前回>> 287
悪魔と奇跡とハンターを 後日談
ヒグマ「ちょちょちょ!ツチノコさん何ですか!?急に呼び出して!」
ツチノコは家の前で立ち止まり
ツチノコ「呼び出したのは俺じゃねぇ、こいつだ」
家の表札を指差した。
そのには【沢渡】と書かれている
ヒグマ「だ……誰?」
ツチノコ「お前、ジドの本名もしらねぇのか?あいつの名前は沢渡時扉だぞ」
ヒグマ「え?ジドさん?」
リカオン「え?ヒグマさん、知らなかったんですか……?」
キンシコウ「行く途中で気づきましたよ……」
ヒグマ「え?私だけ!?」
ツチノコはため息をつき玄関へ近づく
ツチノコ「ヒグマがそういうのに鈍感なのは今に始まったことじゃない、さっさと来い」
ツチノコが玄関を開けると早く入れと言わんばかりの目つきでこっちを見る。
私たちは玄関で靴を脱ぎ、家に上がる。
クマデ「ん?ジドってだれだ?」
ヒグマ「科学者で私の先輩な、無礼なことはするなよ、あの人は現役だから」
ツチノコ「チッ……」
知ってると思うがツチノコはもう警察をやめ、
と、いうかクビになってる。
リカオン「ヒグマさんが一番無礼なんじゃ……」
ヒグマ「え?」
ツチノコ「……まぁいい、ジドー!連れてきたぞ」
さらに扉を開けると、そこには高級そうな椅子に座っているジドの姿があった。
ジド「やぁ、よくきたね……」
ツチノコ「俺が連れてきたんだよ」
ジド「ちょっと黙った」
クマデ「あー、こいつがジドね」
3人が部屋に入ると、
ジド「ツチノコ、やれ」
ツチノコ「……はいはい」
ツチノコはドアを勢いよく締め鍵を閉めた。
あいにく鍵穴は内側にあるため、
ヒグマ「お……おい!何する気だ!」
ジド「安心しろ……」
リカオン「ちょ……ツチノコさん!!??」
ツチノコは壁にもたれ、
ツチノコ「安心はできないかな」
キンシコウ「……何をする気……?」
座っていたため、ジドは目線を上にし私たちを見つめる。
ジド「ハンター諸君。君たちは実に優れた存在だ」
ヒグマ「え……?ま……まぁ……」
リカオン「照れてる場合じゃないっすよ!」
ジド「契約を結んだ魔具と、さらに上級契約を行う。そうしても体にさほどの負担がかかってない、普通なら魔力に耐えきれなくなり消滅する」
キンシコウ「え?なんで魔具のことを……?」
ジド「簡単に言えば、君たちはストレージが大きいんだよ」
クマデ「ほう、こいつ……俺の知らないことを知ってやがる」
如意棒「知ってて当然だ、知らないお前が無能なだけ」
ジド「ただ、ストレージが大きい分、君たちは損をしている」
ヒグマ「ん?どういうこと?」
ツチノコ「あんた達のストレージが大きくても、それをフルに使えるスペックがないわけ、その分損してるんだ」
ヒグマ「そ…….そんなのどうにもならないじゃ……」
ジド「どうにかなるから呼んだんだ」
毒牙「ほほう、その策、聞かせてもらおう」
ジドは立ち上がり、後ろのホワイトボードを裏面にした。
ジド「君たちはなんのためのフレンズだ?フレンズであればそれを有効活用すれば良い」
キンシコウ「あ……でも、それをどうしたら」
ジド「大量のサンドスターロウを摂取する。今の君たちの体にゃ、ストレージ満タン分の魔力は強大すぎる」
ヒグマ「だ……だけど!サンドスターは無くなったんじゃ………」
ジド「僕が君たちを呼んだのは君たちが優れているため」
ヒグマ「だからなんだって……」
ジド「なら教えてやる。【近い未来のお話だ】」
全ての最後へ続く……