⬆は同じくC級3位の富田玲史さん (画面上段右側) 私・丸山が松本第2公民館教室を訪ねた時 最初に何局か指した相手が、この富田さん もうかれこれ10年前の話です。当時小学生の 彼は同年代の強豪・西田新さんと互角以上の 戦いを演じた事が強烈な印象を残しています 小学生団体戦で東日本大会を経験しています
しかし中学時代の途中から将棋大会から 姿を消し、もう辞めたのかなと思ってました それが今回突然の復活。しかも開幕戦では 高木雄哉くん(画面上段左側)を破っての 好スタート。健在どころか、パワーアップ して帰ってきたのでした。
残念ながら準決勝で高木くんに雪辱され 優勝はなりませんでしたが、またいつか 大会に来て欲しいし私も久々に彼と指して みたいです。なおA級準決勝の棋譜を 採っていた為、表彰式は彼のみ1人で 賞状を受け取っていました(画面下段)
⬆はC級3位の浦野順平さん(右側) 奥村龍馬さんと、ほぼ同世代の強豪です 北村遼平さん同様、諏訪清陵で腕を磨いた 強者であります最終的に伝田寛人くんに 敗れた(画面上段)ものの存分に健在を アピール出来たと思います 3位の表彰を受け(画面中段)2人の小学生 ファイナリストと並んで堂々と記念撮影に 応じていました(画面下段)
⬆次にD級準決勝の様子です
画面上段=3位の渡辺真絃くん(右側) 画面下段=同じく島村勇充くん(左側)
最後に紹介する小学生選手は渡辺くん ②で述べた米田くんの宿敵とは彼の事です この2人、結構互いを知り尽くしている ようです。昨年はE級で、ほぼ手中にあった 勝利を逃し痛恨の決勝戦敗退となった 渡辺くんでしたが今年はD級に登場 果敢というより順当な挑戦でした。 安曇野大会ではB級にて、ここでも3位 多くの大人の強豪の目を白黒させました
中信地区期待の中学生ホープ・島村くん 松本支部の月例大会でも何度か上位に 登ってくる事が多くなってきました この大会では3位。更に数日後の 安曇野大会ではB級で準優勝。川上諒くん 更には長谷川真大くん等と共に来年の 中学生棋界を盛り上げて欲しいと思います
⬆E級表彰式の様子です 画面上段=3位の鈴木聡太くん 画面中段=同じく米村幸晴くん 画面下段=優勝&準優勝者を交えて記念撮影
平成中期頃から小学生の部となったE級の部 昨年は女子選手が、一昨年は1年生の選手が それぞれ優勝するなど劇的な戦い・結末が 産まれ続くのも、この大会ならではです。 かの中沢良輔選手が、その名を轟かせたのも 当時低学年だった時に、この大会で優勝した のが始めでした。
次世代のホープの現在の活躍と未来への期待 それ等を同時に満喫できる事が このクラス最大の楽しみかと私は思ってます
画面上段=E級優勝の中村瞭太くん 画面下段=E級2位の宮坂哲平くん
E級決勝はC級決勝と同様、北信ダービーに
先手宮坂くんの三間飛車に高美濃+棒銀で 対抗した中村くん。E級とは思えない ハイレベルな攻防戦でした。
高美濃と言っても、直ぐに43金とは上がらず チャンスと見るや左美濃のまま4筋の位を 張って角道を開け65歩と先攻した中村くん 善悪は兎も角、機を見るに敏の感があります 最後も、と金で狙われた飛車を見捨ての 強行突破には勝負度胸を感じました
ただ試合自体は宮坂くんペースに見えました 彼は北村具房さんの訓導を受けているようで 随所に北村さんを彷彿とさせる捌きを見せて くれました。ただ終盤は惜しいと思わせる 逸機が攻防両面で見受けたように感じました
まだ経験不足を感じる両雄。しかしながら これからD級C級更にそれ以上の高いレベル に到達する時も、そんなに遠くないぞと 感じさせてくれたのは彼等の頑張りでした 先を行くライバル達への追撃は来年以降 ますます加速する事でしょう。
以上で②を終わります ③ではB級~E級で活躍した ファイナリスト以外の強豪選手の方々を 紹介したいと思います。
⬆再掲画像 D級決勝・佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
実力伯仲の戦いを制したのは佐々木くん
2年ほど前から「南信予選」と名の付いた 小学生大会では常に1位通過を果たし続けた 佐々木くんでしたが県大会では、なかなか 満足の行く結果を残せず悔しい思いをして きたと思います。しかしこの度、ようやく 初段免状奪取という、これ以上ない雪辱劇を 演じてくれました。これを機に今後ますます 勝率を伸ばして欲しいと期待しています
惜しくも敗れた米田くんも、準決勝で宿敵を 破って決勝に勝ち上がりました。熱心な 子なので、その姿勢をより一層強めて強い 相手にガンガン向かって行くでしょう 初段免状を逃したとは言え実力は急激に 右肩上がりしていると信じたいです!
