風呂敷を広げ過ぎたり、途中でエラい人からの横槍が入った結果、
「脚本家の人、そこまで考えてないと思うよ」と取られるような展開になることは往々にしてありますが、
腕に覚えのあるクリエイター(シナリオライター)なら何らかの演出意図があってそうしたはずです
なにしろ「物語をどうやって始めるか」は一番力を入れるところと言って過言ではありませんからね
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そもそもプロローグに見せかけた
ぱら… ぱら…
「ん~」
伸びをして凝り固まってしまった体をほぐす。
徹夜で読みふけっていたせいであちこちが痛い。
それほど面白かったのだ。
タイトルは
<あちこち破れ、色褪せた「ジャパリパーク探検日誌」と書かれた表紙>の画像
部屋の片付けを手伝っていた時にたまたま見つけたものだ。
日本近海のどこかの島にサファリパークのような施設があり、
そこで探検隊長としてヒト化した動物(フレンズ)たちと大冒険を繰り広げていた。
だけど結果的には島からも撤退せざるを得なくなった・・・
かいつまんで言うとそんな内容だ。
最初は未発表に終わった「物語」の下書きかと思ったけど、
それにしてはあまりにリアリティがあり過ぎる。
<日誌に挟まれていた、隊長とドールたちの集合写真>
ぼくはすっかり「ジャパリパークは本当にあったんじゃないか」と思い始めていた。
かたん…
物音がした窓の方を見ると1通の封筒が置かれていた。
二階の部屋なのに誰が?
思わず駆け寄る。
<明るい日差しの中を飛ぶアオツラカツオドリ(フレンズ)の後ろ姿>
ぼくは慌てて封筒を開ける。
そこには・・・
ばん! ばたばた…(扉を開け放ち、部屋を駆け出す音)
「母さん! 母さーん!」
~おわり~
・・・的な
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