コツメカワウソ「わーいっ!たっのしー♪」
~~ じゃんぐるちほー ~~
ドンブラコ…
ドンブラコ…
ジャガー「ふぅ…今日はもういいかな。そろそろ陸に上がろう」ザパァ
ジャガー「川の流れもちょっと速いかな…?イカダも上げとこう。せー、のっと!」グイッ
ツルンッ
ジャガー「わっ!?」
ドテッ!
ジャガー「いたた…川の近くは滑りやすいな…気を付けて立たないと…」スク
コツメカワウソ「ジャガー!!」ヒューッ
ジャガー「ぅぉわっ!?」ツルッ
ドテッ
ジャガー「ぅー…」
コツメカワウソ「く、間に合わなかった!ジャガー大丈夫?」フワフワ
ジャガー「あー大丈夫だよ、へーきへーき」スク
コツメカワウソ「よかったぁ…」シュタッ
ジャガー「それで、どうしたんだカワウソ?あんな慌てて」
コツメカワウソ「転んでるジャガーが見えたから助けにきたんだよー!」
ジャガー「あ…ありがとう…」
コツメカワウソ「もっと速く行けば間に合ったかなぁ…」ヒラヒラ
ジャガー「ん?カワウソ、それは?」
コツメカワウソ「へ?それって?」
ジャガー「カワウソの後ろについてる赤いヒラヒラ」
コツメカワウソ「あっ!このマントのこと?」ピラ
ジャガー「へぇー、マントっていうんだねそれ」
コツメカワウソ「そうだよー!似合ってる?」クルッ
ジャガー「似合ってる似合ってる。カッコいいね!」
コツメカワウソ「ありがとー♪ヒーローみたいでしょ?」
ジャガー「ひーろー?」
コツメカワウソ「あれ?ジャガー、ヒーロー知らない?」
ジャガー「聞いたことないなぁ…ひーろーってなんだ?」
コツメカワウソ「ヒーローはね!強くてカッコいいみんなの頼りになる存在なんだよ!」
ジャガー「ほうほう」
コツメカワウソ「それに力も強いし足も速いし空も飛べちゃうんだよ!」
ジャガー「ほんとに!?ひーろーってすごい動物なんだね!」
コツメカワウソ「違うよジャガー、ヒーローは動物じゃないよ~」
ジャガー「え?動物じゃないならひーろーってなんだ?」
コツメカワウソ「ヒーローはね!強くてカッコいいみんなの頼りになる存在なんだよ!」
ジャガー「あれ…どこかで聞いたことある…」
コツメカワウソ「私もね!そんなヒーローになりたいんだ!」キラキラ
ジャガー「ヒーローにはどうやったらなれるんだ?」
コツメカワウソ「うーん…悪いのをやっつけるとか!」
ジャガー「悪いのって…セルリアンとか?」
コツメカワウソ「多分そう。あとは困ってる子を助けたりするの!」
ジャガー「困ってる子を助けるかぁ……難しいねそれ」
コツメカワウソ「ジャガーがいつもやってるのとか、そうじゃないかな?」
ジャガー「ん?あたしなにかしてたか?」
コツメカワウソ「川を渡りたくて困ってる子を運んでる!」
ジャガー「あ、やってる!」
コツメカワウソ「ってことはジャガーはヒーローだよ!」
ジャガー「いや、ただ川を渡ってるだけだぞ?」
コツメカワウソ「困ってる子の為にでしょ?そうゆうとこがヒーローなんだよー!」
ジャガー「うーん、そうかなぁ…」
コツメカワウソ「きっとそうだよ!考えてみればジャガーって力も強いし、足も速かったような気がするし、泳げるし空も飛べるし!」
ジャガー「あ、ありがとう、なんだか照れるなぁ。空は飛べないけど…」
コツメカワウソ「いいなぁ、私もヒーローになりたいなぁ…せっかくマントつけたのに…」
ジャガー「ヒーローとそのマントってなにか関係あるのか?」
コツメカワウソ「あるよ!ヒーローはね、大体こんなマントを付けてるの!」
ジャガー「へぇー、なんで?」
コツメカワウソ「カッコいいから!」バサァ
ジャガー「……(今の”バサァ”かっこいいなぁ)」
コツメカワウソ「……」
ジャガー「…あれ、それだけ?」
コツメカワウソ「うん!」
ジャガー「そ、そうなんだ…かっこいいから付けてるだけなのか」
コツメカワウソ「うん!だってこうするとかっこよくない?」バサァ
ジャガー「確かにそれはカッコいいね!」
コツメカワウソ「でしょー♪」バサァッ!
