Iso Dはどうか。歴代タイガースで最高の選球眼を誇った鳥谷が、0.120ほど。並みの選手は、0.05ほどだから、最強選手をとっても50程度のかさ上げが、ようやっと。ちなみに現在打線で最高の近本大山は、0.100を満たしているから合格。この数字を0.100上げる(高い選手を獲得する)のはほぼ不可能。この数字には、生まれつきの能力た大きく関わっている。そもそも、全体の振幅が、100ぐらいしかない数字だ。
Iso Pはどうか?これは「並み」のプロ野球選手なら、0.130ぐらいのもの。大山は0.15に過ぎず、全く長距離打者ではない(本塁打数というのは必ずしも長打の指標でもない。安定して2塁打以上を打てる能力が必要)。本来中核に据えるべき打者ではないのだ。
WBC、MLBの選手そのものといえるUSもVenezuelaも、打線構築は2番にOPS最強の打者を置く1,2,4番重視型を使っている(2番最強という日本での理解は間違っているのでそうは言わない。9人全体をOPSで並べ、2番と4番にOPS最高の打者(強いて言えば2番に最強を置いた場合の得点期待値>4番の場合の期待値だが両者の差は少ない)、続いて1番にOPSが3番目に高い打者を置く、その後3,5,6,7,8,9はOPS順に並べてゆくというやり方で打線を組む論理だから)。
MLBではほぼ、この理論は定着したといえる。
尤も、今回のUSは豪打線で、9番がグランドスラムで試合をひっくり返しているから、もうどの打者がというレヴェルの打線ではないのだが、こちらでは10年ほどで「セオリー」が完全に変わったという事実は明かになっている。
日本が大谷を2番に置くということは、まだできないようだね。
Trever Bauerが、DeNAと契約したようだ。一応Cy Young賞受賞投手である。32歳と老け込む歳でもない。
この投手、理論派というのか、かなり不思議な人間のようだ。学歴は高いのだが、そういうのとは違った変人ぶりであり、また性格もコントロールが効かないらしく、DVでMLBからほぼ一年分の出場停止を言い渡されているので、NPBに来たのだろう。MLBでもティームメイトと全く没交渉らしい。
NPBという全く違った環境でどんなピッチングをみせるのやら?
皆目予想がつかない。
最近野球の時間はあまりとれないが、このトピも更新しないと。
今回の話題は、MLBの「ルール改正テスト」と盗塁推奨対策
MLBでは、NPBでは見られないルール改正テストが常時行われている。
いきなり、ルールを改正する前に、マイナーリーグで改正する項目を数年かけてテストして結果を見る。結果次第で、MLBのルールブックを恒久的に書き換えるかを決定する。
合理的な方法で、日本の二軍のように単なる「一軍以外選手」の所属場所とは違った、より「ダイナミック」な下部リーグの活用だ。
あまり知られていないが、日本の野球規則は、MLBのそれの翻訳に過ぎない。野球の国際大会を開くためにはルールの統一は仕方ないが、NPBからMLBにルール改正の申し入れがなされたとか、MLBがNPBに諮問をするなどということはない。ここは完全にMLBが世界の全てのリーグの上に立っている。下部は上の決定を受け入れるだけだ。
ここ数年話題になっているのがStolen base=盗塁。
セイバー的に言えば、成功率7割を楽に超えなければ盗塁にはゲインがない。Batting Runの考え方で、盗塁成功は+0.168の価値、盗塁失敗は、ー0.384である(とは、盗塁一回成功で0.168点が入り、失敗すれば、0.384を失うということ)。だから、±ゼロ=損益分岐点は、0,168 x A+ (-0.384) x (1-A) = 0で算出される。A=0.695ということは、成功率7割でもって収支トントン。これでは作戦として採用できないから、少しでもプラスになるためには、7割5分は欲しいし、8割ならこれは推奨するというのが、現在のMLBの考え方。
「並みに足の速い」選手程度では、走れば走るほど減点になる。タイガースなら近年なら赤星だけが合格だ。だから、MLBの盗塁数は、近年激減している。2012年、企図4300ほど、成功3400ほど、成功率75%ぐらいだったのが、2020年には、企図3000程度、成功2300程度に低下した。成功率は75%前後と変わっていない。大きなゲインは見込めないし、怪我も怖い、だから走らせない、それがMLBの趨勢だった。
しかし、試合中の動きがなくなればゲイムの興奮が薄れる。だから、MLB機構は、盗塁という「絶滅危惧種」を復活させる方法をここ数年模索している。
極端なアイディアもあった。
投手とホウムプレイトの距離を変える(距離を長くすることで、投球が捕手に届く時間を長くする)、2塁をホームから遠くするなどもあったが、流石に野球というゲイムの根幹に係る。ある距離感で育ってきたプレイヤーを突然違う「環境への移動」をさせると順応は簡単でなないだろう。例えばピアノのサイズを10%大きく(つまり鍵盤の幅を10%広げる)と、訓練されたピアニストほど弾けなくなるだろう。あるレヴェルから先は鍵盤など見ない。その位置を感覚的につかんでいるからだ、だから、音程の跳躍もやすやすとこなせる。これが別の位置になったら、もう一度新しい鍵盤で感覚を取り戻すことはほぼ不可能に近い。
そこで、現在の球場の様々なオブジェクツ=塁、フェンス、間の距離、を変えずにどうやって盗塁を容易にするか?
