【ベルセルクフレンズ】18
「「「!?」」」
窓ガラスが割れる音の後に、ワンテンポ遅れて鈍い音とともに床が少し揺れた
トキも
しかしその予想はすぐに否定された。
トキは床にうずくまったまま動かないのだ。
「ト、トキちゃん!?」
アルパカがトキに駆け寄る。
トキは背中からガラスを突き破り、そのまま床に激突した衝撃で意識がもうろうとしているようだ。
「うううっ…」
トキが腹部を押さえなからうめく。
「大丈夫ですかトキさん!?」
「トキ!?大丈夫!?」
「アワワワワワ…」
ばんとサーバルもトキに駆け寄る。
腹部を押さえるトキの手の隙間からは、サンドスターが滲み出ていた。
「ままま、待っててねトキちゃん!今すぐ救急箱とジャパリまん取ってくるから!」
アルパカが2階へと駆け上がっていった。
「ハァハァ…」
トキが目をかっ開き、腹を押さえながら息を切らす。
「トキさん!しっかり!」
トキの肩を叩きながら呼び掛けをする。
「ハァハァ、し、ショウジョウが……」
痛みに耐えながらトキが窓の外を指差した。
「ショウジョウ……?」
かばんとサーバルが窓の外を見と、こちらを睨む黒みがかったショウジョウトキの光る目と目が合った。
「「ヒエッ」」
バサッと羽音を立てたショウジョウトキは、ものすごい形相で三人に向かって急接近してきた。
「トキちゃん、危ない!」
二階からジャパリまんと救急箱を取ってきたアルパカがトキの目の前に立ち、ショウジョウトキからの攻撃をかばった。
「うはあっ!」
「「アルパカ(さん)!」」
アルパカはショウジョウトキの攻撃でカウンターの方まで弾き飛ばされた。
「ショウジョウ……!」
トキが腹を押さえながら起き上がり、ショウジョウトキを見る。
「早クジャパリまんヲ食ベテ傷ヲ治サナイト…」
「トキさん、早くジャパリまんを!」
ボスの声を聞いたかばんがトキにジャパリまんを食べるように促す。
その間もショウジョウトキは容赦なく襲いかかろうと急降下をしてくる。
「うみゃー!相手は私だよー!」
トキとの前にサーバルが立ち、爪を出した手を構えてショウジョウトキを威嚇する。
「……!」
ショウジョウトキが怯んだ。
サーバルがショウジョウトキと睨みあっている間に、トキは急いでジャパリまんを飲み込んだ。
(ショウジョウトキさんまでダークセルリアンに……。相手が空を飛んでるんじゃ、ジャパリまんを食べさせようとしても逃げられるから、今までと同じような作戦は使えない……。
一体どうすれば…)
かばんが頭の中で思案する。
「ショウジョウーー!!!」
作戦を練るかばんの隣でトキがショウジョウトキに向かって叫んだ。
それに対し、サーバルとにらみ合いをしていたショウジョウトキが反応する。
「トキさん?ジャパリまん食べたとはいえ、まだ安静にしていた方が…」
だが、トキはかばんの忠告を無視して続ける。
「私の歌を聞いて正気に―――――!!!」
「「「え??」」」
トキが思いきり息を吸い込んだ。
これはいけない。
「!!!―――――――」
音響兵器が四人に牙を剥いた。
>> 26
ーと思ったらVsショウジョウですか
意表を突かれました
音響兵器で動きを止められるか?