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非現実で非常識 後日談
アルマジロ「はぁ……今日も疲れましたですよ…….」
パンサー「そうでござるな……フリーターも楽じゃないですござる……」
最近、よくセルリアンが出ると聞く。
パンサー「なんでこんなフレンズにとっては危険な状況なのに仕事はあるのでござるか……」
アルマジロ「セルハーモニー?が発動したとか言ってたです……そうだ、飲み物買ってきましょうです」
何気ない会話を弾ませ、深夜の商店街を行く。
人はおらず、自販機の灯りが輝いていた。
11月20日、午後11時12分。
自販機は、大きな悪魔を映し出す。
光に照らされ見えたのは自分の身長を優に超える。
【セルリアン】であった。
パンサー「あ…」
アルマジロ「あぁぁぁ!!!」
それは人型で、マッシブ体型。
腕を大きくあげると、それを彼女らの方へ振り落とした。
ドゴォォォ--ン!!!
地面は大きく凹む。
彼女らは間一髪避けることができた。
パンサー「な……なにでござるか!!??」
赤い瞳がこちらを見つめる。
アルマジロ「や……やばいって!!逃げるですよぉ!!」
アルマジロがパンサーの手を引き逃げ出す。
が、つかの間。
彼女たちの後ろにまたもや拳が振り落とされ、その衝撃で二人は吹き飛ばされ、倒れ込んでしまった。
アルマジロ「うわぁぁ!!あ……あぁ!!」
それが次の攻撃を構えているのが見えた。
足が震えて動けない。
目を瞑り、下唇を噛む。
空気の重みが次第に伝わって、死を悟る。
パンサー「うっ……!」
空気を切る音がする。
・
・
・
あ、死んだな。
???「キッラァァーーーン!!!!」
パッカァァァン!!!
何事…?
その疑問の答えを得るためにそっと目を開ける。
そこには人が一人……
???「今度から気をつけるのだ。12時まで時間がない……仕方ないがここでお別れなのだ」
それは光を放ち消えた。
この場面を見ただけでは到底、誰かなんて分かりっこない。
だが、彼女らは知ってたらしい。
アルマジロ「か……帰ってきたんだ……!」
パンサー「ぎ……【銀髪のゴーレム】……!!」
全ての最後へ続く……