⬆金沢大学OB勢奮戦せり! 画面上段=清沢匠さんVS三浦義人さん 画面下段=細川研さんVS金井文哉さん
マスク着用が任意となった今大会。 この両雄や私・丸山もノーマスクでした 松本道場支部・内川新一さんの愛弟子の 清沢さん。金井さんも聞き覚えのある名です
共に金沢大学に在学、更には小松支部会員の 同志として切磋琢磨した間柄であります 連続出場を目指す三浦さんや県名人戦進出の 実績を持つ細川さんが相手とあって厳しい 情勢でしたが力強く乗り切りました。
今度の台風の目は、この金沢大学コンビと なる事でしょう
⬆画面上段=代表決定戦の組み合わせ
画面中段=代表決定戦全景 厳しい予選を勝ち抜いた選ばれし8選手が 醸し出すオーラが会場に発せられています
画面下段=北原孝浩さんVS河上雅史さん
私・丸山は昨年に続いて3勝1敗でしたが SB方式で、この北原さん&岡村くんに 届かず連続出場は叶いませんでした。 そしてその1敗は右側に座る河上さんとの 一戦で喫したモノ。全くの完敗でした。
この一戦は相振り飛車の戦いの末、河上さん が勝利。初めて拝見しましたが強かったです
中南信予選には34名が参加 まず決勝トーナメント進出者8名を選出 する為の予選リーグ4試合が行われます 女子選手も竜王戦へ果敢に挑みまして 高山日那さん、三浦愛加さんは 共に2勝をマークする善戦を見せました
なお最北端の出場者は、私・丸山ではなくて 多分、安曇野穂高エリアから来た小学生か? 最南端の出場者は、分かりません(;^_^A
以上で、その①での書き込みを終わります
⬆会場となった岡谷市・諏訪湖ハイツ その中の3階の一室が当大会の会場と なりました。諏訪湖を背景とした対局風景は 湖岸都市ならではです
⬆決勝戦後、林さんと熱の入った感想戦を 行う岡村くんと赤木支部長&坂口師範代を 交互に挟みながら感想戦に加わる 塩尻支部の優勝メンバーの方々たち
この4名が東日本大会に挑みます。 皆様の全力を尽くした頑張りが実を結び この信州信濃の地に好結果を報告して くれる事を楽しみにしたいと思います
以上で回顧録を終わります。 精一杯頑張ってくれました選手や 運営スタッフに感謝の意を表しながら この連載を終了したいと思います
最後まで御閲覧してくれた皆様 どうも有難うございました。 (完)
画面上段=優勝の表彰を受ける岡村奏汰くん 画面下段=準優勝の林奎史郎さん
岡村くんについては、ただただ驚くしか 私は術を知りません。凄い小学4年生です この後、公文杯小学生名人戦の東日本大会で ベスト12まで勝ち残る健闘(16ではない) 更に県アマ竜王戦では中南信予選を突破 4月30日の県大会に駒を進めました。
5月前半の県小中学生選手権まで、結構な ハードスケジュールで大変かと思いますが 御家族の方々を含めて御身体を御自愛して 御健闘・御活躍してくれる事を祈念します
準優勝の林さん。決勝戦は惜しかったですが それまでは本来の実力を遺憾無く発揮したと 思いました。またチャンスは何度も訪れると 思いますし、そして幾度となくモノにする 事になるでしょう。また都合が良ければ 是非我が塩尻支部道場に、お越し下さい
今回は決勝戦が大会史上初の松本支部同士の 対決でした。早田茂一郎さん、金子直市さん を中心に長きに渡り老舗支部として頑張って きた松本支部の方々も、さぞ喜んでいると 思います。今後更に御盛況となるでしょう
参加人数は36名でした 最終結果は月曜か火曜の読売新聞を 御覧ください
その後は岡村くんも反撃。4七で精算が 行われ馬を消した事で林さんの王様も裸に 双方共に無防備の王様&豊富な持ち駒 という事で終盤の攻防は熾烈を極めました
岡村くんは林さんの王様を中央に追いやり 飛車取りの3八角の攻防打。今思えば これが決め手だったかもしれません。 林さんも6四桂から王手ラッシュ、更に 飛車を8九に転回して最後の追撃を 見せますが、その間に挟撃型を構築した 岡村くん。王様が9三まで避難させると 最後は豊富な持ち駒と攻防の要駒と化した 8一飛の威力を持って寄せ切りました
