次の日、僕たちはカバさんにお礼を言いに行き、その足で博士たちのところに相談に行きました。
すると、
「タイリクオオカミさんが困っているらしい」
「読み聞かせが一人では間に合わない」と言っている、
という話を聞きました。
僕は、絵だけでなく「文字」も使ったらどうでしょう? と提案しました。
文字を覚えれば、いつでも、どこでも、何度でも読めるから、と。
すると
博士「文字を読み書きできるフレンズは限られているのです」
助手「だから お前が教えてやるのです」と言われてしまいました。
かばん
「僕なんかに務まるでしょうか?」
博士
「お前はもっと自信を持つのです。
我々はお前の能力を高く買っているから奨めているのです」
助手
「推薦を断るというのは、長である我々の顔に泥を塗ることになるのですよ」
サーバル
「なんか偉そー」
博士
「偉そう、ではありません。 我々は長なのですから」
助手
「実際偉いのです。 我々は長なのですから」
かばん
「分かりました。 引き受けさせてもらいます」
サーバル
「私も手伝うよ!」
博士「サーバルが手伝えることなど無いのです」
サーバル「え~?」
助手「お前は生徒なのです。 『サーバルでも分かる授業』と銘打てば評判が上がるのです」
サーバル「ひっど~い!」
かばん
「でも、どうしよう? 教えるのなんて初めてだし…」
サーバル
「大丈夫だよ、かばんちゃんなら」
かばん
「・・・そうだね。 じゃあ早速カリキュラムを考えなきゃ…」
サーバル
「頑張って! かばんちゃんは すっごいんだから!」
かばん(・・・ やっぱり慣れないなぁ…)
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博士「あんな感じで良かったのですか?」
??「ええ」
助手「なぜ自分で言わないのです? サーバルには『口うるさい』ではないですか」
??「適材適所ってやつですわw サーバルには何を言っても焼け石に水ですけど…」
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そして・・・
文字だけでなく、いろんなことを教える「先生」になって約1年。
(生まれたのは ずっと後なのに先生という肩書きには まだ慣れませんが...)
フレンズさんの意外な一面にはびっくりすることばかりです。
(スナネコさんが「絶対音感」を持っていたり、フェネックさんの絵が上手かったり)
そしてサーバルちゃんは・・・
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