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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 313

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名無しのフレンズ 2018/08/16 (木) 14:37:10 修正 c36f4@3652f >> 309

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【アラフェネぶらり旅 さすぺんす劇場】
【アラフェネぶらり旅 さすぺんす劇場】
【アラフェネぶらり旅 さすぺんす劇場】
[12.ⅹ話]ろっじ Aパート-2
[12.ⅹ話]ろっじ Aパート-2
[12.ⅹ話]ろっじ Aパート-2 
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サロンにやってきた。

画像<あなたは! 
画像<・・・フェネックじゃない。 相方はどうしたの?

タイリク「確かに。 珍しいこともあるものだね」

フェネ「・・・ 別行動だよ~。 ところでキレイなアライさんについて聞きたいんだけど…」

アミメ
「あなたはヤギね! って言ったら、 ( ´_ゝ`)『そうかもね、ふふ…』って返されたわ。 怪しい...」

フェネ「・・・」

タイリク
「わたしも、このロッジで寝ると夢の中に紫色のセルリアンが・・・と振ってみたんだが
 (´・∀・`)『あら、怖い』と軽く躱されてしまった。 いやぁ、いい顔を頂き損ねてしまったよ」 

フェネ「・・・」

他のフレンズにも聞き込みをしてみた。

もぶフレンズA「確かにキレイな人だったなぁ。 言葉使いも丁寧で...」

もぶフレンズB「私も訊かれたよ。 他のアライさんを見てないか、って」

ツチノコ
「どうやら目的地を間違えたらしい、と言ってたな。 タウンがどーのこーの... 
 ところでアライグマのヤツは? いや、会いたいとかじゃねぇよ、面倒だし」

スナネコ
「ケンカでもしたんですか? え? キレイなアライさん? 
 ちょっと慌ててるみたいだったよ。 『こうしてはいられない』とかなんとか…」

どうやら思っている以上に、私たちはコンビとしての印象が強いらしい。
こう見えて、私にも独りだった時期がある。
でもアライさんと出会ってからは、どこに行くにもずっと一緒だった・・・

アリツ「あら、フェネックさん」

曲がり角でぶつかりそうになってしまった。

フェネ「おっと、考え事をしていてね~。 なにかな~?」

アリツ「実は『例のアライさん』が、突然宿泊をキャンセルをしてしまいまして・・・」

フェネ「!」

アリツ「お部屋が空いたので移られてはどうかと。 ちょっと雲行きが怪しくなってきましたし~」

よく見ると、まだ午後なのに窓の外が暗い。 風も出てきたようでガタガタ言っている。

フェネ「じゃあアライさんに・・・」

アリツ
「アライさんにはすでにお伝えしました。 すると、
『アライさんはココが気に入ったのだ。 だからフェネックは1人で部屋を使うといいのだ』
 とおっしゃていました。 それとコレ。 お預かりしておいたフェネックさんの荷物です」

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こんなことは初めてだった。
気が付くとベッドに横たわっていた。
倒れた訳じゃない。
ちゃんと荷物も受け取ったし、自分の足で部屋に向かい、ベッドに横になり、
今もこうして何をやるでもなく、眠るでもなく、ゴロゴロしている。

考えも ちっともまとまらない。
キレイなアライさんは何者だったのか?
なんの目的でアライさんを探しているのか?
元々はそれが気がかりのはずだったのに・・・

アライさんは、どうして自分と距離を置こうとしているのか?
いや、そういうことじゃない……と思う。
アライさんの考えていることが分からない・・・

ただ『らしくない』行動なのは確かだ。
じゃあアライさんらしい行動とは何か・・・?
いや、今は自分の方こそ『らしくない』ことをしている気もする。

こんな感じでずっと、頭の中は堂々巡りを続けていた。

フェネ「ねぇ、アライさ~ん」

何もない空間相手に呟いてみた…
その声は静寂に吸い込まれていった。

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いつもなら夜中でもアライさんはゴソゴソしていたり、寝相が悪かったり、寝言を言ってたりする。
そんな物音が、私にとっての安眠材料だったと、今更ながら思い知らされた夜だった。
その晩はほとんど寝れなかった・・・

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