この瞬間、長野県史上最年少10歳の 小学4年生のタイホルホルダーが 誕生いたしました。
その⑨は以上です ⑩にで回顧録を完結したいと思います
開戦して直ぐに秒読みとなった岡村くんに 対し林さんは5五角と角切りを断行。同角に 6四銀打と被せで角を取り返します。精算して 桂跳ねで王手を掛けた所で林さんも秒読みに
これには岡村くん、3二金の存在を頼りに 王様を4筋に逃がすと思いましたが彼の選択は 桂先の6三玉。桂損した林さんでしたが 岡村くんの王様を裸にして75歩の玉頭攻撃 更に守りの銀を見捨て攻防の要所7四に馬を 設置。懸命な手作りで勝負形に持ち込みます
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
角換わりから互いに飛車先の歩を交換して 飛車を一段目に引き合い。両方の桂馬を 跳ね合いを経て先手の林さんは右玉に 後手の岡村くんはツノ銀+中住玉に。
5筋の位を確保した林さんが岡村くんの 6筋の位に目掛けて先制攻撃。一歩得で 桂交換を果たし、岡村くんが右玉側の端に チョッカイを出す間に4筋を攻撃。 5五まで銀を誘い出して7七角と巨砲を 据えた林さんに対し岡村くんは自分の 飛車の頭に8二角の攻防打。林さんの銀に 詰めろを掛けながら敵玉頭にプレッシャーを 掛けてきました
⬆その⑨は、いよいよ決勝戦 林さんVS岡村さんの戦いを 振り返ります
⬆3位の表彰を受ける北信の両雄 画面上段=小林暖希さん 画面下段=南沢祐仁さん
両選手共に長野県のタイトルホルダーと 同等の実力者である事は間違い無いと 思います。現に今大会でも名だたる タイトル保持者を倒しての勝ち上がりで ありましたから。後はタイトル獲得のみ 願わくば初タイトルは名人or竜王奪取と 行って欲しいですね。
以上で準決勝の戦いの回想を終ります
⬆岡村奏汰さんVS南沢祐仁さん
その向側の勝負が、この1局 南沢さんは、この対局の3ヶ月前の 県朝日アマに続く4強、一方の岡村くんは 小学4年生ながら何と当大会は2年連続の ベスト4。本当にスゴい小学生です。
実はこの両雄、塩尻支部の棋望会で何度も 対局しており手の内を知り尽くした間柄 予選1位通過者唯一の勝ち残りとなった 岡村くんか?それとも鈴木翼名人を破り 波に乗る南沢さんの快進撃が続くのか?
共にリスクを恐れず前進する者同士だけに 最後まで紙一重激しい戦いとなったと 思いますが、結局軍配は岡村くんに。
こうして決勝戦は岡村くんVS林さんに 大会初の松本支部ダービーとなりました
⬆林奎史郎さんVS小林暖希さん
奨励会にも在籍していた林さんと前年下半期 から活躍が続き、今回も奥村龍馬さんを破る 殊勲の星を挙げた小林さん。共に厳しい連戦を 経た後の6戦目という事で、スタミナをかなり 消耗していた筈、気力の勝負だと察しますが 林さんのそれが僅かに上回りました。
その右側では、遠く山梨県から視察に訪れた 内藤誠さんの姿がありました。小野沢会長や 松本仁志さんと語り合いつつも4人の若者の 激闘に、熱く鋭い目線を向けていました。
この試合は勿論、更にその向側にも・・・
⬆の画像は準々決勝
・画面上段 手前=北野敬寛さんVS小林暖希さん 向側=坂口謹一さんVS林奎史郎さん
・画面下段 手前=岡村奏汰くんVS菊池康文さん 向側=鈴木翼さんVS南沢祐仁さん
勢いに乗る若手達を迎撃するシード選手4名 いずれも泣く子も黙る百戦錬磨の強豪です 昨年だけでも県アマ名人を獲得した鈴木さん 朝日アマ県代表の坂口さん、更には県4強迄に 2度勝ち残った菊池さん&北野さん。
真の正念場は、ここだったかもしれません。 事実4局全て最後まで気の抜けない 厳しい戦いだったと思います
そんなシード選手の方々を打ち破りベスト4に 駒を進めた岡村くん、南沢さん、林さん、 小林さん。その高い技術と強靭な精神力には ただただ驚くばかりです。 未だ小学4年生の岡村くんのどこにそんな スタミナが潜んでいるのか? 唯一年長者の勝利とは言え、現役の県名人の 後輩を抜き返し、僅かながら再び差をつけた 南沢さんの意志の強さの源は?