盗塁とは、塁間をどれだけの時間で移動できるかで成否が決まる。
だからリードを大きくとったり、投手のモウションを「盗ん」で、スタートを早く切るわけだが、ダイアモンドの寸法そのものを変えずとも塁間を縮めることは可能だ。一つが、ベイスのサイズ自体を大きくする。お化けベイスではないが(苦笑)、3インチずつ大きくする(このこと自体は、数年前テストされ、2023年からMLBに採用された)。そして、更にセカンドベイスについてはポジションを変える。従来なら、中心がベイスライン上にあったのを、ベイスラインの内側に引っ込める(これは、今年度後半マイナーでテスト予定だ)。
これで合計15センチほど距離が変わる。もちろん、あまり短くして誰でも楽々盗塁になったら元も子もないから、現在のトップ走塁選手たちが、コンマ数秒を稼げるようになることで、ほんの少し(実際の数字はおそらく算出されているだろうが、公開されていない)成功率が上がる(成功か失敗かはクロスプレイを見ていると本当にコンマ数秒の差ではある)ことをインセンティヴとして、ティームが盗塁適合者に敢行させることを意図している。
これだけでは、足りないから、投手側に牽制の制限を強化する。走者が累上に入る時、牽制、ないし牽制動作(プレイトから足を離す)は2回までしか許されない。このことに関しては、ダルヴィッシュが今年早速その餌食になった記事がある。
このDisengagement(打者への投球から「離脱」する行動)への制限は、現行だと走者が進塁すればリセットされる。だが、マイナーでテストが予定されているのは、進塁してもリセットしないオプションで、これだと、走者がずるがしこく、一塁で投手から2回のDisengagementを誘えば後は、走り放題になる。それだけ、投手は頭を使わないといけなくなるし、逆に油断している走者を、捕手がピックオフするなど、頭脳的戦略がより必要ともなる。
さて、これらのルール改正の結果、MLBでは今年になって盗塁成功率が83%に到達したという中間報告がある。これなら、各ティーム、喜んで足のある選手を走らせるはずだ。シーズンが終わってみて、盗塁企図数、成功数がどのように変化するか楽しみだ。
また、ベイス自体を大きくするのは、塁上の接触を防ぎ、怪我の防止という役目もある。
この他にマイナーでテストされているのは、継続中の「AIアンパイア」だ。ボールストライクコールは、マイナーではすべてAIと人間並行で、投手、捕手、打者は、一試合に3回まで、人間審判のコールに対し、AIにアピールできる。更に、ゲイムそのものをAI任せでコールさせるという試合もマイナーリーグの一部で行われることになっている(というか、数年前から一年に数試合とはいえ、マイナーの一部でこれを実際にやっている)。
総じて、US文化は、日本文化と違って盗塁でも「秘伝の技」にはしない努力が払われる。盗塁が難しい理由を解析し、それに対処する。日本語のバカチョンをIdiot proof=「知識を持たない人間でも失敗しない」と形容するが、凝れば文明進歩の原理だ(スマートフォンやタブレットの普及は万人が認める操作の容易さ故)。特定のエリートにだけ通用するシステムではなく、MLBという組織に属する「平民(つまりすべての選手)」にとって障壁があるならそれを除こうという思想だ。日本の盗塁マスターは「投手の間や動作を見破る」とか必ず個人芸に帰着し、そのスキルを共有しない。だが、その結果、「秘伝」になった技は、選り抜きの選手の専有物になり、いずれ絶滅危惧種になる。システムそのものを変えるというUS流の考え方には、人間全体の進歩という論理があるわけだ。
NPBも、大胆に「ルールの改正実験」をするようになるべきだし、そうやって獲得した独自の知見をMLB機構に提案し、それがMLB、ひいては全世界のルールブックの改正に繋がる、そういう時代が早く来ないものだろうか?
