雨の水と同じ温度の花の香り どこから?と四ツ辻を見わたす 芳香に気づいてから花...
指先で身体を削る。 そんな夜ばかりが続いた。 途中で起きることもなく寝れたらと...
わたしのおはようがあなたのおはようじゃなかった ねているあいだにおにぎりつくっ...
左手を不意に握るあなたの右手 少し前に同じことをされたときと 同じ感触がこの手...
詩の投稿掲示板です。 詩人chori(キクチミョンサ)がホストをつとめます。 投稿さ...
広場の椅子にヴァイオリン弾きが座り ほそくながく弓をひく 音を確かめて 四拍子 ...
さて、今日も、ちぐはぐな靴下で街へ出かけよう。 お気に入りのイエローと、お...
宇宙から零れたざらつきを 欠けた湯飲みで受け止めて 飲み干す夕べ 塾名の書かれた...
痛くも痒くもない 自分で自分に麻酔をかける 傷ついてない 傷なんてつかない よ...
《蝕》 縦のカギに「ジュウガツ」って埋めたら横のカギには「ナツゾラ」しか埋まら...
僕らがまだ、平気なフリをして生きていられる頃は良かった 僕らの今、平気なフリを...
息子の為に絵本を選んでいる 息子の為に何かしたいと思う自分の為に絵本を選んでい...
唇を抱いたひろい夜に、抱えきれない憎しみとともにダンスを。ぼくは有り余る手...
《尾羽毛》 深海魚みたいな顔だったら 今でも普通に食べてると思うんだよね 天然...
隣家の小さな中庭に 金木犀の花が咲く 毎年、金木犀の香りが どうしてだか、とても...
来た道を帰っていくだけなのに 頭の悪い恋人たちはいつも迷子になる まぼろしのよ...
エアコンの修理をした。 早く腐りたかったからだ。 頭上では十進数と二進数が一騎...
一所懸命に生きる事を鼻で笑う者がいた 陽より早く目覚め 月が昇ってもなお働く 何...
今夜は旅立ちにもってこいの天気だ。 何十年も前に火の消えた灯台に登る。 君の乗...
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