考えれば考える程、私自身の器量の狭さ 小ささが骨身に染みるばかりです。
10代~20代で占められたベスト4の座 誰が勝っても初優勝というフレッシュな 戦いは、どんな形で決着を見るのか?
⑧で語るのは、勿論準決勝であります
⬆決勝トーナメント1回戦 向側=小林暖希さんVS奥村龍馬さん
その手始めとなったのが、本命と見ていた 奥村さんが敗れるという波乱の結末でした
番狂わせを演じたのは長野高専1年の小林さん 半年前の赤旗戦でも結構追い詰めていましたが 年齢別に高校1年生の若手が大金星を挙げる その事実に、やはり驚愕せざるを得ません しかも「打倒・奥村龍馬」に関しては先輩の 鈴木翼名人、黒岩雄大竜王より先に成し遂げた のです。その成長の速さには脱帽いたしました
手前=中村祐貴さんVS林奎史郎さん
勝てば恩師・坂口謹一さんに再挑戦となる 中村さん。数年前の県アマ竜王戦で準優勝者 その翌月には北信越大学王者となった時の 実力を取り戻しつつあるようです。
現役VSOBの信州大学対決は現役の林さんに 凱歌が上がり、決勝トーナメント1回戦は 4試合全て若手が年長者に勝利となりました
画面上段 名人戦決勝トーナメントの組み合わせ
画面下段=名人戦決勝トーナメント1回戦
手前=岡村奏汰くんVS山田洋一さん
県小学生2冠と相対するのは久々の檜舞台と なった南信の強豪・山田さん。数年前には 県将棋選手権でA級準優勝。しかし優勝まで あと半歩まで迫る激戦を展開した百戦錬磨の 実力者であります。そんな強者を相手に 落ち着いた指し回しを見せた岡村くんが 勝ち切り準々決勝に駒を進めました
向側=萩原敏孝さんVS南沢祐仁さん
相穴熊の大熱戦でした。自陣の安泰を確認 しながら猛攻を仕掛けた萩原さんに対し 自陣飛車を打って防戦する南沢さん。
萩原さんに桂馬があれば王手飛車なんですが
この南沢さんの自陣飛車は萩原さんの攻めを 止めただけでなく入玉した萩原玉を捕え 壮絶な熱戦にケリをつける要駒となりました
そしてこれが波乱の連続となった今大会の スタートを告げる号砲となりました。
それについては、後日その⑦にて。
左側から 土屋英樹さん、三島孝太さん、津田隆汰さん
2連覇を果たした塩尻支部。決勝進出自体も 3年連続でした。塩尻支部過去の最高成績は 東日本大会準優勝。長野県で、これ以上の 成績となると長野安茂里支部の東日本制覇 河合空紀、田中博己、倉沢周作の3選手に よって達成された、この一例のみです
有田勝、新井浩実、池上俊輔の3選手の力で 優勝まであと1勝と迫った時と比べ今回の チームは、その時と遜色の無い総合力が 備わっていると思います。本大会での快進撃 を存分に期待したいと思います。
以上を以て団体戦の回顧録を終了いたします
その頃、決勝トーナメントまで 進行した名人戦はと言うと・・・
⬆準優勝の表彰を受ける長野支部Aチーム (左から) 高橋智哉さん、酒井悠安さん、所附快和さん
鈴木翼さん、南沢祐仁さんを軸に県5連覇を 果たした長野支部。3年前に北野敬寛さんを 交えたトリオで北関東大会を制覇。ついに 四段免状を獲得して対抗戦を卒業致しました
この辺りから長野支部は若手支部会員を 団体戦に投入する傾向を強め、クラブチーム みたいに年齢別に分けて3~4チームを出場 させています。今回も二十歳前後の2人に 高校生を交えた、このAチームの他に 中高生トリオのBチーム、小学校高学年達の Cチーム、小学校低学年達のDチームを 出場させました。彼等の殆どは北信の支部の 例会ではAクラスに挑戦。ベテラン強豪を キリキリ舞いにする程の善戦ぶりであります
今回も優勝こそ逃がしましたが。成長ぶりは 存分にアピール出来たと思います。今後 ますます北信健児の活躍を見聞きする事に なるでしょう。
その⑤は以上です 優勝した塩尻支部の賞賛する文言は いつか必ず書きまくるとして⑥からは 名人戦決勝トーナメントの戦いを 見ていきたいと思います
⬆金沢大学OB勢奮戦せり!