長野県の小学生3大大会(名人戦・選手権 団体戦)全ての大会で賞状を貰ったのは 伝田くんただ1人。しかし優勝の経験は 有りませんでした。それだけに免状の 掛かった大きな大会でライバルを倒しての優勝は さぞ嬉しかったと思います。
特筆すべきは棋風改造の成功。5月までは 中飛車党だったのを居飛車党に転向。僅か 数ヶ月で成果を出したのは見事でした。 来年は小学生最後の年。更なる飛躍を 期待したいと思います。
敗れた高木くんでしたが春の小学生選手権で 岡村奏汰くんを破り優勝した時は上級生の 意地を見る思いでした。伝田くんに対しても 後に12月の長野支部月例大会で雪辱して 順位も5位。流石の強さです。来年は中学生 またより一層激しい新風を中学生棋界で 巻き起こして貰いましょう!
画面上段=C級優勝の伝田寛人くん 画面下段=C級2位の高木雄哉くん
長野支部ダービーとなったC級の決勝戦は 小学生選手権優勝の高木くんと小学生名人戦 準優勝の伝田くんとの一戦。先手を握った 高木くんの雁木VS伝田くんの右玉の戦いと なった試合は中央での、せめぎあいに全ての 命運が託されました。馬&と金で追い込む 高木くん、豊富なカナ駒を駆使して左右から 挟み撃ちで迫る伝田くん。惜しむらくは 高木くんが盤上の飛・角・桂を上手く活用 し切れなかった事だったか?最後は逆に 飛角を入手した伝田くんが鮮やかに寄せて 二段免状を獲得いたしました
戦いの様子や選手たちの印象については 後日②にて語りたいと思います
・画面1枚目 C級決勝=高木雄哉くんVS伝田寛人くん
・画面2枚目 D級決勝=佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
・画面3枚目 E級優勝の中村瞭太くん
・画面4枚目 E級準優勝の宮坂哲平くん
⬆この画像に登場している選手たちは 皆様お察しの通り全員が小学生の選手です
しかしこれは決して小学生大会の様子を 写したモノでは、ありません。 そう、これこそ令和5年度の長野県の 将棋選手権、それもA級以外の4クラスの 決勝戦及び優勝者&準優勝者の表彰の様子を 撮影したモノであります。
小学生の部であったE級は兎も角、大人を 交えた大会において4つのクラスを 小学生が優勝するとは・・・しかもその内 3つが小学生同士の決勝戦という事実に 驚きを禁じ得ませんでした
・画面上段 B級決勝=林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
もやは説明無用かもしれない小学生強豪の 岡村くん。B級とは言え決勝を戦った この大学生強豪の林さんを始め骨太の 強豪選手との厳しい戦いの数々を、またもや 乗り越え優勝。三段免状を獲得しました
・画面下段=優勝の表彰を受ける岡村くん
私・丸山は確かに彼を本命視していましたが 無敗で乗り切ったのは、やや想定外でした 改めて彼は凄い小学生棋士です
しかし今回の小学生棋士の活躍は これだけに留まりませんでした
⬆以上です。
では本題に入りたいと思います
先日予告したこれまででは考えられない 活気的というか革新的な現象とは・・・
県下4地区7ヶ所で行われた予選を 勝ち抜いた各クラス8名ずつ 合計40名の代表選手の方々が 一同に介して繰り広げされた数々の熱戦 その舞台となった長野県将棋選手権の 様子を次回から振り返りたいと思います
