ジョフはコヨーテのバックパックの中をガサガサと漁って救急セットを取り出した。
中には絆創膏や包帯、消毒用のガーゼなどが入っている。
アニマルガール用のものではなく人間用の救急セットという感じだが、ジョフはその中に入っていた
救急スプレーを手に取る。
「これだ!これを使えばなんとか・・・小僧手伝って!」
「ほいきた!」
シマリスはコヨーテの上体を少し持ち上げあおむけに寝かせる。
汗でじとっと濡れているコヨーテの首筋に触れると、痛みの苦痛からか身体が熱を持っているのがわかった。
ジョフはコヨーテの足の毛皮を少し脱がし目に見えてダメージのある部分にスプレーした。
「ウサコのとっておき、オリジナルスーパースタミナドリンクもあるてワケ!これもコヨちゃんに飲ませるんでちゅよ!」
ウサコは怪しい瓶をポンと開け、横わたるコヨーテの口に流し込む。
「ゴクゴク・・・
スタミナドリンクは割と好みの分かれる味だった。
痛みとウサコ特性スタミナドリンクの味で段々意識がもうろうとしてくる・・・
「え!?ウソでちゅやん!?ウサコ的には会心のおいしさなのに!?」
「見た目もすげー毒々しい色してるもんね。僕絶対飲みたくないもんそれ・・・」
「もーー、なにやってるんでちか この緊急事態に!」
「そんなのってないでちゅやーん!💦」
言い争っている3人の声がだんだん遠のいていく。
コヨーテは眠るように気を失ってしまった・・・
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