遥
興味深いことに、マメジカは潜水が得意で、天敵から逃れるために水中に隠れることができるんです。
哺乳類でこれができるのはほとんどいませんよ!マメジカさん、すごいですね。
マメジカ
え、私すごいですか? 褒められるとすごく嬉しい~
遥
つまり、この王国には、あらゆる能力を持った動物の仲間がいるんです。
空を飛べるフレンズ、泳げる、速く走れるフレンズ・・・。 いずれ出会えるはずです。
※※※
最高です! いろんなフレンズに出会いたい!
マメジカ
こ、この音は何? びっくりした。
遥
ああ、タイマーが鳴ったのね。 ラッキービーストがお茶を淹れたみたい。
ラッキービースト
はちみつ入りジンジャーティーダヨ。 召し上がれ。
※※※
ありがとうございます、ラッキーさん・・・。
ラッキービースト
どういたしまして。
※※※
待って、勘違いじゃなかったら、ラッキービーストって2匹もいるの!?
遥
アハハ! そうそう、ラッキービーストを紹介してなかったわね。
道案内をしてくれたラッキービーストは、普段はパトロールをしているの。
ラッキー、セルリアンからみんなを救ってくれてありがとうね。
ラッキービースト
どういたしまして。
遥
お茶を持ってきてくれたラッキービーストは、料理や掃除といった家事が得意なの。
すごい!
遥
そう、有能なラッキービーストに比べたら、私は本当に不器用なんです。
ラッキー、ありがとう。
ラッキービースト
それほどでもないヨ。
※※※
王国にはいろいろなラッキービーストがいる、ということですね。
遥
そういうこと。
マメジカ
草原の反対側で、ラッキービーストが※※※に話しかけてたの。
イイズナ
遥、ところで、※※※ってどんな動物なの?
マメジカ
その子は泳げないし、走るのも遅かった。
イイズナ
尻尾も角もない、なんか不思議な動物だよね。
遥
あら、気がつかなかった?
イイズナ
何に気づきましたか?
マメジカ
もしかして!
遥
この子は・・・
・・・ヒトよ。
ヒト?
マメジカ
なんとなくだけど、この子は人間かもしれないってずっと思ってた。
遥
マメジカさん、どうしてわかったんですか?
マメジカ
だって、この子はラッキービーストと話してたから。
ラッキービーストを喋らせることができるのは、遥だけだよね。
遥
鋭いですね。警戒心が強いからこそ、しっかり見ているのでしょう。
マメジカ
えへへ!
遥
しかし・・・。 人間を見るのは久しぶりのような気がしますね・・・。
そうなんですか?
遥
いやー、話していると懐かしくなってきます。
でも、わからないことがあるんです。 あなたが入ってきてからというもの、イイズナはあなたを※※※と呼んでいました。
何も思い出せないのに、なぜ自分の名前がわかったの?
※※※
ここに名前が書いてあるから・・・。 (かばん)
イイズナ
おっと、何か落としたわよ!
※※※
ハンカチ、ペン、ノート・・・。 そして、このカード。 全部、私のものだと思います。
遥
見せて?
写真はぼやけていますが、確かに※※※ってかいてあるわね。
※※※
そうなんです。
遥
(考え込む)このカードは見覚えがある・・・。 どこかで見たような・・・。キングダムパス!
遥さん、キングダムパスを見たことがあるの?!
遥
うん、キングダムのお客さんなら必ず持っている身分証。 でも、それはもう随分昔のことなんだけど・・・。
※※※・・・ いい名前ですね。
記憶を失くしたあなたの手がかりね。