慣れないオートバイの二人乗り、走行風に少し当たり疲れたジョフロイネコは
しばらく黙って 流れていく風景を見る時間が続いた。
疲れからか少し頭がぼーっとしてきたので、運転者のコヨーテに少し体重をあずけ
寄りかかるように座る位置を前にずらす。
(話に聞いた集落まで、どのくらいかかるんでちかね・・・。少し腹も減ってきたでち。)
これまであったこと、これからのこと 色々なことを考えながら
ジョフはふとバックミラーに目をやると、バックミラーの中に黒い点がいくつか写っているのが見えた。
(・・・?なんだろ・・・。ミラーにゴミでもくっついてるでちかね・・・)
最初は目の錯覚かと思い気にしていなかったが、しばらくしてもう一度目をやると
今度は明確に黒い点の正体が見て取れた。
「こ、これは・・・!セルリアンでち!コヨちゃん、後ろからセルリアンが追いかけてくるでちよ!!」
「what the fxxk!!!」
突然のジョフの叫び声ににコヨーテも驚いて少し車体をふらつかせる。
コヨーテも目視で後方に目をやると、奇妙な一輪のタイヤのようなセルリアンが
3体ほど猛スピードでこちらに突っ込んでくるのが見えた。
「だんだん追いついてくる・・・!もっとスピードは出ないんでちか!?」
「OK!ジョフちゃん、しっかりつかまって!」
コヨーテはギアをシフトダウンし、一気にエンジンの回転数をあげた。
🏍💨💨💨⚫⚫⚫💨💨💨
通報 ...