画面上段=清沢匠さんVS三浦義人さん
画面下段=細川研さんVS金井文哉さん
マスク着用が任意となった今大会。
この両雄や私・丸山もノーマスクでした
松本道場支部・内川新一さんの愛弟子の
清沢さん。金井さんも聞き覚えのある名です
共に金沢大学に在学、更には小松支部会員の
同志として切磋琢磨した間柄であります
連続出場を目指す三浦さんや県名人戦進出の
実績を持つ細川さんが相手とあって厳しい
情勢でしたが力強く乗り切りました。
今度の台風の目は、この金沢大学コンビと
なる事でしょう
⬆画面上段=代表決定戦の組み合わせ
画面中段=代表決定戦全景
厳しい予選を勝ち抜いた選ばれし8選手が
醸し出すオーラが会場に発せられています
画面下段=北原孝浩さんVS河上雅史さん
私・丸山は昨年に続いて3勝1敗でしたが
SB方式で、この北原さん&岡村くんに
届かず連続出場は叶いませんでした。
そしてその1敗は右側に座る河上さんとの
一戦で喫したモノ。全くの完敗でした。
この一戦は相振り飛車の戦いの末、河上さん
が勝利。初めて拝見しましたが強かったです
中南信予選には34名が参加
まず決勝トーナメント進出者8名を選出
する為の予選リーグ4試合が行われます
女子選手も竜王戦へ果敢に挑みまして
高山日那さん、三浦愛加さんは
共に2勝をマークする善戦を見せました
なお最北端の出場者は、私・丸山ではなくて
多分、安曇野穂高エリアから来た小学生か?
最南端の出場者は、分かりません(;^_^A
以上で、その①での書き込みを終わります
⬆会場となった岡谷市・諏訪湖ハイツ
その中の3階の一室が当大会の会場と
なりました。諏訪湖を背景とした対局風景は
湖岸都市ならではです
⬆決勝戦後、林さんと熱の入った感想戦を
行う岡村くんと赤木支部長&坂口師範代を
交互に挟みながら感想戦に加わる
塩尻支部の優勝メンバーの方々たち
この4名が東日本大会に挑みます。
皆様の全力を尽くした頑張りが実を結び
この信州信濃の地に好結果を報告して
くれる事を楽しみにしたいと思います
以上で回顧録を終わります。
精一杯頑張ってくれました選手や
運営スタッフに感謝の意を表しながら
この連載を終了したいと思います
最後まで御閲覧してくれた皆様
どうも有難うございました。
(完)
画面上段=優勝の表彰を受ける岡村奏汰くん
画面下段=準優勝の林奎史郎さん
岡村くんについては、ただただ驚くしか
私は術を知りません。凄い小学4年生です
この後、公文杯小学生名人戦の東日本大会で
ベスト12まで勝ち残る健闘(16ではない)
更に県アマ竜王戦では中南信予選を突破
4月30日の県大会に駒を進めました。
5月前半の県小中学生選手権まで、結構な
ハードスケジュールで大変かと思いますが
御家族の方々を含めて御身体を御自愛して
御健闘・御活躍してくれる事を祈念します
準優勝の林さん。決勝戦は惜しかったですが
それまでは本来の実力を遺憾無く発揮したと
思いました。またチャンスは何度も訪れると
思いますし、そして幾度となくモノにする
事になるでしょう。また都合が良ければ
是非我が塩尻支部道場に、お越し下さい
今回は決勝戦が大会史上初の松本支部同士の
対決でした。早田茂一郎さん、金子直市さん
を中心に長きに渡り老舗支部として頑張って
きた松本支部の方々も、さぞ喜んでいると
思います。今後更に御盛況となるでしょう
参加人数は36名でした
最終結果は月曜か火曜の読売新聞を
御覧ください
その後は岡村くんも反撃。4七で精算が
行われ馬を消した事で林さんの王様も裸に
双方共に無防備の王様&豊富な持ち駒
という事で終盤の攻防は熾烈を極めました
岡村くんは林さんの王様を中央に追いやり
飛車取りの3八角の攻防打。今思えば
これが決め手だったかもしれません。
林さんも6四桂から王手ラッシュ、更に
飛車を8九に転回して最後の追撃を
見せますが、その間に挟撃型を構築した
岡村くん。王様が9三まで避難させると
最後は豊富な持ち駒と攻防の要駒と化した
8一飛の威力を持って寄せ切りました
この瞬間、長野県史上最年少10歳の
