yuta(辰年ver)
kemofure_suki
2023/11/09 (木) 21:38:02
【第五話】
コヨーテたちはモーテルの部屋に戻り、泣きじゃくるジョフを落ち着かせる。
「DJB?少しは落ち着いたね?」
「・・・うん。」
クロコンドル「・・・で、君たちは知り合いなの?」
「yes.私たちはね、けもvの仲間だよ。前はみんなで、人の国に向けていろんな配信をして 交流をしていたんだ。」
スカーレットヘビ「ああ、聞いたことあるよ。歌ったり踊ったり、パークでも知ってるやつは知ってるさ。」
泣き止んでも未だ胸元に抱き着いて離れないジョフに優しくコヨーテは声をかけた。
「ジョフちゃん、一体なにがあった?どうしてこんな場所にいるの?話を聞かせて。」
ジョフは鼻をすすりながら粛々と語りはじめた。
通報 ...
「あの日、パークスタッフさんから突然連絡があったでち。ジョフの拠点の周りが、セルリアンだらけになって 危ないから批難してほしいって。」
「コヨの時と同じだ。」
「スタッフさんが車で迎えに来てくれたんでち。車にはほかのフレンズもたくさん乗っていて、そこにジョフも乗ったんでちな。しばらくは、ほかのフレンズ達と和気藹々とおしゃべりしていたんでち。でも、突然車がすごい勢いでひっくりかえって・・・」
「oh...」
「ジョフもほかのフレンズ達も一緒に、車から投げ出されたんでち。周りを見渡したら、とんでもない数のセルリアンに囲まれていたでち!さっきのやつもたくさんいたし、もっと大きいやつもいたんでち!」
ジョフロイネコの鬼気迫る語りに、部屋の空気が少し冷えたような気がする。
緊迫した空気にコヨーテはゴクリと生唾を飲み込んだ。
「それで、一緒に車に乗っていたフレンズ達が必死で走って逃げるのがみえたでち。ジョフも逃げなきゃと思って・・・」
少しの間沈黙が部屋に流れた。
スカーレットヘビ「・・・それ、パークスタッフはどうなったんだ?」
「・・・わかんないでち・・・多分車の中に残っていたと思うけど・・・」
スカーレットヘビ「ほかの逃げたフレンズ達は?」
「・・・わかんない・・・悲鳴がたくさん聞こえたけど 振り返らずに必死で逃げて・・・」
スカーレットヘビ「お前、助けに入らなかったのか?」
「・・・だ、だって・・・怖かったから・・・」
言葉でジョフロイネコを追い詰めるスカーレットヘビ。
コヨーテを抱きしめる手の力がぐっと強くなる。
クロコンドル「よしなよ。みんな状況は一緒だよ。まずは自分で精一杯なことだってあるさ」
「わかんない・・・わかんないでち!・・・もう、何もわからなくなっちゃった・・・」