~みずべちほー~
イワビー
「おいおい、コウテイまで声が出なくなるなんて勘弁してくれよ?」
コウテイ
「すまない、大丈夫だ。 なんとかな…」
ジェーン
「どうしましょう? こんなことになるなんて」
フルル
「声が出ないなんて『人鳥姫』みた~い」
ジェーン
「まさか魔法使いに化けたセルリアンに食べられる、とでも言うんですか!?」
イワビー
「縁起でもないこと言うなよなー」
フルル
「でも~、声が出ないのにPPPに戻ってくるかなぁ? プリンセス~」
コウテイ
「ちょっと待ってくれ。 私も頭が混乱している。
まさかこんなことになるなんて… わたしのせいで・・・」
イワビー
「自分を責めるなよ? 不幸な事故だったんだから」
ジェーン
「そうですよ。
それにプリンセスさんが どういう結論を出しても、
しばらくは これまでどおり振る舞う、って決めたじゃないですか」
イワビー
「そうそう。 プリンセスも言ってたろ?
練習しとけ、って」
コウテイ
「分かっている。 分かってはいるんだが・・・」
フルル
「う~ん。 これはライブどころじゃないかも~」 もぐもぐ…
イワビー
「お前も、ちょくちょくナチュラルに煽るなよ…」 (´・ω・`)
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~療養室~
出すものを出し切って、多少スッキリした私だが、
そう簡単に気持ちを切り替えられるものでもない。
まさか声を失うなんて思ってもみなかった。
でも、もう逃げないと決めたのだ。
まずは初心に戻ろう。
そう自分を鼓舞しながら、私はベッドを降り、一歩を踏み出した。
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