好調タイガースを見るのは嬉しいが、気になること。
SLGというスタッツがある。周知のように長打率 (といっても本当の長打の指標ではない、下に示すようにより長打に特化したスタッツもある)。
打者の総合的な能力=どれだけ得点を作り出せるか(この得点は、打点得点のそれではない。野球ゲイムにおける総合得点ということ)を見るには、OPSのほうが相関が高い。だから、SLGが取りざたされることは少ないが、OPSは、出塁率も含まれているから、純粋に打力としてみるなら、SLGのほうに反映される。
現在のタイガース打撃陣で、SLGトップは・・・・・・近本 0.495ぐらいの数字だ(追記、今日の活躍で佐藤が少し上にでた)。
近本の頑張りは褒めるべき。
同系統の打者だった赤星は、生涯平均SLGが、0.340
近本のSLG生涯平均は0.400に近い(が、SLGは他のスタッツに比べて年齢とともに衰えるスピードが速い、28歳の近本にとってこれから先急速に下がってゆくことが予想される)。
立派な数字だ。出塁率も>0.400だ。切り込み隊長として十分以上だし、盗塁能力など関係なしに1番の適役だ。
問題なのは、中軸を打つべき主力打者たちだ。
大山は、2020年SLG=0.560で、これはほぼ合格の成績だが、生涯平均では0.450。このクラスは、常時0.550以上を出していないと合格とは言えない。今年は、0.500に達していない。
佐藤は、現在やはりSLG=0.500に到達していない(から近本がティーム1なのだ)。ただ、佐藤の場合、SLGが低いのは打率AVGが低いためで、純粋な長打力といわれるIso P=SLG-AVGでは、デビュー以来0.200以上を常時マークしている。この数字は長距離を期待される打者としては、合格最低点だ(因みにヤクルトの村上は、0.300以上、元オリックスの吉田が0.250ぐらい)が、一応立派と賞賛できる。
Iso‐Pは、疎外されていて、普通の簡易野球サイトのスタッツには組み込まれていない。
近本のIso Pは、0.100~0.130と一軍レヴェルとしては並みか少し下(レギュラーなら0.130は投手捕手を除く全員に期待したい)。長打ではなく、塁に出る能力で貢献するタイプ。返されるべき打者だ。大山が寂しいのは、Iso Pがキャリアハイの2020年を除いて、長距離打者と見なせる最低限0.200に到達しないことだ。
つまり、大山はアヴェレイジヒッターで、現在のタイガース打線で一応長距離砲と見なせるのは、佐藤だけということだ。もちろん、アヴェレイジヒッターでも「返せる」が、大量得点にはつながりにくい。
Iso Pでランクを見ると、佐藤の次が、渡辺原口と、レギュラーではない。ノイジ、ミヱセスなど、0.150すらいっていないから、「助っ人」としては問題外のレヴェルだ。
佐藤には、打率=AVG、つまりコンタクトの問題がある。この先も飛躍的に上昇することはないだろう。こういう打者を、主・中軸に置くべきなのか正直わからない(クリーンナップという言葉はMLB的に打線のトップの打者にだけ使いたいから、トップ3人のトリオを主・中軸というが、これは、3,4,5という旧来のコンセプトではなく、得点力から見れば1,2,4の3つのポジション)。佐藤のように長打に特化した打者を6番辺りに入れてスウィーパーとして使えるなら破壊力抜群の打線になるのだが、現在のタイガース国産打者を見る限り、佐藤を4番に入れざるを得ない(より大事な2番に入れれば、近本のチャンスメイクを無駄にしてしまう、2番は返し返される打者が望ましい・・・期待の森下はまだ安定した数字が出ていない)。加えて強力な非日本人枠助っ人が最低一人(打率0.280以上、Iso-Pが0.250程度のパワーヒッター)いないと長期安定した結果は出ない。バウァが日本に来たように、今のNPBマーケットは、MLBプレイヤー(特に能力以外の問題でMLBにいづらくなった)にも結構注目されているから、スカウトが頑張れば、昔ほど困難ではないはずだ。
そして、長距離砲候補のドラフトも真剣に継続すべき。
今年は岡田効果と他ティームの沈下で、結果はついてきそうだが、今年で終りじゃないのだから、仮に結果がでても編成は胡坐をかかず、長期展望を見失わないでもらいたい。
藤浪
登板して、失点しなければ話題になる投手
昨日はMLBにきて最速を計測。
WHIP 2.1 という数字はもはやコメディ。
どこで踏み外してしまったんだろう。
何故この才能を育てることができなかったのか?
針の穴を通す?コントロールの持ち主だったGreg Madduxに一度教えを受けられないものかと未だに夢想する。
投手にとって「奪三振率は意味のないスタッツ」「27球でワンゲイムを終えるのが理想」とする彼の哲学は、藤浪にとっては目から鱗のはずなのだが。
5月の快進撃から交流戦に入って少し低速運転になった阪神電車。
この先、速達列車としてペイスを取り戻すかどうか?
何度も、シーズン終盤に失速して他球団に油揚げを攫われる苦渋をなめたタイガースファンとしては、前半にどれだけ引き離しても安心できないだろう。どうしてこんなことが繰り返し起こるのか?
