私にも何か出来ることは無いだろうか?
・・・❗
1つ思い付いた私は、思い切って提案してみることにした。
プリンセス
「ねえ、ミライ。 時任博士に連絡は取れない?」
場の空気が凍った・・・ような気がした。
ーが、構わず私は続ける。
プリンセス
「確かに胡散臭いし、扱いづらいヤツだけど悪い人ではないと思う。
彼なら何か助言くらいはくれるんじゃないかしら?」
ミライ
「・・・
すみません。 私は その『時任博士』という方を存じ上げません」
❓
今度はこちらの思考が凍った。
プリンセス
「え・・・?
時任
ミライは黙って首を横に振る。
彼の言う『ここの職員』という自己紹介は嘘だった…?
それに関しては確かに、鵜呑みにした私が悪かったのだろうけど・・・
いや、そもそも何かがおかしい...?
私は焦りを覚えつつも不安をなんとか押し殺し、話を続ける。
プリンセス
「ミライ、あなた見たでしょ?
そうよ! 『としょかん』で初めて彼と出会った時、あなた入り口で・・・」
ミライ
「誠に申し上げにくいんですが、私にはあなたの言ってることが理解できません」
申し訳なさそうに否定する。
それどころか、
サーバル「あそこにはプリンセス独りしか居なかったよ」
カラカル「私は『可哀想なコ』かと…」
2人も言いにくそうにしながらも同調する。 トドメに等しい言葉だった。
背筋が凍る。
『可哀想なコ』と言われたことに、ではない(ちょっとキズついたけど)。
彼の存在が実体の無い幻...いや、私自身が永い夢を見ていたのかもしれないことに・・・
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