その次回ですが、プロローグからいきなり B級~E級の戦いの様子を、まとめて一気に 振り返りたいと思います。何故なら これまででは考えられない活気的というか 革新的な現象が起きたのですから。
早ければ今度の木曜日に掲載したいです
以上で棋王戦の回顧録を終わります 選手並びに運営スタッフの皆様 お疲れ様&有難う御座いました
さて次回からですが 11月に塩尻市にて行われた 2023長野県将棋選手権の回顧録を 連載したいと思います
優勝までの経緯がカッコ良かった酒井さん 何しろ関東の猛者を次々と連破。そして 売り出し中の小学生ホープとの戦いを制して 優勝したのですから。
この前週の赤旗名人戦では鈴木翼さんとの 最後の決戦に敗れ北信予選で涙を飲んだ 酒井さんでしたが、その借りを返す 見事な優勝でした。宿敵・小林暖希さんと 同じで強くて上手いだけでなくハートの 熱い好青年です。「酒井棋王」の誕生を 祝福しつつ将来の活躍を期待したいと思います
惜しくも二冠達成は叶いませんでしたが 優勝した支部名人戦に続き今年2度目の 長野県ファイナリストとなった岡村さん やはり並の小学生ではありません 厳しい戦いを強いられている筈の研修会に おいても私・丸山の予想ごとき簡単に 上回る昇級の速さ。今回の棋王戦も含め 相変わらずの伸び代の高さでした
しかし高校竜王戦でも感じた事。そして 何より私・丸山が支部対抗戦で戦って 痛感した事でもありますが酒井さんの受けは 実に手厚いです。24銀、34金と並べて 桂得を確定させると引き角棒金の要領で 繰り出そうとした岡村さんの援軍部隊を 角や右銀の増援を得た酒井さんの守備隊が シッカリ抑え切った所で岡村さんが投了
こうして酒井さんが優勝を決めました 酒井さんにとって、これが初戴冠であります 本当に素晴らしい頑張りでした
これで2023アマ棋王戦、全日程終了です 回顧録も次回の⑦で完結したいと思います
⬆具体的な解説は後日必ず掲載される筈の 信濃毎日新聞の朝刊に、お任せするとして
試合の方は岡村さんが4筋の位を 酒井さんが中央の位を確保し合いまして 継ぎ歩攻めで勇躍した岡村さんの25桂が 働くか?酒井さんが桂を取り切れるかに 掛かってきました。
岡村さんは33歩と楔を打って酒井さんの 金を22に追いやり、更に端にまで戦火を拡大 懸命の手作りで酒井玉に迫ります
⬆指し直し局は後手の酒井さんが積極的な 布陣を作りつつ雁木を構築しようとした その矢先に岡村さんが先攻。酒井さんは 43銀と上がって迎え撃った場面です。 以後は⬇の局面まで進行いたしました
⬆画面上段 決勝戦・岡村奏汰さんVS酒井悠安さん
岡村さんが支部名人に加え棋王位を奪取して 小学生にして長野県の2冠王となるのか? 高校団体連覇&高校竜王の酒井さんが 先輩・鈴木翼さん以来の高校生タイトル ホルダーに輝くのか?注目の決勝戦は 酒井さんの先手で幕を開けました
対局は画面下段の通りに進み膠着状態に 両雄ともに打開策を見出すに至らず ⚫58金、○52金、⚫68金右、○62金 この手順を4回繰り返して千日手と なりました
先後が入れ替わって今度は岡村さんが先手に しかし持ち時間は岡村さん3分に対して 酒井さんは7分を残しており双方に2分が 加算されて岡村さん5分、酒井さん9分に これ等が指し直し局に、どう影響するか?