その答えは残念ながら、球団の体質にある。といっても、巷間よく言われる、社会的な原因ではない。簡単に数字を見れば、編成がいかに仕事をしていないか、球団がどうやってティームメンバーを集めるかを理解していないことが瞭然・・・
昔から個人的にティーム打力の指標として、先発メンバー(マイナス投手)の、SLG=長打率を足し合わせる(数学的には、総和=Σという記号を学校で習ったはずだ)という簡単な「スタッツ」を使っている。
2010年代のタイガースは、リーグで、常に5番目か6番目だった。
いちいちそんな計算をしなくても、ティーム全体のSLG(この数字は、NPBの公式HPに行けば最も信頼できる形で掲載されている。個人サイトは流石にこんな簡単な数字は間違えないが、それ以外ではかなりバイアスがあったり信頼性が低いものも多い)平均値を見れば簡単だろうという指摘もあるが、先発メンバーとそれ以外との間に格差がある場合、ティーム全体の平均値では見落としが出て狂う。
交流戦が始まった時点で、簡単にそれをやってみた。
対象は、パ・リーグ球団(セの他の球団の比較は、SLGの球団平均値が現在中日の少し上ということから明らかだろう)。
タイガースのΣは3100ほど(一人一人のSLGは、小数点以下の3桁数字と扱っている)。因みにこの数字は、2010年代など、万年2位時代に何度も見た数字だ。
多くのファンが、スウィープを期待した西武は、3250。つまり得点力から見ると向こうが上。苦戦は偶然ではない。
事前の苦戦が予想されたが勝ち越したロッテは、3100台。タイガースとどっこいどっこいの貧打線。
だが、ここからは強敵揃いだ。
Orixは、3500かなり打線な強力だ。怖い相手。
監督の不思議行動?故か、結果が付いてこない日本ハムも、3400台。
往年の「横綱」感は後退したSoftbankも3400近い。
楽天が唯一、タイガースより下で、各球団の草刈り場となっている。
この数字ではセ・リーグではDeNAと読売が頭一つ抜けている。
タイガースにとって唯一の他の見どころは投手力であり、投手陣が少しでも調子を崩すと勝てなくなる。
まあ昔からそうだ。
SLG以上に得点力と統計的相関が高いのがOPSで、だから取りざたされる。ただ、タイガースは常にOBP=出塁率は高い。それなので、敢えて打力の指標であるSLGを見て、毎年のティーム状況を見るのだが、今年は完全に投手におんぶ抱っこ。
夏場に先発陣ないし、救援陣が綻びればズルズルいく。先発は、青柳の復調と、西純や高橋の復調があればなんとかいけそうだが、救援陣は不安も残る。
SLGやOPSは、もっと基本的なスタッツの合成である。
SLG=BA(打率)+ Iso P(長打力指標)
OBA(出塁率)=BA+Iso D(選球眼指標)
OPSは、BAx2+Iso D+Iso Pという3つの基本スタッツの線形連結である。
現在のタイガース打線を梃上げするのに、打者の総合指標であるOPSが「並み」より100上回る「並みはずれた」選手を探すとしよう。200上げても良いがそうするとハードルが高くなって、より難しくなる。
3つの要素それぞれで、100上げることを考えよう(タイガースの現況を得点力スタッツ(勝手に命名)で見ると3100少し、これをパの強豪と戦えるために、最低3250は欲しいから、100~150のかさ上げは必須ということ)。
BA=打率
全選手平均は250~60ぐらいだから、そこから100かさ上げすると360となる。こんな数字、イチローとか、バースとか、落合でもなければ達成できない。歴史上、10年に一人出てくる選手だ。こんなのは無理に近い。
まあ、BAは、OPSに「x2」で貢献するから、数値を50上げる、BA 320の選手を獲得すればいいが、これだってそう簡単じゃない。毎年にそれぞれのティームに1人いるかいないか。現在のタイガースなら近本が既に居る。同種の選手をもう一人は難しい。中野、木浪、もっと研鑽しろ。一人が、0.025上げて、2人で0.05(=50)あげればゴールは近くなる。
Iso Dはどうか。歴代タイガースで最高の選球眼を誇った鳥谷が、0.120ほど。並みの選手は、0.05ほどだから、最強選手をとっても50程度のかさ上げが、ようやっと。ちなみに現在打線で最高の近本大山は、0.100を満たしているから合格。この数字を0.100上げる(高い選手を獲得する)のはほぼ不可能。この数字には、生まれつきの能力た大きく関わっている。そもそも、全体の振幅が、100ぐらいしかない数字だ。
Iso Pはどうか?これは「並み」のプロ野球選手なら、0.130ぐらいのもの。大山は0.15に過ぎず、全く長距離打者ではない(本塁打数というのは必ずしも長打の指標でもない。安定して2塁打以上を打てる能力が必要)。本来中核に据えるべき打者ではないのだ。
