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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 199

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亡き人 2018/06/24 (日) 01:31:28 修正

前回>> 192

非現実で非常識 第2話

(推定OP・溝ノ口太陽族)

ヘラジカ「ライオン……買うのか……?本当に…」

ライオン「ああ、ヘラジカ……買うんだよ……」

《ドリームジャンボ!10億円!!」

震える手でお金を渡す。

ヘラジカ「一枚だけ……一枚だけでいいか…?」

ライオン「ばか!一枚しか買えないんだよ!」

ヘラジカ「本当にこんなことをしていいのか……?」

ライオン「今更なにを……」

店員「どうしましたか?」

ライオン「いえーなんでもありませーん」

数字の書いてある紙を渡される
(名称忘れた)
ん?豪邸に住めてるのになぜ宝くじを一枚しか買えないのかって?
借金取りが来ないのになぜ買うかって?
まぁ、こいつらはちゃーんと借金を返してるからね。
少量だがな、
だがその分生活を苦しくしている。
私情や私事に使えるほど余裕はない。
では、なぜこの二人は宝ぐしを買ってるのか…というとだな。
答えは漢字一文字で表すことができる。
それは「欲」だ。
ただの「お金が欲しい」という欲。
では、その欲を何万分の1で叶えられるかと言われると、正直わからない。
じゃあもう少し様子を見てみよう。

〜数日後〜

ライオン「ぎゃぁぁぁーー!!!」

ヘラジカ「ど、ど、ど、どうした!!??」

ライオン「へ…ヘラジカ!これを……」

ライオンは新聞紙を渡す。

ヘラジカ「う……嘘だ……」

ライオン「あ…………


当たってる…!!」

と…言うわけらしい。
まぁ、知ってたけどね。
だがこれは私の作戦の一つ。
こいつらに私は見えない……

豪邸の中が騒がしくなる。
10億円、そんな大金が舞い降りたのだ。
あまりの騒がしさに私は家を出る。
だが、あまりにも作戦通りすぎて笑いが止まらない。

サンドスター「やっかましい!!」

私「へ?」

かばん「ど…どうしたんですか?」

サンドスター「あんただよ!あんた!空を飛んでる妖精さん!!」

私「は?」

サンドスター「全く…なにが《私の正体は次回のお楽しみ……》だ!?ざけんな!」

かばん「妖精??何言ってるんですか?」

な……?サンドスターは口を開けばこんなことを…だから嫌いなんだよ。
ネタバレ最後までとっておくもんだぞ。

ガラガラガラ

ドアが開く。
どうやらあいつらがてできたらしい。

ライオン「うわぁ!!な…なんじゃこりゃ!」

かばん「ど…どうしましたか!?」

ライオン「なんか変なのが浮いてるし!」

見えてる!!??
どうして!!??

サンドスター「おい、かばんちゃん。そいつはほっとけ、行くぞ」

かばん「え…でも……」

ライオン「いいよ……早く行きな……」

サンドスターどもが去ってく……
さて、どうしたものか……

かばん「あの……アレは……?」

サンドスター「あいつは欲を食らう妖精だ。」

かばん「え!?じ…じゃあ助けないと……」

サンドスター「結構。姿が見えた以上。多分ダメだと思う」

幸福を与え、欲を喰らい絶望へ落とす。
それが私だ。

第3話へ続く……

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