以上です。 選手と運営スタッフの皆様 お疲れ様でしたm(_ _)m
画面1枚目 B級の激戦に挑む中学生選手たち 手前=堀米真爾くん、向側=島村勇充くん
画面2枚目 その中学生の挑戦を受け止める大人の選手達 手前左側=長原輝彦さん 向側右側=山本大輔さん
画面3枚目 渡辺真絃くんVS金子巧磨くん
北信長野支部の小学生ライバル対決 彼等の他にD級準優勝の桐沢理くんも 参加。子供とは思えない強さで 大人達の目を丸くさせていました
画面4枚目=C級の表彰式 優勝の表彰を受けているのが栗岡滉くん
北村さんのA級準優勝に加え栗岡くんの優勝 更には堀米くんの奮闘。遠方から参加して くれた南信勢が安曇野大会を盛り上げました
後方向側の選手がC級準優勝の小松陸人くん 後方手前の選手が3位の坂中勇磨さん
⬆は同じくC級3位の富田玲史さん
(画面上段右側)
私・丸山が松本第2公民館教室を訪ねた時
最初に何局か指した相手が、この富田さん
もうかれこれ10年前の話です。当時小学生の
彼は同年代の強豪・西田新さんと互角以上の
戦いを演じた事が強烈な印象を残しています
小学生団体戦で東日本大会を経験しています
しかし中学時代の途中から将棋大会から
姿を消し、もう辞めたのかなと思ってました
それが今回突然の復活。しかも開幕戦では
高木雄哉くん(画面上段左側)を破っての
好スタート。健在どころか、パワーアップ
して帰ってきたのでした。
残念ながら準決勝で高木くんに雪辱され
優勝はなりませんでしたが、またいつか
大会に来て欲しいし私も久々に彼と指して
みたいです。なおA級準決勝の棋譜を
採っていた為、表彰式は彼のみ1人で
賞状を受け取っていました(画面下段)
⬆はC級3位の浦野順平さん(右側)
奥村龍馬さんと、ほぼ同世代の強豪です
北村遼平さん同様、諏訪清陵で腕を磨いた
強者であります最終的に伝田寛人くんに
敗れた(画面上段)ものの存分に健在を
アピール出来たと思います
3位の表彰を受け(画面中段)2人の小学生
ファイナリストと並んで堂々と記念撮影に
応じていました(画面下段)
⬆次にD級準決勝の様子です
画面上段=3位の渡辺真絃くん(右側)
画面下段=同じく島村勇充くん(左側)
最後に紹介する小学生選手は渡辺くん
②で述べた米田くんの宿敵とは彼の事です
この2人、結構互いを知り尽くしている
ようです。昨年はE級で、ほぼ手中にあった
勝利を逃し痛恨の決勝戦敗退となった
渡辺くんでしたが今年はD級に登場
果敢というより順当な挑戦でした。
安曇野大会ではB級にて、ここでも3位
多くの大人の強豪の目を白黒させました
中信地区期待の中学生ホープ・島村くん
松本支部の月例大会でも何度か上位に
登ってくる事が多くなってきました
この大会では3位。更に数日後の
安曇野大会ではB級で準優勝。川上諒くん
更には長谷川真大くん等と共に来年の
中学生棋界を盛り上げて欲しいと思います
⬆E級表彰式の様子です
画面上段=3位の鈴木聡太くん
画面中段=同じく米村幸晴くん
画面下段=優勝&準優勝者を交えて記念撮影
平成中期頃から小学生の部となったE級の部
昨年は女子選手が、一昨年は1年生の選手が
それぞれ優勝するなど劇的な戦い・結末が
産まれ続くのも、この大会ならではです。
かの中沢良輔選手が、その名を轟かせたのも
当時低学年だった時に、この大会で優勝した
のが始めでした。
次世代のホープの現在の活躍と未来への期待
それ等を同時に満喫できる事が
このクラス最大の楽しみかと私は思ってます
画面上段=E級優勝の中村瞭太くん
画面下段=E級2位の宮坂哲平くん
E級決勝はC級決勝と同様、北信ダービーに
先手宮坂くんの三間飛車に高美濃+棒銀で
対抗した中村くん。E級とは思えない
ハイレベルな攻防戦でした。
高美濃と言っても、直ぐに43金とは上がらず
チャンスと見るや左美濃のまま4筋の位を
張って角道を開け65歩と先攻した中村くん
善悪は兎も角、機を見るに敏の感があります
最後も、と金で狙われた飛車を見捨ての
強行突破には勝負度胸を感じました
ただ試合自体は宮坂くんペースに見えました
彼は北村具房さんの訓導を受けているようで
随所に北村さんを彷彿とさせる捌きを見せて
くれました。ただ終盤は惜しいと思わせる
逸機が攻防両面で見受けたように感じました
まだ経験不足を感じる両雄。しかしながら
これからD級C級更にそれ以上の高いレベル
に到達する時も、そんなに遠くないぞと
感じさせてくれたのは彼等の頑張りでした
先を行くライバル達への追撃は来年以降
ますます加速する事でしょう。
以上で②を終わります
③ではB級~E級で活躍した
ファイナリスト以外の強豪選手の方々を
紹介したいと思います。
⬆再掲画像
D級決勝・佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
実力伯仲の戦いを制したのは佐々木くん
2年ほど前から「南信予選」と名の付いた
小学生大会では常に1位通過を果たし続けた
佐々木くんでしたが県大会では、なかなか
満足の行く結果を残せず悔しい思いをして
きたと思います。しかしこの度、ようやく
初段免状奪取という、これ以上ない雪辱劇を
演じてくれました。これを機に今後ますます
勝率を伸ばして欲しいと期待しています
惜しくも敗れた米田くんも、準決勝で宿敵を
破って決勝に勝ち上がりました。熱心な
子なので、その姿勢をより一層強めて強い
相手にガンガン向かって行くでしょう
初段免状を逃したとは言え実力は急激に
右肩上がりしていると信じたいです!