小学4年生のタイホルホルダーが
誕生いたしました。
その⑨は以上です
⑩にで回顧録を完結したいと思います
開戦して直ぐに秒読みとなった岡村くんに
対し林さんは5五角と角切りを断行。同角に
6四銀打と被せで角を取り返します。精算して
桂跳ねで王手を掛けた所で林さんも秒読みに
これには岡村くん、3二金の存在を頼りに
王様を4筋に逃がすと思いましたが彼の選択は
桂先の6三玉。桂損した林さんでしたが
岡村くんの王様を裸にして75歩の玉頭攻撃
更に守りの銀を見捨て攻防の要所7四に馬を
設置。懸命な手作りで勝負形に持ち込みます
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
角換わりから互いに飛車先の歩を交換して
飛車を一段目に引き合い。両方の桂馬を
跳ね合いを経て先手の林さんは右玉に
後手の岡村くんはツノ銀+中住玉に。
5筋の位を確保した林さんが岡村くんの
6筋の位に目掛けて先制攻撃。一歩得で
桂交換を果たし、岡村くんが右玉側の端に
チョッカイを出す間に4筋を攻撃。
5五まで銀を誘い出して7七角と巨砲を
据えた林さんに対し岡村くんは自分の
飛車の頭に8二角の攻防打。林さんの銀に
詰めろを掛けながら敵玉頭にプレッシャーを
掛けてきました
⬆その⑨は、いよいよ決勝戦
林さんVS岡村さんの戦いを
振り返ります
⬆3位の表彰を受ける北信の両雄
画面上段=小林暖希さん
画面下段=南沢祐仁さん
両選手共に長野県のタイトルホルダーと
同等の実力者である事は間違い無いと
思います。現に今大会でも名だたる
タイトル保持者を倒しての勝ち上がりで
ありましたから。後はタイトル獲得のみ
願わくば初タイトルは名人or竜王奪取と
行って欲しいですね。
以上で準決勝の戦いの回想を終ります
⬆岡村奏汰さんVS南沢祐仁さん
その向側の勝負が、この1局
南沢さんは、この対局の3ヶ月前の
県朝日アマに続く4強、一方の岡村くんは
小学4年生ながら何と当大会は2年連続の
ベスト4。本当にスゴい小学生です。
実はこの両雄、塩尻支部の棋望会で何度も
対局しており手の内を知り尽くした間柄
予選1位通過者唯一の勝ち残りとなった
岡村くんか?それとも鈴木翼名人を破り
波に乗る南沢さんの快進撃が続くのか?
共にリスクを恐れず前進する者同士だけに
最後まで紙一重激しい戦いとなったと
思いますが、結局軍配は岡村くんに。
こうして決勝戦は岡村くんVS林さんに
大会初の松本支部ダービーとなりました
⬆林奎史郎さんVS小林暖希さん
奨励会にも在籍していた林さんと前年下半期
から活躍が続き、今回も奥村龍馬さんを破る
殊勲の星を挙げた小林さん。共に厳しい連戦を
経た後の6戦目という事で、スタミナをかなり
消耗していた筈、気力の勝負だと察しますが
林さんのそれが僅かに上回りました。
その右側では、遠く山梨県から視察に訪れた
内藤誠さんの姿がありました。小野沢会長や
松本仁志さんと語り合いつつも4人の若者の
激闘に、熱く鋭い目線を向けていました。
この試合は勿論、更にその向側にも・・・
⬆の画像は準々決勝
・画面上段
手前=北野敬寛さんVS小林暖希さん
向側=坂口謹一さんVS林奎史郎さん
・画面下段
手前=岡村奏汰くんVS菊池康文さん
向側=鈴木翼さんVS南沢祐仁さん
勢いに乗る若手達を迎撃するシード選手4名
いずれも泣く子も黙る百戦錬磨の強豪です
昨年だけでも県アマ名人を獲得した鈴木さん
朝日アマ県代表の坂口さん、更には県4強迄に
2度勝ち残った菊池さん&北野さん。
真の正念場は、ここだったかもしれません。
事実4局全て最後まで気の抜けない
厳しい戦いだったと思います
そんなシード選手の方々を打ち破りベスト4に
駒を進めた岡村くん、南沢さん、林さん、
小林さん。その高い技術と強靭な精神力には
ただただ驚くばかりです。
未だ小学4年生の岡村くんのどこにそんな
スタミナが潜んでいるのか?
唯一年長者の勝利とは言え、現役の県名人の
後輩を抜き返し、僅かながら再び差をつけた
南沢さんの意志の強さの源は?