近本は、0.18とものあの体格ではものすごく頑張っている。が、通算成績に比べて今年が異常に高いだけで、本来の彼の姿は0.130~150ぐらい。給料をもう2倍あげてやって欲しいくらいだ。
期待に反して活躍成長が止まっている印象の佐藤は、今年ですら0.22と、流石に群を抜いた長打生産能力を持つ。
実はIso Pこそ、「並みの選手+100」の数字を達成するのが最も簡単なスタッツなのだ。並みを抜いた数字を出せる打者(つまり平均集団からの乖離)が、かなり大きい選手がぱらぱらと存在するスタッツなのである。
それを生かすために各球団に与えられているのが、「非日本人助っ人」枠(外国人という呼称が嫌いなのでこういう煩わしい言い方をする、ご容赦)なのだ。
佐藤クラス、あるいはそれを上回るパワーヒッターがもう一人いないと、どうにもならないのが現状だ。
現在の2人、ノイジは、Iso P=0.09では日本人並み以下。問題外。ミヱセスは、0.23と佐藤並みだが、BAがひどすぎる。バットに当たらない。他球団をみれば、Iso Pで0.25クラスの選手が、2人いて当然。常勝を目指すなら、3人そろえるぐらいの気構えは必要(一人はBAも高い万能選手、もう一人は長打に特化した選手・・・というと、ミヱセスがもう少し日本野球に順応すればありかもしれない)。
「広い甲子園だから」という言い訳は聞かない。どの球団も半分の試合は、他球場にいるのだから。相対的なもの。
タイガースがやるべきことはただ一つ。他球団の「外国人」スカウトを高額の給料で「移籍」させることだ。投手に比べて、国外からの打者スカウティングが貧弱すぎる。
選手の移籍や高額でロートルの元長距離打者をFAさせるよりよっぽど効果がある。
1番近本
2番中野
4番大山
この固定にセイバーを少し感じるね
3番にはノイジーや実績のない前川なんかを挟む
1・2・4番よりは少し軽めに見ているよう
5番佐藤は動かせないだろうから
いじれるのは3番だけ
旧来の日本野球なら3番重視
バースや王なんかもチーム事情からとはいえ
3番に置くこともあった
まだ日本の指導者やファンには3番最強説が言われることもある
木浪を8番に置いてたのも出塁重視だろう
近本・中野・大山の前に走者を置く
問題のあった3番
前川がはまるようなら面白いが
今は期待だけ
普段より早めに目が覚めてしまった。
確かに、得点力の高い打者を旧来の3,4,5と連続で配置するより、1,2と4、5と「群島」型に、返し・返されるグループ編成にして間を開けているのは、得点期待値を理論的に考慮した打線編成だね。
そして、木浪の8番は、2003年の矢野・藤本の7,8番を思い出す。あれは、首脳の発想ではなく、役者が沢山いた贅沢さが可能にしたものだっただろうけれど、珍しく得点力の高い打線を組めたという意味で。そして、木浪と中野という小兵軍団+もはや小兵でない近本の頑張りが、これを可能にしていることも。近本は、近年のタイガース打線で最も化けた選手じゃなかっただろうか?
WBCですら、日本は大谷を2番にはおかなかった。それの良し悪しはともかく、USやヴェネズエラなどMLB系統のティームとは違う論理で打線構築をしていることだけは明かだった。これも、純粋に攻撃人員のなかでOPSの順に、2,4,1に置いた時がシミュレイションで期待値は最高になるというだけのことなのだが、なぜか日本では、「2番の意義が」「4番の意義が」とTeleologyをぐだぐたいうのも不思議。結果ありきのReverse engineeringであることが解っていない。
佐藤については、コンタクトに難があり、打率が稼げず出塁型ではなく、1番に次いで回の先頭に表れる頻度の高い4番にはおけないことも考慮しているみたいだね。Iso Dは、0.100近いのにね。Iso PとIso Dという二物はもっているのに、もう一つが揃わない。でも、「持って生まれた才能」で片づけずに、映像解析と理論分析(怪しげなEmperical理論風ではなく)に基づいた、新時代のトレイニングメソッドが開発されてもよい頃ではないだろうか?バットを振るのではなく、Computer CGを使ったゲイム感覚で、コンタクト能力を磨くというメソドロジーなんてね?
最近のタイガースが、映像解析などを初め、「従来のセオリー(セオリーという言葉の一人歩きも愉快だね、本来、理論的な説明があるからTheoryなのに、日本の野球のセオリーとはコンセンサスのことだから)」とは違った方向を模索していること自体は、好ましいと思う。
ただ、編成がねえ・・・
岡田さんになると、勝てるようなティームづくりをサボタージュするのも「アレ」なんだろうか(笑)?
