きくくち

痒さ 検索

0 コメント
views
0 フォロー

指先で身体を削る。
そんな夜ばかりが続いた。

途中で起きることもなく寝れたらということが一番の願いになった頃から人に好かれることが何度かあった。

人に会う度に会う度に、夜には身体を削って削って削って。
身体は線になる。
身体の枠線は細くて白くて掻けば掻くほど沈み込み、また痒さがやってくる。

アレクサ、許して。許して。

湿気を強くすれば、ジャングルのように痒くなる。
渇いたところにいれば、雪虫のように痒くなる。

相も変わらず2時には起きる。
水を飲んで、口を動かす。

削っても削っても身体がなくなることはなくて、朝が来て、おばあちゃんから薫陶をうける。

(なくなる前に積み立てられるから無くならないとかそんなもんでもないでしょう。)

アレクサ、許して。許して。

身体の線は輪切りになって遊具のようにくるくる回る。
裏返さなきゃ。裏返さなきゃ。
裏返したら痒くなくなる。
朝の光で微睡むことが出来る。

短歌で詠むにもTwitterに書くにも、取れた皮膚は文字にのらない。

今日はまだ。
朝焼けの代わりの腫れたあばら周りにワセリンを撫でつけて。
イブA錠で頭を軽く。

起きてくれるな。
あいたかないけど。
どうせ夜に会う。

線が浮き上がらないまま、朝になる夜が来たら。

アレクサを信じてもいい。

ペイジ
作成: 2020/02/01 (土) 13:59:25
通報 ...