【ベルセルクフレンズ】17
「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!」
ドアの開けると、カウンターで紅茶を淹れているアルパカが出迎えの挨拶?をしてくれた。
だが、ぐったりしている二人を見ると目を点にして当然のギモンを投げ掛けてきた。
「あンれェ?サーバルどったの?ダイジョウブ?」
「いえ…… はい。大丈夫です。多分……」
「耳が痛いよう……。アルパカ、耳に効く紅茶ってない?」
かばんに支えられながらサーバルはヨロヨロと歩き椅子に腰かける
「喉に効く紅茶ならあるよぉ。良かったら飲むゥ?」
そういいながらアルパカはティーカップに紅茶を注いだ。
「頂きまーす。」
「い、いただきまーす……。」
わざわざ淹れてもらえたので、そのままアルパカの喉に効く紅茶を貰うことにした。
「ぷはー。落ち着くねーサーバルちゃん。」
「ゴクゴク……。ぷへっ。うん!アルパカの淹れる紅茶はいつ飲んでも美味しいね!」
アルパカの紅茶でなんとか回復した。
「アハッ。そう言ってもらえると私も嬉しいゆぉ。」
アルパカが照れ気味に返す。
「あ、そうだアルパカさん。話があるんですけど……」
「ン?なぁに?」
「ええとですね―」
――――――――――――――
「なるほどにぇ~。これから気ぃけるようにするゆぉ。」
「はい。お願いします。」
かばんはアルパカに、|ダークセルリアン《黒いモヤモヤ》のこと、ボスが壊されていること、ジャパリまんを補充したいということを話した。
「ボスのハナシはトキちゃんと正次ショウジョウちゃんから聞いてるゆぉ~。
ジャパリまんは備蓄分の中から幾《いく》つか持っていくといいよ~。」
「ありがとうございます。」
かばんがアルパカにお礼を言った。
すると、アルパカがハッとしち
「そうだ!この前、皆での大きな黒セルリアンを倒したときにハカセから聞いたんだけど~、このジャパリカフェには、あんてな?って言うものがあるらしいんだってね~。
それを使えば遠く離れたボス同士でお話ができるんだって!
そのあんてなを使えば、『ダークセルリアン』の事を他のフレンズさんにも広められるんじゃないかなぁ?」
「本当ですか!?それじゃぁ早速そのアンテナを使ってダークセルリアンの話を広めまし――」
「かばんちゃん。」
話を広めましょうと言いかけて、サーバルに肩をつつかれて言いきれなかった。
「 何?サーバルちゃん。」
「コレコレ。」
かばんの左手首を指差す。
「回復中。回復中。」
「ラッキーさん!?」
肝心のボスは、音響兵器《トキ》の怪音波《きれいな歌声》のせいで不具合が起きて回復中のようだ。
「アハハ。ボスがこれじゃぁ、他のフレンズたちにダークセルリアンの話を広めるのは無理かもしれないにぇ…」
アルパカがカウンターで紅茶の葉をお湯に浸しながら言った。
「あれぇ?そういえばトキちゃんは?」
アルパカがかばんにたずねた。
「ああ、トキさんなら外で歌の練習を――」
言いかけたところに、思わず耳を塞ぎたくなるような、ガシャンというガラスの割れる音と共にトキか窓を突き破ってカフェの中に入ってきた。
「「「!?」」」
対アルパカ戦(どんなバトル)をするのか?
ーと思ったらトキが・・・
果たして?