風「ビュウウッ」
コツメカワウソ「わっっぷっ!?」
ジャガー「カワウソッ!?」
コツメカワウソ「マ、マントが顔にっ…ジャガーどこー!?目の前真っ赤だよ!」アタフタ
ジャガー「大丈夫か!?今助ける!」
ジャガー「よっと」スルッ
コツメカワウソ「ふぅ…ありがとうジャガー!助かったよ!」
ジャガー「ははっ、これぐらいどうってことないよ」
コツメカワウソ「やっぱりジャガーはヒーローだなぁ…いや!私だってヒーローになるんだ!」
ジャガー「お、その意気だ!あたしも協力するぞ!」
コツメカワウソ「ほんとっ!?協力してくれるの!?」
ジャガー「あぁ、あたしにできることがあれば言ってくれ」
コツメカワウソ「やったー!じゃあさっそくお願いがあるんだけど…」
ジャガー「お、なんだ?」
コツメカワウソ「困って!」
ジャガー「…え?」
コツメカワウソ「大丈夫!ジャガーが困ったら私が助けるから!思う存分困って!」
ジャガー「え…ぇぇ…それは困るぞ…」
コツメカワウソ「ぅぅ…私がジャガーを困らせちゃった…」
ジャガー「まぁ、そんなにおちこまないで。あたしは気にしてないよ」
コツメカワウソ「良かった…でもこのままじゃヒーローになんてなれないよ…」
ジャガー「うーん…それなら一緒に見回りにでもいこうか?」
コツメカワウソ「見回り?」
ジャガー「あぁ。川を渡っていると、ごくたまーに溺れている子がいたりするんだよ。今日は川の流れも速いし、ちょっと見て回らないか?」
コツメカワウソ「行くー!頑張るよ!」キラキラ
ジャガー「よし!やっぱりカワウソはそうでなくっちゃ!じゃああたしはイカダの準備をしてくるね!」
コツメカワウソ「わかった!ジャガーは川から、私は空から見回りするね!」スィ~
ジャガー「っっぅお!?」
コツメカワウソ「ど、どうしたの!?変な声でてたよ?」フワフワ
ジャガー「いや、だって…飛んで!??」
コツメカワウソ「あ、これ?マントのおかげだよ!忘れてたけどこれ付けたら飛べるようになるんだ!」スィー
ジャガー(そういえば…)
回想【 「ジャガー!!」ヒューッ 】
ジャガー「あの時飛んでたな…」
コツメカワウソ「飛ぶのってたーのしー♪」スィー スィー
ジャガー「凄いね!魔法みたい!」キラキラ
コツメカワウソ「ジャガーも飛んでみるー?」
ジャガー「え、いいの?」
コツメカワウソ「いいよー!待ってね、マント外すから…」モゾモゾ スルッ
コツメカワウソ「取れた!じゃあ今から渡しに…」ヒュー
ジャガー「え、落ちっ!?」
コツメカワウソ「わーっ!?」ヒュー
ザッパーン!
ジャガー「カワウソーッ!?」
コツメカワウソ「ぷは…あはは♪落ちちゃったー!飛んでいるのを忘れてたよ!」プカプカ
ジャガー「大丈夫かー!ケガはないー!?」
コツメカワウソ「うん!川に落ちたから平気だよー!」スィー
ジャガー「陸じゃなくてよかった…。あ、でも流れが速いから気をつけてー!」
コツメカワウソ「心配ないよーっ!私泳げるから流されたりしないって!」 スィー
ジャガー「流されてるけどっ!?」
コツメカワウソ「ほんとだっ!!流されてるー!?」
ジャガー「カワウソッ!今助けにいくよ!」サッパーンッ
ジャガー(流れにのって泳げば追いつく…っ!)バシャ バシャ
コツメカワウソ「わああああっ!」
ジャガー(もう…すこし!!)バシャ バシャッ
コツメカワウソ「わあああ ーー
ガシッ
ジャガー「掴んだ!!大丈夫かカワウソ!?」
コツメカワウソ「あああーいっ♪」キャッキャ
ジャガー「あれ…?」
コツメカワウソ「あっ!ジャガーも来たの?これ楽しいね!」
ジャガー「う…うん、そうだね…(大丈夫そうだ…)」
ジャガー「とりあえず陸にあがろう!」
コツメカワウソ「ならついでに飛んでいこうよ!マント着けてあげるね!」モゾモゾ
ジャガー「今ぁ!?」
コツメカワウソ「あっ、動いちゃダメだよジャガーっ。うまく結べないよ」
ジャガー「う、うん…」ジ
コツメカワウソ(ジャガーの首太いなぁ)モゾモゾ ギュッ
コツメカワウソ「そうちゃく完了っ!飛んでいいよ!」
ジャガー「と、とぶってどうやるんだ!?」
コツメカワウソ「えーと……鳥!鳥になった時を思い出してみて!」
ジャガー「鳥だな!よし……」ポクポク
ジャガー「いやわからん!鳥になんてなったことないぞ!?」
コツメカワウソ「なんでもいいんだよ!自分を飛べる動物だと思って!ジャガーならできる!」
ジャガー「飛べる動物……飛べる動物………
”私は空から見回りするね!”
