かばん「まず前書きが余計だね」

サーバル「なんでー？？」

かばん「サーバルちゃん、タイリクオオカミさんが漫画（紙芝居）を見せてくれたの、覚えてるよね？」

サーバル「うん」

かばん「そこで漫画が始まる前に、オオカミさんが長々と喋り始めたらどう思う？」

サーバル「………………」
  ○
 ○
○

～～～～～～～～

サーバル「かばんちゃん、漫画？ 楽しみだね！」

かばん「うん、サーバルちゃん！」


タイリクオオカミ「お待たせ、漫画家のタイリクオオカミだよ。見に来てくれてありがとう」

タイリクオオカミ「始める前に一言。この作品はホラー要素ありのドキドキ探偵物だよ。苦手な人は注意してね」

タイリクオオカミ「一ヶ月かけて作った力作だから楽しんでもらえると思うよ」

タイリクオオカミ「特にギロギロの目の描写には拘りがあって……」ﾍﾞﾗﾍﾞﾗ

タイリクオオカミ「──こんなところかな？ アシスタントのアミメキリン君もどうぞ」

アミメキリン「いやー、先生の邪魔にならないよう精一杯頑張りました！」

アミメキリン「先生の素晴らしい技術には驚かされるばかりで、特に17ページのあの表現方法は……」ﾍﾞﾗﾍﾞﾗ


サーバル（眠みんみ～……）

アミメキリン「──以上です！ それでは……」
タイリクオオカミ「始めるよ」

かばん「わーい（棒読み）」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サーバル「💤」

～～～～～～～～


サーバル「──あんまり見たくなくなるかも……」

かばん「でしょ？ それと同じだよ」

(元ネタは貼ってたほうが良いのではないか？)

サーバル「よーし！ それじゃあ前書きをなくして……」

かばん「待って、サーバルちゃん！ 他にも気になるところがいくつかあるから下にまとめるね」

行間

詰めすぎると読みにくいから台詞と台詞の間はなるべく一行以上行間を空けよう！
この一手間でサクサク読めるようになるよ。

三点リーダ、ダッシュ

三点リーダ

×「・・」「・・・・・」
○「……」「…………」
「…」を偶数個繋げるのが正しい用法だけど、そこまで厳格にする必要はないかも。

ダッシュ

×「――――」
○「────」
上の悪い例はソース表示だと綺麗に繋がって見えるから注意だよ。

擬音語

「」の後ろにつける擬音語は半角カタカナにすると文章とのバランスが良いよ。
全角だと擬音語の主張が強くなって読みにくいかも。

あ、全角カタカナやひらがなの方が有効な場合もあるから上手く使い分けてね。

「！」「？」

半角より全角の方が見やすいよ。
「！」「？」の後に台詞を続ける場合は（半角スペース）を空けた方がいいね。

引用符

「」の中にもう一つ「」を入れたい場合は、『』や“”などを使おう。
あと、タイトルには[]じゃなくて【】を使うとインパクトが強くなるよ。

句読点

読みやすいように適宜用いよう。
SSの雰囲気にもよるけど、多用し過ぎると堅苦しくなったり、読みにくくなったりするから気をつけようね。

かばん「それから、顔が赤くなっていることを表す『///』という文字記号もあるから参考にしてね」

サーバル「うみゃぁ……いっぱいある……」

サーバル「なんで『///』が顔が赤くなってるって意味なの？」

かばん(///∇///)

