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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 102

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亡き人 2018/06/08 (金) 00:02:14 修正

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君への想い 第2話

泣いた後というのは、やはりと言っていいほどに虚しい。
慰めてくれる友が………
いや、これ以上はやめよう。

風呂には入らず、シャワーだけを浴び、体を洗い、さっさと寝る。
よほど疲れていたのか、すんなりと眠れた。
朝、ぼくは起きる。
夢なんかいちいち覚えないことにした。
あの時、あの友と………
いや、これ以上はやめよう。

ぼくは、コンビニのバイトに行くために、準備をする。
準備が終わると同時に、玄関を出て、鍵をかけ、いつもより急ぎ足でコンビニまで歩いた。
いつもより早い時間につき、いつもより早い時間にレジに行く。
そして、いつもより………早く……
いや、これ以上はやめよう。

バイトが終わり、今度はアルパカさんと博士、助手さん方が経営してる、飲食店のバイトだ。
店に入り、挨拶をする。

かばん「こんにちは」

いつも通りでいい、平然を装って…いや、平然何だ。
そうだ
そうだ
そうだ
そうだ
そうだ

アルパカ「あれぇ?来てくれたのぉ?休んでもよかったのににぇ」

コノハ「そうですよ、かばん、無理しすぎるのは体に良くないのです」

ミミ「そうなのです、一旦休んでから、また来たらいいのですよ」

わかりたくないのに、わかってしまう。
みんな、ぼくを心配してる。

《いらない心配を》

かばん「大丈夫です。ぼく、大丈夫ですから」

そう言い、ぼくは更衣室へ行った。
一人だからわかった。

《ぼくの体は傷だらけだ。ほら、今にも腕が千切れそう。ほら、今にも内臓がなくなりそう。ほら、今にも首がどこかへ飛んで行きそう》

ぼくは自分の口を手で隠し、自分に言い聞かした。

かばん「大丈夫……大丈夫……だけど……」

それはナイフのように、

第3話へ続く……

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