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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 221

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亡き人 2018/07/07 (土) 20:31:03 修正

>> 212

非現実で非現実 第6話

ボロボロな社内。
血まみれの後輩。
その山に立つ男……

いや…妖精なのかもしれない。

ライオン「ヤバいよ……これはマズイって……」

かろうじて、ライオンは机の裏側に隠れることができたらしい。

なぜこうなったのかは今から5分間遡る……
必要もなく、突然なんの前触れもなくやってきた
そいつはこう言った。

男「なんだ、結構脆いじゃないか…」

爆風により殆どの人々が殺られ
そして今に至る。

男「……まだ…いるな?」

恐怖に怯えるライオンに……
そう、《泣きっ面に蜂》とでも言っておこう。

男「サンドスターロウ……フレンズ?セルリアン?」

ライオン(あゝ、終わったよ……)

諦めかけ、死を覚悟しようとしたその時

ツキグマ「ライオンさん!大丈夫です……か……?あ……ああああああ!!」

ツキノワグマ、彼女が来たのである。
なぜ来たかは簡単、ライオンは昼食の弁当を忘れていたこと、それをツキノワグマが持ってくることになっていたこと、以上だ。

ライオン(ツキノワグマ……?嘘だ…なんで逃げない!)

爆発とはいえ、階段は使える。
高いビルだが、フレンズだ、余裕であろう。

ツキグマ「ひ…ひぃぃぃ!!」

ドタバタと足音が聞こえる。
逃げようとしているような。

男「お?サンドスターロウの正体はこいつか」

瓦礫を踏んだり、落としたり
階段の方へ

ライオン(お願い……早く……!)

ザシュッ
グギャ…

その音はあまりにも残酷すぎた。
骨を折り、肉をえぐり、血を落とす。
足音が止まり、男の笑い声が響く。
ツキノワグマには、先が尖った槍のようなものが刺さっていて、いずれも彼女の体を突き破っていた。

ライオン「………」

ライオンは察する。

ライオン「ざけんな………」

男「ん?まだいたのか?」

彼女はゆっくりと立ち上がり、男に顔を見せた。

男「おいおい?どうした?まさか俺とやり合うってのか?」

ライオン「………」

ゆっくり、だだ歩く、
のそりのそりと男の方へ。

男「やめとけ…俺は人間じゃないだぞ?たかがフレンズに……」

ライオン「だからなんだよ?」

男「あ?」

ライオン「だからなんだって……言ってんだよ!!」

ライオンは倒れていた机を軽く蹴り、

ライオン「その汚ねぇ面を……血で綺麗にしてやっからよぉ………」

男「あ……ああ?」

落ちていた鉄のパイプを持ち、それを前にかざした。

ライオン「覚悟だけでもしとけ!!」

もうすでに、その血は沸騰してしまったらしい。

第7話へ続く……

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