タイガースの場合、放っておいてもそこそこ投手は良いから、スタッツ解析しても、それほど大幅な改善点は出てこないから、あまり興味がわかないけれども、攻撃陣に関しては正直打線を組むのに苦労する有様。
交流戦までは出来すぎだったけれども、新監督効果でどこまでいけるのだろう。
こちらの不安を吹き飛ばすような夏を期待したいね。
交流戦に入るまでは、タイガースおそるべしというのが、パ・リーグの一般認識だっただろう。
ちょうど、2003年の快進撃のタイガースが、セ・パ各球団から恐れられていたように(当時はまだ交流戦はなかったけれども)。
だが、ここまでパの下位球団に苦戦する有様を見て、「あれ?なんだ、そんなに強くないんだな」と「組みやすし」感を与えてしまっただろう。
こうなると組みやすしと感じる相手は実力以上に、歯車がかみ合わない感のタイガースは実力を出せない状況になってしまう。
交流戦は、図らずも、「劣勢でどれだけ踏ん張れるか」を試す第一関門になった模様。
といって、今年の薄い戦力層では、夏の終わりに首位決戦に臨まざるを得ない状況が待ち受けていたようにも思う。ここで、突破する方策、秘密兵器的な若い選手を見つけておけば、災い転じて・・・となるかもしれないな。
希望的観測だが、タイガースファンとしては藁にもすがりたいね。
なにせ、1985年の次は2003年、あの時は18年は長すぎると思ったが、気が付けば2005年から18年も待ち続けでいるのだから。
交流戦はごく簡単に、打力で勝敗がついているね。
ロッテ楽天は、タイガースレヴェルか、下。
西武以外の4球団は、タイガースより上。
セ首位のタイガースが?と思うだろうが、そもそも得点打力(打率とはほぼ何の縁もない)では、セ5位のタイガース。
ここにきて特に継投が上手くいかず、救援投手が実力を維持できなかったから、得点打力通りの結果になった。
投手の立て直しが大事だね。名前に拘らず。
2005年も、後ろは7月になるまで安定しなかった。JFKを色々な順番で試して結構勝ちゲイムをひっくり返されていた。今じゃあそんなこと覚えている人も少なそうだけれどもね。
打のスターではなく、現在のリーダーを側面から支える1.5線級のプレイヤーを早く見つけだし揃えること。
失礼だが、老将の岡田さんには、何年もの体力はあるまい。ここで、編成をしばき倒して、スカウトを充実させ、現在の2軍選手で使える選手を選別し、向こう10年の基礎を作ってもらいたいもの。
スコアラーがアナリストと名称変更
先乗りスコアラーが先乗りして盗撮なんかをしてる
球団からの報酬で盗撮行為
まあ自費だからやってもいいってもんじゃないけど
それとは関係なしに先乗りスコアラーの不要が言われていた
今はビデオ等で分析可能
投球や打撃もビデオで分析が可能
投手の球種や球速・コース
打者の得手不得手から好みのコースや球種
なんかも1球残さずデータが採れる
盗撮関係なしにスコアラー不要
Hawk-Eyeの導入
タイガースもアナリスト部門の充実
京大で野球アナライズを学習
野球アナリストになりたいとタイガースに就職
就職3か月ほどで夢破れてるかも
こんなはずじゃなかったなんて
現場はデータより古い経験野球がまだまだ支配
アナリストの言うことなんか聞かないんじゃないかな
野球は若造素人のお前より経験者の俺の方が詳しいなんて
ここの掲示板でも同じ
WBCで手抜きのアメリカに勝ってしまう
公式戦でも間違った起用でも勝ってしまう
9人でやるから得点的にマイナスの選手が混ざっていても勝つ
勝ってもらわなきゃならない
ただ試合数は多い
最終的に優勝という大魚は逃してしまう
それがずっと続いてきた
さて今期はこの旧来保守的野球で大魚を得ることができるだろうか
読売・横浜の足音が近づいてきている
>> 29
>京大で野球アナライズを学習
>野球アナリストになりたいとタイガースに就職
>就職3か月ほどで夢破れてるかも
>こんなはずじゃなかったなんて
2003年、野崎社長時代にUS帰りのセイバーアナリストを連れてきて、12球団で初めて「科学的分析部門」を設立した時みたいだね。
あの時も、現場の反発はすさまじいものだったようだ。「素人が何をほざく」「これで飯食ってんだ」というどこにでもあるつまらん「縄張り意識」
そんなこといったって、同じことを何十年も繰り返したって、経験は何も増えていないのにね。最初に学んだ僅少なパターンを繰り返すことは経験値を何も押し上げないのにね。
人間の悲しい思い違い。