考えれば考える程、私自身の器量の狭さ
小ささが骨身に染みるばかりです。
10代~20代で占められたベスト4の座
誰が勝っても初優勝というフレッシュな
戦いは、どんな形で決着を見るのか?
⑧で語るのは、勿論準決勝であります
⬆決勝トーナメント1回戦
向側=小林暖希さんVS奥村龍馬さん
その手始めとなったのが、本命と見ていた
奥村さんが敗れるという波乱の結末でした
番狂わせを演じたのは長野高専1年の小林さん
半年前の赤旗戦でも結構追い詰めていましたが
年齢別に高校1年生の若手が大金星を挙げる
その事実に、やはり驚愕せざるを得ません
しかも「打倒・奥村龍馬」に関しては先輩の
鈴木翼名人、黒岩雄大竜王より先に成し遂げた
のです。その成長の速さには脱帽いたしました
手前=中村祐貴さんVS林奎史郎さん
勝てば恩師・坂口謹一さんに再挑戦となる
中村さん。数年前の県アマ竜王戦で準優勝者
その翌月には北信越大学王者となった時の
実力を取り戻しつつあるようです。
現役VSOBの信州大学対決は現役の林さんに
凱歌が上がり、決勝トーナメント1回戦は
4試合全て若手が年長者に勝利となりました
画面上段
名人戦決勝トーナメントの組み合わせ
画面下段=名人戦決勝トーナメント1回戦
手前=岡村奏汰くんVS山田洋一さん
県小学生2冠と相対するのは久々の檜舞台と
なった南信の強豪・山田さん。数年前には
県将棋選手権でA級準優勝。しかし優勝まで
あと半歩まで迫る激戦を展開した百戦錬磨の
実力者であります。そんな強者を相手に
落ち着いた指し回しを見せた岡村くんが
勝ち切り準々決勝に駒を進めました
向側=萩原敏孝さんVS南沢祐仁さん
相穴熊の大熱戦でした。自陣の安泰を確認
しながら猛攻を仕掛けた萩原さんに対し
自陣飛車を打って防戦する南沢さん。
萩原さんに桂馬があれば王手飛車なんですが
この南沢さんの自陣飛車は萩原さんの攻めを
止めただけでなく入玉した萩原玉を捕え
壮絶な熱戦にケリをつける要駒となりました
そしてこれが波乱の連続となった今大会の
スタートを告げる号砲となりました。
それについては、後日その⑦にて。
左側から
土屋英樹さん、三島孝太さん、津田隆汰さん
2連覇を果たした塩尻支部。決勝進出自体も
3年連続でした。塩尻支部過去の最高成績は
東日本大会準優勝。長野県で、これ以上の
成績となると長野安茂里支部の東日本制覇
河合空紀、田中博己、倉沢周作の3選手に
よって達成された、この一例のみです
有田勝、新井浩実、池上俊輔の3選手の力で
優勝まであと1勝と迫った時と比べ今回の
チームは、その時と遜色の無い総合力が
備わっていると思います。本大会での快進撃
を存分に期待したいと思います。
以上を以て団体戦の回顧録を終了いたします
その頃、決勝トーナメントまで
進行した名人戦はと言うと・・・
⬆準優勝の表彰を受ける長野支部Aチーム
(左から)
高橋智哉さん、酒井悠安さん、所附快和さん
鈴木翼さん、南沢祐仁さんを軸に県5連覇を
果たした長野支部。3年前に北野敬寛さんを
交えたトリオで北関東大会を制覇。ついに
四段免状を獲得して対抗戦を卒業致しました
この辺りから長野支部は若手支部会員を
団体戦に投入する傾向を強め、クラブチーム
みたいに年齢別に分けて3~4チームを出場
させています。今回も二十歳前後の2人に
高校生を交えた、このAチームの他に
中高生トリオのBチーム、小学校高学年達の
Cチーム、小学校低学年達のDチームを
出場させました。彼等の殆どは北信の支部の
例会ではAクラスに挑戦。ベテラン強豪を
キリキリ舞いにする程の善戦ぶりであります
今回も優勝こそ逃がしましたが。成長ぶりは
存分にアピール出来たと思います。今後
ますます北信健児の活躍を見聞きする事に
なるでしょう。
その⑤は以上です
優勝した塩尻支部の賞賛する文言は
いつか必ず書きまくるとして⑥からは
名人戦決勝トーナメントの戦いを
見ていきたいと思います