長野県の小学生3大大会(名人戦・選手権
団体戦)全ての大会で賞状を貰ったのは
伝田くんただ1人。しかし優勝の経験は
有りませんでした。それだけに免状の
掛かった大きな大会でライバルを倒しての優勝は
さぞ嬉しかったと思います。
特筆すべきは棋風改造の成功。5月までは
中飛車党だったのを居飛車党に転向。僅か
数ヶ月で成果を出したのは見事でした。
来年は小学生最後の年。更なる飛躍を
期待したいと思います。
敗れた高木くんでしたが春の小学生選手権で
岡村奏汰くんを破り優勝した時は上級生の
意地を見る思いでした。伝田くんに対しても
後に12月の長野支部月例大会で雪辱して
順位も5位。流石の強さです。来年は中学生
またより一層激しい新風を中学生棋界で
巻き起こして貰いましょう!
画面上段=C級優勝の伝田寛人くん
画面下段=C級2位の高木雄哉くん
長野支部ダービーとなったC級の決勝戦は
小学生選手権優勝の高木くんと小学生名人戦
準優勝の伝田くんとの一戦。先手を握った
高木くんの雁木VS伝田くんの右玉の戦いと
なった試合は中央での、せめぎあいに全ての
命運が託されました。馬&と金で追い込む
高木くん、豊富なカナ駒を駆使して左右から
挟み撃ちで迫る伝田くん。惜しむらくは
高木くんが盤上の飛・角・桂を上手く活用
し切れなかった事だったか?最後は逆に
飛角を入手した伝田くんが鮮やかに寄せて
二段免状を獲得いたしました
戦いの様子や選手たちの印象については
後日②にて語りたいと思います
・画面1枚目
C級決勝=高木雄哉くんVS伝田寛人くん
・画面2枚目
D級決勝=佐々木瞭太くんVS米田悦己くん
・画面3枚目
E級優勝の中村瞭太くん
・画面4枚目
E級準優勝の宮坂哲平くん
⬆この画像に登場している選手たちは
皆様お察しの通り全員が小学生の選手です
しかしこれは決して小学生大会の様子を
写したモノでは、ありません。
そう、これこそ令和5年度の長野県の
将棋選手権、それもA級以外の4クラスの
決勝戦及び優勝者&準優勝者の表彰の様子を
撮影したモノであります。
小学生の部であったE級は兎も角、大人を
交えた大会において4つのクラスを
小学生が優勝するとは・・・しかもその内
3つが小学生同士の決勝戦という事実に
驚きを禁じ得ませんでした
・画面上段
B級決勝=林奎史郎さんVS岡村奏汰くん
もやは説明無用かもしれない小学生強豪の
岡村くん。B級とは言え決勝を戦った
この大学生強豪の林さんを始め骨太の
強豪選手との厳しい戦いの数々を、またもや
乗り越え優勝。三段免状を獲得しました
・画面下段=優勝の表彰を受ける岡村くん
私・丸山は確かに彼を本命視していましたが
無敗で乗り切ったのは、やや想定外でした
改めて彼は凄い小学生棋士です
しかし今回の小学生棋士の活躍は
これだけに留まりませんでした
⬆以上です。
では本題に入りたいと思います
先日予告したこれまででは考えられない
活気的というか革新的な現象とは・・・
県下4地区7ヶ所で行われた予選を
勝ち抜いた各クラス8名ずつ
合計40名の代表選手の方々が
一同に介して繰り広げされた数々の熱戦
その舞台となった長野県将棋選手権の
様子を次回から振り返りたいと思います
その次回ですが、プロローグからいきなり
B級~E級の戦いの様子を、まとめて一気に
振り返りたいと思います。何故なら
これまででは考えられない活気的というか
革新的な現象が起きたのですから。
早ければ今度の木曜日に掲載したいです
以上で棋王戦の回顧録を終わります
選手並びに運営スタッフの皆様
お疲れ様&有難う御座いました
さて次回からですが
11月に塩尻市にて行われた
2023長野県将棋選手権の回顧録を