”あ、これ?マントのおかげだよ!忘れてたけどこれ付けたら飛べるようになるんだ!”
ジャガー(…カワウソ…あたしはコツメカワウソ!)キッ
ブワァッ!
ジャガー「おおーっ!?」スィー
コツメカワウソ「飛んだー!」キャッキャ
ジャガー「よーし!カワウソを抱えてー!」ダキッ
ジャガー「このまま陸にいくよー!」スィ~
コツメカワウソ「そうそうそんな感じ!飛ぶのって楽しいでしょー?」
ジャガー「うん!飛ぶのってたーのしー♪」フヨフヨ
コツメカワウソ「あははっ!ジャガーったら私みたいになってるー!」
ジャガー「ジ…ャガー……?」
ジャガー「…あ、あたしのことか!」ピタッ
ヒュー
ジャガー「しまっ…!?」
コツメカワウソ「わーっ!?」
ボトッ
ジャガー「いてて…あまり高くなくて良かった…」
コツメカワウソ「ジャガー!大丈夫!?」
ジャガー「あ、へーきだよ。カワウソこそ大丈夫か?」
コツメカワウソ「うん!地面が柔らかかったし、私はなんともないよ!」
ジャガー「それならよかった…。にしても元いた場所から結構遠くにきちゃったなぁ…。イカダの片づけも中途半端だし、もどらないと…」
コツメカワウソ「あ、それならまた飛んで帰ろうよ!ジャガーなら今度はもっと上手く飛べるよ!」
ジャガー「あはは…飛ぶのはもういいかなぁ、着地も失敗しちゃったし」
コツメカワウソ「でもかっこよかったよ!ジャガーにはヒーローの才能があるんじゃないかな!?」
ジャガー「いやぁ、ないと思うぞ?」
コツメカワウソ「そうかなぁ?そのマントだって、もうジャガーがつけた方がかっこいいよ!」キラキラ
ジャガー「そ、そうか?」テレ
コツメカワウソ「うん!ほら、バサァってやってみて!」
ジャガー「そ、それなら……フッ」バサァ
ビチャアッ
コツメカワウソ「あぅっ!?水しぶきが…」
ジャガー「あっ!ごめん!」オロオロ
コツメカワウソ「えへへ、大丈夫だよー♪」ゴシゴシ
ジャガー「ほんとゴメンね…やっぱりあたしには使いこなせないみたいだし、このマントは返しておくよ」スッ
コツメカワウソ「うん、わかった!でもまた飛びたくなったら言ってね!いつでも貸すよ!」パシ
ジャガー「はは、ありがとう。さて、じゃあ帰ろうか」
コツメカワウソ「うん!帰ろうー♪」
グルル…
ジャガー「おっと、その前にごはんにしようか?」
コツメカワウソ「あはは、ジャガーお腹空いたんだね!」
ジャガー「あぁ、カワウソのお腹の音でなんだかこっちもお腹が減ってきたよ」
コツメカワウソ「あれ?今のジャガーのお腹の音じゃないの?」
ジャガー「いや…あたしじゃないぞ…?」
グルルル…
ジャガー「……」
コツメカワウソ「…?」
ジャガー「茂みのほうから聞こえたね…」
コツメカワウソ「誰かいるのかな?」
ジャガー「わからん…耳をすませてちょっと様子をみよう」
コツメカワウソ「うん」
ぐうぅぅ…
コツメカワウソ「またきこえた!」
ジャガー「ごめん…今のはあたし…///」テレ
コツメカワウソ「あははっ、ジャガーやっぱりお腹すいてるんだ!」
ジャガー「たくさん動いたからなぁ、はは」
コツメカワウソ「じゃあ帰ったらたくさんじゃぱりま……はっ!!わかった!」
ジャガー「えっ…なにがわかったんだ?」
コツメカワウソ「きっとお腹を空かせて動けないこが、この茂みのむこうにいるんだよ!」
ジャガー「なっ!?それは大変だ!」
コツメカワウソ「助けないと!いこうジャガー!」ダッ
ジャガー「うん!」ダッ
コツメカワウソ「待っててね!今いくよー!」ガサ、ガサ
ジャガー「おーい!どこにいるんだー!」ガサ ガサ
グルル…
コツメカワウソ「そこから聞こえた!」クィッ
ジャガー「…おっ!ほんとだ!だれかいる」ジー