結局タイガースは人材を日本ハムに流出させてしまった。
まあ、球界のためにはなっただろう。
この若い人も、挫けず、たとえタイガースという環境で自分の夢が前進させられなくても、あきらめず、何なら独立して、どの球団にでも有料で先端デイタを提供できる組織を作って欲しいね。同種のものもすでに多数あれど、切り口を新しくすれば必ずRevolutionの余地はある。またそれでなければ、今さらSabreで飯は食えないだろう。
COVIDにも良いところがあって、Remoteが普及して、オフィスも含めて、会社設立の設備投資や維持費はほとんど不要だということが理解されたんだから。
でも、折角自分の好きなタイガースのためとおもっても、結局タイガースは、こういうデイタを絶対買いに来ないから、顧客リストにすら乗らないんだろうね。
いと哀し。
なんと藤浪が、バルティモアにやってきた。そして、今年のOsは、珍しく未だ首位戦線にとどまっている。
今日は投げていたようだが、先発じゃないから当番日を見越して試合を身に行くのは難しそうだ。
Osの日本人は、上原以来(中日にいたチェンも居たが)。
昨夜は、仕事で遅くなり、20時ごろにオリオールパークの外を通ったら、試合中のようだった。だが、暗雲低くたちこめ、雷光が流れ、殆ど嵐のような様相。よくあれでゲイムができたなと思う。
試合の方は、Recapで見たが、藤浪が6回にホーム球場で初登板。
セカンドのAdam Frazier=フレイジャーが超美技を見せて(動画があるが、URLを後刻貼る予定)、0‐0と緊迫したゲイムが進み、9回裏オリオールズがWalk-off Home run=さよならホームランで1‐0で劇的な勝利を収めたようだ。
藤浪の獲得は、ポストシーズンを見据えて、救援陣を補強する一環だが、NPBではこういう選手の動的活用はない。
これは、MLBの真似をしてみてもよいのではないか?
入団したティームで、起用機会少なく朽ち果ててゆく選手も結構多いが、他のティームならその選手がNiche=ニッチにはまるということはよくあるのだから。
その藤浪だが、不思議な投手だ。
まずVelociry=球速はMLBでも一級品だ。時に101~2マイルを計測する。このレヴェルは流石にゴロゴロとはいない。
日本で問題だった「コントロール」だが、それは触れまい。MLBには、相当アバウトな投手がゴロゴロいる。
球速に反して、4スィームのバックスピン(つまり回転数)が低め。MLBに来た頃は1800RPM(Rev per minutes)ぐらいだったのが、漸く2100ぐらいにはアップしているが、MLBトップの連中は、2500~2800で、これに比べればはるかに低い。
回転軸は、やや右打者内角への変化を招来するもの(つまりはシュート回転と日本でいわれるものだ)で、以前にPitch/xのデータを紹介したように、OhtaniやDarvishよりもその度合いは大きい。
この回転数の低いこと=棒球という認識はどうかと思う。究極、回転数がゼロなのが、ナックルやスプリットだが、こうなるとボールは重力にだけ影響を受ける。つまり自然落下。それが「魔球」とされるのだから、人間は「自然落下」するボールを打つのは苦手だ。一方、逆回転が高く、重力に「逆らう」ボールも打たれない。では、打者がナチュラルに反応できる打ちごろ回転数はどのくらいなのだろうか?あまりそういう研究結果を読んだことがないな・・・・
タイガースでは開花しなかった藤浪、Athleticsでのスタートは散々だったが、このまま続けて、ポストシーズンで光るものを見せれば、MLBで来年の契約もありそうだし、何年かプレイできるかもしれない。タイガースの投手としては、井川は全くMLBには相手にされなかったし、藪も「投げた」という程度だったから、初めて定着して一定の成績を上げるといいな。
ポストシーズンのゲイム(まだ皮算用だが)、見に行こうかなと思案中。
単なる打率ではなく、得点力によりつながる長打力(といっても、Iso-Pが本来の長打能力だが、得点は流石に出塁、安打を打つ打率とも関連してくるから、2x打率+Iso P+Iso Dの形のOPSになる)でみると、タイガースは相変わらずリーグ5位。
読売が頭一つ抜けて.400 ティームとしてこれは良い成績。
他3つが、0.350前後で並ぶ。
その下が、タイガースとドラゴンズ、0.330
タイガースにとっては打力ではもういっぱいいっぱい。
投手力がへばれば、地獄。
果たして行けるか?