連載したいと思います
優勝までの経緯がカッコ良かった酒井さん
何しろ関東の猛者を次々と連破。そして
売り出し中の小学生ホープとの戦いを制して
優勝したのですから。
この前週の赤旗名人戦では鈴木翼さんとの
最後の決戦に敗れ北信予選で涙を飲んだ
酒井さんでしたが、その借りを返す
見事な優勝でした。宿敵・小林暖希さんと
同じで強くて上手いだけでなくハートの
熱い好青年です。「酒井棋王」の誕生を
祝福しつつ将来の活躍を期待したいと思います
惜しくも二冠達成は叶いませんでしたが
優勝した支部名人戦に続き今年2度目の
長野県ファイナリストとなった岡村さん
やはり並の小学生ではありません
厳しい戦いを強いられている筈の研修会に
おいても私・丸山の予想ごとき簡単に
上回る昇級の速さ。今回の棋王戦も含め
相変わらずの伸び代の高さでした
しかし高校竜王戦でも感じた事。そして
何より私・丸山が支部対抗戦で戦って
痛感した事でもありますが酒井さんの受けは
実に手厚いです。24銀、34金と並べて
桂得を確定させると引き角棒金の要領で
繰り出そうとした岡村さんの援軍部隊を
角や右銀の増援を得た酒井さんの守備隊が
シッカリ抑え切った所で岡村さんが投了
こうして酒井さんが優勝を決めました
酒井さんにとって、これが初戴冠であります
本当に素晴らしい頑張りでした
これで2023アマ棋王戦、全日程終了です
回顧録も次回の⑦で完結したいと思います
⬆具体的な解説は後日必ず掲載される筈の
信濃毎日新聞の朝刊に、お任せするとして
試合の方は岡村さんが4筋の位を
酒井さんが中央の位を確保し合いまして
継ぎ歩攻めで勇躍した岡村さんの25桂が
働くか?酒井さんが桂を取り切れるかに
掛かってきました。
岡村さんは33歩と楔を打って酒井さんの
金を22に追いやり、更に端にまで戦火を拡大
懸命の手作りで酒井玉に迫ります
⬆指し直し局は後手の酒井さんが積極的な
布陣を作りつつ雁木を構築しようとした
その矢先に岡村さんが先攻。酒井さんは
43銀と上がって迎え撃った場面です。
以後は⬇の局面まで進行いたしました
⬆画面上段
決勝戦・岡村奏汰さんVS酒井悠安さん
岡村さんが支部名人に加え棋王位を奪取して
小学生にして長野県の2冠王となるのか?
高校団体連覇&高校竜王の酒井さんが
先輩・鈴木翼さん以来の高校生タイトル
ホルダーに輝くのか?注目の決勝戦は
酒井さんの先手で幕を開けました
対局は画面下段の通りに進み膠着状態に
両雄ともに打開策を見出すに至らず
⚫58金、○52金、⚫68金右、○62金
この手順を4回繰り返して千日手と
なりました
先後が入れ替わって今度は岡村さんが先手に
しかし持ち時間は岡村さん3分に対して
酒井さんは7分を残しており双方に2分が
加算されて岡村さん5分、酒井さん9分に
これ等が指し直し局に、どう影響するか?
以上です。
選手と運営スタッフの皆様
お疲れ様でしたm(_ _)m
画面1枚目
B級の激戦に挑む中学生選手たち
手前=堀米真爾くん、向側=島村勇充くん
画面2枚目
その中学生の挑戦を受け止める大人の選手達
手前左側=長原輝彦さん
向側右側=山本大輔さん
画面3枚目
渡辺真絃くんVS金子巧磨くん
北信長野支部の小学生ライバル対決
彼等の他にD級準優勝の桐沢理くんも
参加。子供とは思えない強さで
大人達の目を丸くさせていました
画面4枚目=C級の表彰式
優勝の表彰を受けているのが栗岡滉くん
北村さんのA級準優勝に加え栗岡くんの優勝
更には堀米くんの奮闘。遠方から参加して
くれた南信勢が安曇野大会を盛り上げました
後方向側の選手がC級準優勝の小松陸人くん
後方手前の選手が3位の坂中勇磨さん