キタキツネ「………」コト…
ギンギツネ「あ、いた。こんなところに…」スタスタ
キタキツネ「…っ! ギンギツネ止まって…!」
ギンギツネ「んえっ!?」ピタッ
キタキツネ「………ふぅ…」コト…
ギンギツネ「…なにしてるの…?その床においてるのは…?」
キタキツネ「ドミノだよ…」スッ…
ギンギツネ「どみ、の?なによそれ…」
キタキツネ「たくさん並べて最後に倒すげーむ……」コト…
ギンギツネ「……えっ!?じゃあこの床に並んでるのって全部どみの!?」
キタキツネ「そうだよ……ギンギツネの近くにも置くから動かないでね…」コト…
ギンギツネ「ちょ、ちょっと…!これじゃあ私ずっと動けないじゃない…」
キタキツネ「もうすぐ全部置きおわるから…」コト…
ギンギツネ「あら…?今置いたとこ離れすