yuta(辰年ver)
kemofure_suki
2023/11/15 (水) 23:04:53
【第十二話】
セルリアンの猛襲にあうコヨーテとジョフの元に現れた、ウサコとシマリス。
二人の協力によりひとますは難を逃れた二人だったが・・・
「・・・う・・・」
先程までは緊張感で気を張っていたからか、なんとか耐えていたが
緊張の糸が切れたのか負傷した箇所の痛みが突然に襲ってくる。
「ちょ、ちょっとコヨちゃん!けがしてるてワケ!?オロオロ」
「コヨちゃん、しっかりするでち!!ど、どうしたら・・・」
「二人とも落ち着きなよ!何か、応急処置できるものとか持ってない?」
慌てふためく二人を落ち着いた声でたしなめるように冷静な声をかけるシマリス。
その声に少し落ち着きを取り戻したジョフは、少し前の事を思い出した。
スカーレットヘビ「ほれ、あんまり無いけど食料と水と・・・困った時の救急セットだ。お菓子も少しある。持っていけよ。」
「そ、そうだ!救急セット!救急セットの中に何か・・・」
通報 ...
ジョフはコヨーテのバックパックの中をガサガサと漁って救急セットを取り出した。
中には絆創膏や包帯、消毒用のガーゼなどが入っている。
アニマルガール用のものではなく人間用の救急セットという感じだが、ジョフはその中に入っていた
救急スプレーを手に取る。
「これだ!これを使えばなんとか・・・小僧手伝って!」
「ほいきた!」
シマリスはコヨーテの上体を少し持ち上げあおむけに寝かせる。
汗でじとっと濡れているコヨーテの首筋に触れると、痛みの苦痛からか身体が熱を持っているのがわかった。
ジョフはコヨーテの足の毛皮を少し脱がし目に見えてダメージのある部分にスプレーした。
「ウサコのとっておき、オリジナルスーパースタミナドリンクもあるてワケ!これもコヨちゃんに飲ませるんでちゅよ!」
ウサコは怪しい瓶をポンと開け、横わたるコヨーテの口に流し込む。
「ゴクゴク・・・Not delicious ...」
スタミナドリンクは割と好みの分かれる味だった。
痛みとウサコ特性スタミナドリンクの味で段々意識がもうろうとしてくる・・・
「え!?ウソでちゅやん!?ウサコ的には会心のおいしさなのに!?」
「見た目もすげー毒々しい色してるもんね。僕絶対飲みたくないもんそれ・・・」
「もーー、なにやってるんでちか この緊急事態に!」
「そんなのってないでちゅやーん!💦」
言い争っている3人の声がだんだん遠のいていく。
コヨーテは眠るように気を失ってしまった・・・