アダックス「確かに・・・ちょっと様子を見に行ってみようか」
フレンズ達は窓の光が届かない明かりの無い薄暗い通路を通り
いつもラッキービーストが現れる裏口まで足を運んでみた
するとどういう事か、いつもラッキービーストが入ってくる裏口のドアは空いたままで
荒野を吹く乾いた風だけがドアから吹き込んでいた
「・・・なんか、ジェネ すごーくいやーな予感がするんでしけど・・・」
ゴールデンハムスター「嫌な予感?でも、ラッキーさん見当たんないね。どっか行っちゃったのかな」
ケープアラゲジリス「・・・もしかして、オバケだったりしてね」ボソッ
ケープアラゲジリスがつぶやいた一言に、ジェネットの背中にゾクゾクと悪寒が走った
ジェネットはホラーなお話がめっぽう苦手なのだった
「ちょ、ちょっと・・・!怖がらせるの、やめてね!ジェネはそういうの苦手なんでしから!!」
アダックス「あのねー、こんな真昼間にオバケなんて出ないでしょ。」
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「そもそもオバケなんて非科学的なもの、この世界には存在しないでし!!イヤでし!!ジェネはそういう怖いやつは・・・」
ジェネットたちがくだらない事でもみ合っていると
突然ゴールデンハムスターはジェネットたちの会話を遮るように言う
ゴールデンハムスター「シー!!!・・・ちょっと待って。・・・なんか、聞こえない?」
よく耳を澄ましてみると、確かにどこかで電子音のような不思議な音が響いているのがわかった
ジェネットたちは小さく聞こえるその音をたどって音の発生源を探る・・・
すると、物陰の床にじゃぱまんが無造作にいくつもバラまかれていた
「あれ?じゃぱまんだ・・・これって・・・」
ジェネットは床に落ちているじゃぱまんを1つ1つ拾って歩く
緑のじゃぱまん、ピンクのじゃぱまん、黄色いじゃぱまん
4つほど拾ったところで、その先に見覚えのある青い物体が倒れていた
「キ・・・ケン・・・ キ・・・」
今にも消えてしまいそうな小さな声でラッキービーストが音を発していた
ラッキービーストの身体は見るからに大きく損傷しているのが見て取れる
そして電気がほとばしり、体内から漏電している事をうかがわせた
「ら、らっきーしゃん!?これは一体、どういう状況なんでしか!?」
壊れたラッキービーストに駆け寄って、起こそうとするジェネットだったが
起こしても力なく倒れ込んでしまう
どうしたらいいかわからずオロオロしていると、背後から突然謎の影がとびだしてきた!
ローチセル「ーーーーーーーー!!」
「ニョワーーーーーーーー!!!」