まだ考えない人
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2024/12/22 (日) 20:57:20
発案者:ルドヴィーク・ヴィエスト(チェコクリパニア西方方面軍最高司令官)
1.
この作戦は、「イベリアの火」におけるルミナス政権側(以下、現政権)の敗北が決定的になり、
なおかつ親衛隊政権(以下、臨時政権)の支持度が半分以下の時のみに開始できる。
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2.
現在における雲国クーデターの戦力比
2024年12月22日現在、現・臨時政権の直接的な戦力比は以下の通りである。
現政府側
・4個師団
・6個師団
臨時政府側
・6個師団
・4個旅団
続いて、現・臨時政権への支持を表明している国家の一覧表は以下のとおりである。
現政府側
・オーガスレリア連合王国
・ナムルノ公国
・秋津洲連邦共和国
・チェコクリパニア連邦(自国)
臨時政府側
・リバティニア連合王国
・日本国
・ネーデルラント君主連邦
・クレタ自治共和国
・ヌエバ・アステシア王国
今回のクーデターにおいて、現政府側が治安維持目的に少数の部隊しか派遣していないのに対し、
臨時政権側はそれをはるかに上回る戦力を展開させている。
この状況を打開する方法は大きく分けて3つであり、
1.陸空軍の動員による武力鎮圧
2.ECSC諸国による武力介入
3.話し合いによるクーデター側の投降
このどれかが行われた時点で現政権側の勝利は明白である。
しかし、その確率はかなり低い。
まず1番については、12月17日に起きた大学生デモ隊と現政権側の部隊などで
帝国軍がやや臨時政権側に傾いていることから、
下手をすれば現政権側に銃口が向けられる可能性がある。
続いて2番についても、現政権がECSC諸国に対して
何らかの支援を要請する動きが皆無に等しいためこれも可能性は低い。
そして最後の3番だが、
交渉における切り札であるサビーネ・フォン・アステシア皇帝(以下サビーネ帝)が
親衛隊側の手中にあることからもはや不可能に近くなっている。
ここから予想される今後の展開は、「現政権の敗北による臨時政権側の勝利」のみであり、
さらに臨時政権を承認していないすべての国家がそれに対して武力行使を行う可能性が無いことから
結果として現体制側が完全に消滅してしまう可能性がある。
そこで、これによって失われる権益を存続させるために
現政権の保護及び支持勢力を脱出させる作戦を提案する。
なお、この作戦は、現政権側の軍艦の他に現政権を支持する
民間保有の漁船やヨットなどの自走可能なあらゆる船舶を総動員した撤退作戦であり、
装甲戦闘車両や野砲などの重装備よりも人員確保を目的とした作戦であることを注意願いたい。
3.
この作戦で肝になってくるのは「どれだけの人数を脱出させたか」ではなく、
「どれだけの重要人物を脱出させたか」である。
現政権の官僚を脱出させれば軍人を中心としている臨時政権側は
その後任の確保に多くの時間を割く羽目になり、
海空軍の有能な将軍を脱出させれば
その分臨時政権側が保有する海空軍は弱体化する。
そして最も重要なのがサビーネ帝であり、
彼女を脱出させた暁には臨時政権側の反乱目的は空中分解する。
王無き国で、王の保護を目的にしたクーデターは意味がないからだ。
なお、保険の脱出目標としてサビーネ帝の妹である
エリザベート・フォン・アステシア(以下エリザベート)も提示しておく。
そうすれば現政権側も帝国としての体制を維持でき、
さらに正当性や外交ルートも確保できるからである。
また、雲国の従属国への先制防衛も可能となる可能性がある。
4.
この作戦が成功する鍵は、以下の5つの要素である。
・民衆、帝国軍の現政権に対する支持
・サビーネ帝、もしくはエリザベートの脱出成功
・他国の非介入
・クーデターの長期化
・作戦開始までの機密保持
5.
最後に、当作戦の大まかな流れを書いておく。
A1:サビーネ・フォン・アステシアの奪還
B1:エリザベート・フォン・アステシアの確保
2:現政権支持者の国外脱出
(現政権の官僚、帝国軍の人員、海空軍の艦艇、航空機)
3:スリランカでの亡命政権樹立
4:構成国への先制防衛(できれば)