コツメカワウソ「みつけたー!!」ガサッ
虎「グルルル…」キッ
コツメカワウソ「」
ジャガー「」
虎「グルル…」ギロッ
コツメカワウソ「……」
ジャガー(威嚇している…)
虎「グルルル…ッ」ジロ
ジャガー(でも、何故か襲ってくる気配はないな……それなら)
ジャガー{カワウソ。刺激しないように逃げるぞ…}ヒソ
コツメカワウソ「……」ジー
ジャガー{カワウソッ しっかりするんだ}
コツメカワウソ「ねぇ、ジャガー…」
ジャガー{どうした?}
コツメカワウソ「あの子、ケガしてるよ」
ジャガー「へ…?」
コツメカワウソ「ほら、足…血がでてる。助けなきゃ」スタ
ジャガー「なっ!?ま、まてカワウソ!危険だ!」ガシ
コツメカワウソ「あのままじゃかわいそうだよ!せめて傷口をふさがなきゃ」
ジャガー「た、たしかにかわいそうだけど…襲われたらどうする?それに傷口をふさぐものだって……」
コツメカワウソ「このマントがあるよ!」スッ
ジャガー「え…でもそれは…」
コツメカワウソ「これなら傷口を抑えるのにちょうどいいよね!」
ジャガー「カワウソ…」
コツメカワウソ「ちょっと手当して帰ってくるだけだよー!すぐだよすぐ!」
ジャガー「……わかった」
コツメカワウソ「よし!じゃあちょっと行って
ジャガー「一緒にいこう」
コツメカワウソ「ええっ!?」
ジャガー「な、なんで驚く!?」
コツメカワウソ「だ、だって危ないよ!ジャガーが襲われたら…」
ジャガー「へーきへーき。こう見えても力に自信あるんだよ?それに……」
ジャガー「協力するって言ったからね。カワウソになにかあったらあたしに任せて」ニコ
コツメカワウソ「ジャガー……」
ジャガー「だから安心して手当てしてあげて」
コツメカワウソ「ありがとう!」
ジャガー「どういたしまして…よし、いくか」スタ
コツメカワウソ「うんっ!」スタ
虎「グァオッッ!」
コツメカワウソ「ヒッ…」ビク
ジャガー「っ!」
ジャガー「カワウソ、大丈夫か?」
コツメカワウソ「あは…あはは…ややっぱり虎って、こ怖かっこいいね…!」ガタガタ
ジャガー「無理するな…?」
コツメカワウソ「う、うん……ちょっとまってね…」スゥー
ハァー…
コツメカワウソ「よし…!大丈夫!」スタスタ
ジャガー「わかった…」スタスタ
虎「グォルル…ッ!」キッ
コツメカワウソ「え、えっと…私はコツメカワウソ!君の手当てを
虎「ガァル"ル"ル"…」
コツメカワウソ「てて、…手当てしにきただけだから……」ブルブル
虎「ル"ル"ル"…」ジロ
ジャガー「ここまで近づいても動かない…弱っているね…」
コツメカワウソ「っ!?早くしないと…!」シュタ
虎「……」
コツメカワウソ「…傷に…これを巻いて…」モゾモゾ
ー<ズキッ>-
虎「グァオッ!?」
コツメカワウソ「あっ!ご、ごめんね!痛かった?」ビク
虎「ル"ル"ウ"…」ギロ
コツメカワウソ「ま、まってね…すすぐに終わるから!」ガタガタ
ジャガー(カワウソ…手が震えてる……)
コツメカワウソ「…大丈夫だよ…!すぐ良くなるから…!」モゾモゾ
虎「グォアッ!」シュバッ
コツメカワウソ「あ」
ジャガー「よっと」ガッ
虎「ッッ!?」フシュー
コツメカワウソ「ジャ、ジャガーッ!?」
ジャガー「抑えてるだけ…大丈夫。カワウソは手当に集中して」ググ
コツメカワウソ「…うん!」
~ 数分後 ~
コツメカワウソ「あとは……結んで」ギュッ
コツメカワウソ「よし!手当て完了!」
ジャガー「りょーかい!それじゃ1,2,3で離れるぞ」グググ
コツメカワウソ「わかった!123!」ササササッ
ジャガー「早くないか!?」ササササッ
虎「……」グッタリ
