普段より早めに目が覚めてしまった。
確かに、得点力の高い打者を旧来の3,4,5と連続で配置するより、1,2と4、5と「群島」型に、返し・返されるグループ編成にして間を開けているのは、得点期待値を理論的に考慮した打線編成だね。
そして、木浪の8番は、2003年の矢野・藤本の7,8番を思い出す。あれは、首脳の発想ではなく、役者が沢山いた贅沢さが可能にしたものだっただろうけれど、珍しく得点力の高い打線を組めたという意味で。そして、木浪と中野という小兵軍団+もはや小兵でない近本の頑張りが、これを可能にしていることも。近本は、近年のタイガース打線で最も化けた選手じゃなかっただろうか?
WBCですら、日本は大谷を2番にはおかなかった。それの良し悪しはともかく、USやヴェネズエラなどMLB系統のティームとは違う論理で打線構築をしていることだけは明かだった。これも、純粋に攻撃人員のなかでOPSの順に、2,4,1に置いた時がシミュレイションで期待値は最高になるというだけのことなのだが、なぜか日本では、「2番の意義が」「4番の意義が」とTeleologyをぐだぐたいうのも不思議。結果ありきのReverse engineeringであることが解っていない。
佐藤については、コンタクトに難があり、打率が稼げず出塁型ではなく、1番に次いで回の先頭に表れる頻度の高い4番にはおけないことも考慮しているみたいだね。Iso Dは、0.100近いのにね。Iso PとIso Dという二物はもっているのに、もう一つが揃わない。でも、「持って生まれた才能」で片づけずに、映像解析と理論分析(怪しげなEmperical理論風ではなく)に基づいた、新時代のトレイニングメソッドが開発されてもよい頃ではないだろうか?バットを振るのではなく、Computer CGを使ったゲイム感覚で、コンタクト能力を磨くというメソドロジーなんてね?
最近のタイガースが、映像解析などを初め、「従来のセオリー(セオリーという言葉の一人歩きも愉快だね、本来、理論的な説明があるからTheoryなのに、日本の野球のセオリーとはコンセンサスのことだから)」とは違った方向を模索していること自体は、好ましいと思う。
ただ、編成がねえ・・・
岡田さんになると、勝てるようなティームづくりをサボタージュするのも「アレ」なんだろうか(笑)?
タイガースの場合、放っておいてもそこそこ投手は良いから、スタッツ解析しても、それほど大幅な改善点は出てこないから、あまり興味がわかないけれども、攻撃陣に関しては正直打線を組むのに苦労する有様。
交流戦までは出来すぎだったけれども、新監督効果でどこまでいけるのだろう。
こちらの不安を吹き飛ばすような夏を期待したいね。