～～～～～～～～


サーバル「書き直したよ！！」

かばん「……うん、見やすくなったよ。あとは話の内容だね」

サーバル「内容？ 今のままじゃダメかなー？」

かばん「サーバルちゃんは『起承転結』って聞いたことある？」

サーバル「知ってるー！ 博士が言ってた！」

かばん「SSを書くときも、初めのうちは起承転結を意識した方がいいよ」

サーバル「わたしのSSは……」

かばん「いきなり起承転結の『転』から始まってるからあまり入り込めないんだよ」

サーバル「なるほど！」

サーバル「よーし……起承転結を考えて再挑戦！！」

かばん「待って、サーバルちゃん！」

サーバル「まだあるのー！？」

かばん「サーバルちゃんはさっき、トピックを建ててから1コメを投下するまで25分以上空けちゃったでしょ？」

サーバル「その間に考えてたんだけど、ダメなの？」

かばん「SSを投稿するときは、最初の盛り上がりまで一気に投稿するべきだよ」

かばん「いかにして読み手に『続きを読みたい！』と思わせるかが大事なんだ」

かばん「SSってのは小説や漫画と違って、間に読者の感想がつくでしょ？」

かばん「『続きが読みたい！』と思った読者が『期待』や『支援』と書き込むことでSS全体の雰囲気が良くなるんだ」

サーバル「『支援』コメント……！ もらいたい！」

かばん「うん、書き手のモチベーションも上がるしね」

かばん「だから最低限、最初の盛り上がりくらいまでは書き溜めておいて一気に投稿しようね」

サーバル「書き溜め……」

かばん「タイトルと出だし、そしてその投稿タイミングは特に重要」

かばん「ここで読みたいと思わせなきゃ、その後がどんなに良くても読んでもらえないよ」

かばん「ZAWAZAWAで書くなら、Markdown記法やHTMLタグが使えることも忘れちゃいけないよ」

サーバル「……？？？」

かばん「これを使いこなせば、文字の色を変えたり……

大きさや太さを変えたり……

サーバル「すっごーい！！」

かばん「他にも色々できるからね。上手く使いこなして強調表現などの補助に使おう」

サーバル「かばんちゃん、色々ありがとう！」

サーバル「今度こそすっごーいSSを書くんだから！！」

かばん「頑張って、サーバルちゃん！」

かばん「因みに、この“間”もSS特有の表現の一つだよ」









かばん「──ずっと気になってたけど」

サーバル「ん？」

かばん「セルリアンは『ガオー』とは言わないんじゃ……？」

サーバル「そうだっけ？」

はえー、いっぱい作法あるンゴ。参考になるンゴねぇ。

～～～～～～～～


サーバル「……よし！ こんな感じかな？」

サーバル「──あ、コメントがついてる……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

サーバル「やったー！！」

サーバル「この調子で頑張るぞー！！ うみゃみゃみゃー！」

～～～～～～～～


サーバル「ねぇ見て見てかばんちゃん！！」

かばん「ん？」

サーバル「応援コメントがたっくさん！」

かばん「凄いやサーバルちゃん！ もう人気作家顔負けだね！」

サーバル「ｴｯﾍﾝ!」

～～～～～～～～


サーバル（そろそろクライマックスー！）

サーバル（あ、そういえば“オチ”とかあんまり考えてなかったな）

サーバル（……………………）

サーバル（適当でいいや☆）

サーバル「うみゃ～、疲れた～！」

かばん「あ、サーバルちゃん！ 大変だよ！！」

サーバル「え？ どうしたの？」

かばん「これを見て」

サーバル「！？ なんでー！？」

かばん「サーバルちゃん、起承転結の『結』までしっかり考えてなかったの！？」

サーバル「えーと……そこはまぁ何とかなるかなって……」

かばん「ならないよ！！！」

サーバル「うみゃ！？」ﾋﾞｸｯ

かばん「“オチ”が最悪だと、それまでが良くてもこんな風に全部台無しに……」

サーバル「あ、新しいコメントだ」

サーバル「ﾋｴｯ ど、どうしようかばんちゃん！？」

かばん「どうもこうも…………取り敢えずどこかに隠れ……」


アフリカオオコノハズク「見つけたのです」
ワシミミズク「こんな所にいたのです」

サーバル「早っ！！」

アフリカオオコノハズク「当たり前なのです。この島の長なので」
ワシミミズク「我々は賢いので」

アフリカオオコノハズク「我々を怒らせた罰として……」


博士＆助手「「じゃぱりまん一ヶ月分をよこすのです！！」」

サーバル「うみ゛ゃー！！ そんなー！！」ｼﾞﾀｼﾞﾀ


かばん「──皆さんもSSを書くときは“オチ”に気をつけましょうね」


────完────

くぅ疲

おつんご！

これは良SS

感想少ない 少なくない？
良い改変でした！

参考になったンゴ。頑張るンゴ。

ほー