艦艇、航空機)
3:スリランカでの亡命政権樹立
4:構成国への先制防衛(できれば)
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