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君への想い 第3話
(推定OP・なかよしマーチ)
最後の皿を洗い、ぼくは時計を見る。
時刻は11時、もう閉店の時間だ。
コノハ「もう閉店の時間なのです。かばん」
かばん「あ…そうですね」
コノハ「もうそろそろバイトのお前は帰るのです。あとは我々がやるのです」
助手さんとアルパカは厨房の片付けをしているため、その場には博士さんとぼくしかいなかった。
かばん「わかりました。じゃあそろそろ上がらせてもらいますね」
ぼくは皿を拭き、棚にしまう。
タオルも洗い、干しておいた。
コノハ「かばん」
かばん「はい?なんでしょうか?」
コノハ「サーバルのいない日々は寂しいのですか?」
博士さんは、机を拭いていたがその手を止め、真面目な顔でぼくに聞いた。
ぼくは、少し顔を下に向け、悩んだ。
かばん「寂しくないです。」
コノハ「!?……そうなのですか……気をつけて帰るのですよ」
ぼくは頷き、更衣室へ行き、着替え、荷物を持って外へ出た。
アルパカ「あれは相当悲しんでるにぇ……私たちも悲しいんだけどなぁ……」
コノハ「……はぁ…かばん……」
表町は、11時くらいになると、ほとんど人がいなくなる。
酒飲みもいないし、そもそも残業とかもする人もいない、つまり今日のぼくは結構な時間バイトをしていたわけである。
……あのとき、寂しくないとか言っちゃった……
ぼくは立ち止まった。
しかもいつもより長くやっちゃった……
サーバルちゃん……ごめん……
夕食……遅れて……
いや、これ以上はやめよう。
寂しくないとか言っちゃって……
いや、これ以上はやめよう。
ほんとは一緒に食事とかしたかったのに……
いや、これ以上はやめよう。
いつも一緒に居たかったのに……
いや、これ以上はやめよう。
ぼくは膝をついた。
いや、これ以上はやめよう。
激しい吐き気が襲う。
いや、これ以上はやめよう。
そしてぼくは言う。
かばん「これ以上は……これ以上は……やめよう……やめよう……やめなきゃ……やめなきゃ……やめて……やめて……お願い……します………」
ぼくは
かばん「やめて……」
サーバルちゃん
かばん「お願い……」
君を
かばん「ヤメロォォォ!!!!」
・
・
・
・
《望みはなんだ?》
声が聞こえた。
顔を上げて見る。
そこには男が立っていた。
男「望みを言え、なんだって叶えてやる。代償はない」
ぼくは嘔吐し、倒れた。
第4話へ続く……
ヤベー……やりすぎたか……不快になったら教えてください……
俺はかばんちゃん推しだからな!!
ふむ…テーマが重そうですがどういう方向へ続くのか興味深いですね
続きを楽しみにしています
話の雰囲気に対して推定OPが明るいです(笑)