読売は終盤にかけて伸びてくるだろう。
今は広島と競っているが、DeNAも、もう一度勢いを挙げてくるだろう。
タイガースは、このレヴェルの貧打で優勝した経験は近年ない。2003も2005も例外的に長打力もバランスがとれていた。2008年を彷彿とさせる。
なかなか過酷なレース。
確率
面白いのがあった
岡田はここぞという時には確率の悪い方を選択するというもの
岡田の嫁さんの話らしい
確率の話が出るのかと読み進んだら
どこにも確率は出てこない
真冬の幽霊話
シリーズのでの話らしい
確率というのなら
岡田はその時点で確率のいい方を選択している
おそらくその時点でのベター
ただ一球で終わり
確率を論じるにはそぐわない
ほとんどの人間はここぞという時には確率のいい方を選択する
ほとんどというのはヘゾ曲がりも性格破綻者もいるから
溺れれば藁より浮き輪を選択する
老朽化した吊り橋より所要時間は掛かっても新築の近代橋を選択する
意識・無意識
人間はここぞという時には確率の高い方を選択する
野球の一人との対戦
一球に確率を持ち込むのは無理がある
ただやる前には
岡田は確率の高い方を選択している
一球の結果からの遡及でなく
野球は確率のスポーツ
確率から多くが分かる
ただ確率計算に必要な全てのデータがあわるわけではない
50対50やそれに近い確率もある
30対70でも数やっての確率
一人や一球に30・70はなじまない
アホウな確率否定論者はそれをもって100・0と威張る
確率は用い方
どう使うか
たとえば代打は打てないという確率がある
それでも僅かでも打つ確率の高い代打を選択する
たまに直観で選んで成功したなんて
そりゃ宝くじに当たることもあれば
上から落ちてきた落下物に当たることもある
無思考
つまりアフォ
言葉酔い
どこかで聞いた言葉を咀嚼できない
投手を中心とし守備
投手と守備は何の関係もない
アフォのように誰かの言葉を無思考無検証に伝言ゲーム
劣化伝言ゲーム
投げるのは投手
守るのは野手(投手の守備も含めて)
たまたまいい投手が揃うこともある
山本と宮城なんて
二人三人のいい投手が同時期に在籍することもある
守備がまずくても投手力で失点を防ぐ
昨年のタイガース
村上・大竹
それに優秀な継投陣
投手陣に恵まれるシーズンがある
それが数年続くこともある
昨年もタイガースの守備はよくなかった
投手力に隠れてしまう
そんなものは検証もしない
投手力で守備のまずさをカバーした
失策の走者を返すか殺すかは
投手力
優勝チームの守備が悪いことなんて履いて捨てるほど
逆に下位チームが守備力だけは抜群というのも同じく履いて捨てるほどある
見てきたはず
受け売り
オーム返し
無思考
無検証
つまりはアフォ
ただ言いたいだけ
投手力と守備は別のもの
誰かが言った
自分も言いたい
野球にはこんなアフォが腐るほどいる
自分の頭で考えることを放棄
いや考える頭がそもそも欠落しているのか
本板連動企画
そんな大袈裟なもんじゃない
USAさんは直観を疑えと
俺は案外直観は正しいと
言葉だけだと真逆に見える
これは同じことを言っている
USAさんは科学者だから科学的姿勢からの発言
疑問を持つことから科学は始まる
俺の方はもっと小さなところ
直観で処理できるものもあるということ
直観で処理しているように見えて
統計処理がなされているものも多い
生活の中には正しい経験則も多い
当然
間違っていたら世は混乱する
記録メディアがなかった時代
東の空が明るいとか暗いとか
風がこっち向きに吹いたらとか
夕焼けや朝焼け
漁や農業に活かしてきた
生活にも
これらは立派な統計
パソコンのない時代は口伝え
統計処理か正しいものだけが受け継がれていく
ただ時には間違った迷信のようなものも残る
これもおそらく人が必要としてるんだろう
何もかもが正しい
それも窮屈なんだろう
お化けはいる
ミミズにしょんべんを掛けてはいけない
後者は正しい迷信
ミミズのいるようなところは不潔な泥んこ
その手で触ったら腫れる
同じ理屈で
風邪ひきにミミズはだめ
雑菌だらけ
ここに投稿するようなものも
Deracineで済ませている
誰も来ないからテーマ分けしないで
まあどのスレに何を書けなんて制約はない
好きなことを好きなスレに書けばいい
ここも虫かごができた
ミュートという
それで幾つかの制約を外してみた
投稿者閲覧者の自由裁量を尊重するため
もちろん行き過ぎには管理権限を行使する権限は留保しているが
投稿してみたらどうだ
ouenさんが寂しがってるんじゃないか
広島の一岡が球団職員となり
ラプソード・ブラスト・ホークアイを使っての指導に触れていた
機器は各チームが導入している
どう活用していくかが課題
一岡のような若い指導者
それをバックアップする球団
そういうものがようやく出てきそう
機器より重要なのはそれを使いこなすこと
アナリストの育成が大事
戦力的に恵まれない広島が昨季・今期と健闘している
そのカギはこういうところにもあるのではと思わさせる
タイガースは活用できてるのだろうか
必要なのは若い指導者