【第十六話】
「その人型のセルリアンは、何者?」
パークガイド・キノ「わからない・・・でも、先輩たちは知ってるようだった。『エピデムセル』って呼んでいたわ。」
「
得体の知れない存在の不気味さにコヨーテとジョフはぞっとした
パークガイド・キノ「セルリアン達に囲まれた私たちを、3人のフレンズ達が助けようとセルリアンと戦ったわ。でも、突然3人とも気絶するように倒れ込んでしまったの。ぜえぜえと、苦しそうにしていたのを覚えているわ。私たちも持っていた銃でなんとか応戦したけど、うまくいかなかった。」
人類もセルリアンに少しでも対抗できるよう、人類なりにサンドスターを解析し
パークのスタッフ達はセルリアンに攻撃できる手段として作られた銃を所持携帯しているが
悲しいかな、今の人間の科学力では小型セルリアンを撃退するのが関の山であったのだ
パークガイド・キノ「先輩は『人命を優先させる。速やかに脱出をしなさい』と言って、3人を見捨てて私は先輩になだれ込むように飛行機に押し込まれ、パークを脱出するために飛行機は飛び立った。でも、セルリアンは空の上まで追いかけてきたわ。そして、セルリアンに襲われた飛行機はみんな墜落してしまった。両サイドを飛んでいた飛行機も、ほかのスタッフや研究者が乗っていた飛行機も、全部・・・」
通報 ...
「墜落って・・・落ちちゃったってこと!?落ちちゃったってことは・・・乗ってた人たちは・・・」
パークガイド・キノ「私は、割れたガラスからたまたま外に放り出されて たまたま鳥のフレンズの子に助けられたの。ほかの人たちは多分・・・」
言葉を詰まらせるキノの肩にコヨーテは手を置き、落ち着かせる
「ガイドさん・・・」
パークガイド・キノ「考えられる?フレンズ達を見捨てて、私たちだけで脱出しようとして、そのフレンズ達に助けられてんのよ・・・?」
そう言い放ったパークガイドの目から大粒の涙がこぼれた
彼女は両手で顔を覆うように目からこぼれる涙をぬぐう
「・・・」
「大丈夫、ガイドさんの友達のフレンズも まだどこかで無事だね。ほかのパークガイドさんやスタッフさんだって、きっと・・・」
パークガイド・キノ「気休めなんかよして。あの状況で、無事なわけないでしょう!」
やつあたりのようにすごい剣幕でまくし立ててしまった事にハッとし
キノはまたふさぎ込んだ
場に少し気まずいような静寂が流れる・・・
「・・・コヨはバカだから、難しいこと分からないね。でも、パークガイドさんには パークガイドさんにしかできないことあるはず。アニマルガールだけじゃ、きっとセルリアンに勝てない。どうか、元気を出して。コヨ達の事を助けてください。」
パークガイド・キノ「・・・私にどうしろっていうの・・・何にもできやしないわ」
ポイポイポイポイポイポイ・・・
気の抜けたような足音が聞こえてくる
フレンズ達にはよく聞きなれた音だ
「キノ、昼食ヲモッテキタヨ」
Oh…シリアス度が増してきましたな…
作ってる本人が言うのもなんだが、あまりにも話が暗すぎるのだw
これで銃もコピーされたら詰みのような
エピデムをうまく反転攻勢に作用させるしかないのだ