中信ダービーの決勝戦は15年振り
更には対抗戦・名人戦ともに中信勢が優勝
これも15年振り。そして中信から支部名人
誕生は8年振り。そして何より大会史上初の
10代同士の決勝戦。否が応にも注目度が
高い中、激しい攻め合いの将棋となりました
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中信ダービーの決勝戦は15年振り
更には対抗戦・名人戦ともに中信勢が優勝
これも15年振り。そして中信から支部名人
誕生は8年振り。そして何より大会史上初の
10代同士の決勝戦。否が応にも注目度が
高い中、激しい攻め合いの将棋となりました
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
角換わりから互いに飛車先の歩を交換して
飛車を一段目に引き合い。両方の桂馬を
跳ね合いを経て先手の林さんは右玉に
後手の岡村くんはツノ銀+中住玉に。
5筋の位を確保した林さんが岡村くんの
6筋の位に目掛けて先制攻撃。一歩得で
桂交換を果たし、岡村くんが右玉側の端に
チョッカイを出す間に4筋を攻撃。
5五まで銀を誘い出して7七角と巨砲を
据えた林さんに対し岡村くんは自分の
飛車の頭に8二角の攻防打。林さんの銀に
詰めろを掛けながら敵玉頭にプレッシャーを
掛けてきました
開戦して直ぐに秒読みとなった岡村くんに
対し林さんは5五角と角切りを断行。同角に
6四銀打と被せで角を取り返します。精算して
桂跳ねで王手を掛けた所で林さんも秒読みに
これには岡村くん、3二金の存在を頼りに
王様を4筋に逃がすと思いましたが彼の選択は
桂先の6三玉。桂損した林さんでしたが
岡村くんの王様を裸にして75歩の玉頭攻撃
更に守りの銀を見捨て攻防の要所7四に馬を
設置。懸命な手作りで勝負形に持ち込みます
その後は岡村くんも反撃。4七で精算が
行われ馬を消した事で林さんの王様も裸に
双方共に無防備の王様&豊富な持ち駒
という事で終盤の攻防は熾烈を極めました
岡村くんは林さんの王様を中央に追いやり
飛車取りの3八角の攻防打。今思えば
これが決め手だったかもしれません。
林さんも6四桂から王手ラッシュ、更に
飛車を8九に転回して最後の追撃を
見せますが、その間に挟撃型を構築した
岡村くん。王様が9三まで避難させると
最後は豊富な持ち駒と攻防の要駒と化した
8一飛の威力を持って寄せ切りました
この瞬間、長野県史上最年少10歳の
小学4年生のタイホルホルダーが
誕生いたしました。
その⑨は以上です
⑩にで回顧録を完結したいと思います