ジャガー「え?」
コツメカワウソ「あ、あれ!?さっきより元気ないよ!?ジャガー倒しちゃったの!?」
ジャガー「いや…弱ってたし…きっとお腹が空いてるんだ!」
コツメカワウソ「そうゆうことか!虎ってなにが好物なのかな?」
ジャガー「肉…かな」
コツメカワウソ「にく…?にくってどんな食べ物だったっけ?」
ジャガー「え…えと、それは……」
ラッキービースト「………」ポヨポヨポヨ
ジャガー「あ、ボス!!いいところに!」ダッ
コツメカワウソ「ボスーゥ!じゃぱりまんちょーだーい!」ダッ
虎「ガツガツ」パクパク
コツメカワウソ「あはっ!じゃぱりまん食べてくれてる!」
ジャガー「へぇー、フレンズじゃなくても食べるんだね」
虎「パクパク」ガツガツ
コツメカワウソ「元気になってよかったー!」
ジャガー「もう平気だね。さて、いこっか」スタスタ
コツメカワウソ「あ、うん!帰ろうっ」スタスタ
ジャガー「ふぅ~。一件落着~」
コツメカワウソ「そうだねー…」スタスタ
コツメカワウソ「……」チラッ
虎「ムシャムシャ…」
コツメカワウソ「またねっ!」
・・・・
・・・
・・
・
~~ 川の近く ~~
ジャガー「よし、あとはこの川に沿って進めば元の
コツメカワウソ「わあああんっ!怖かったよジャガー!!」ダキッ
ジャガー「うおおっ!?」
コツメカワウソ「食べられちゃうかと思ったぁよぉお!」グスン
ジャガー「泣くほど怖かったのかぁ、無茶するから」
コツメカワウソ「あの時助けてくれてありがとぉお!」
ジャガー「どういたしまして……でも、良かったのか?」
コツメカワウソ「ふぇ?なにが…?」
ジャガー「マントだよ。結構貴重なものだったんじゃないか?」
コツメカワウソ「あっ、言われてみれば!必死だったから忘れてたよ!」
ジャガー「そうだな…カワウソ震えてたもんなぁ。見てるこっちまでハラハラしたよ」
コツメカワウソ「あはは、恥ずかしいなぁ。カッコ悪いとこ見せちゃったよ~」
ジャガー「いや、かっこよかったぞ?」
コツメカワウソ「…え?」
ジャガー「怖いのに頑張って手当しているカワウソの姿、とてもカッコよかったよ!」
コツメカワウソ「ほ、ほんとぉ?」
ジャガー「ああ!少し分かったよ!きっとあーゆーのをヒーローっていうんだね!」
コツメカワウソ「……えへ…えへへ…へへっ♪じゃがあ~♪」ダキッ
ジャガー「ははっ、泣いたり笑ったり忙しいなぁカワウソは」
ぐぅうう~
ジャガー「おっ?」
コツメカワウソ「あ……お腹すいちゃった!」
ジャガー「そういえば自分達の分、貰うの忘れてたね」
コツメカワウソ「うーん…近くにボスいないかなぁ………」キョロキョロ
ドンブラコ…
コツメカワウソ「……あれ?ねぇ、ジャガー」ジー
ジャガー「ん?どうした?」
コツメカワウソ「あれさ…ジャガーのじゃないかな?」
ジャガー「へ?」チラッ
ドンブラコ…
ドンブラコ…
ジャガー「ええっ!?イカダが流されてる!?」
コツメカワウソ「あのままじゃどこかいっちゃうよ!」
ジャガー「それは困るぞ!?早く捕まえないと!カワウソ、手伝ってくれる?」
コツメカワウソ「もちろん!まかせてよジャガー!」
ジャガー「ありがとう!よし、いこうっ!」ダッ
コツメカワウソ「わーい!いくぞー!」ダッ
ツルンッ
コツメちゃんはやりたい放題
~コツメちゃんはヒーロー~ おわり
ジャガー「そういえばカワウソ」
コツメカワウソ「ん?」
ジャガー「あのマントってどこで見つけたんだ?」
コツメカワウソ「あれはね!SSプリンターで出てきたの!」(※)
ジャガー「いや…わからん」
※2018年5月31日現在。けものフレンズぱびりおんにマントのようなアイテムはありません。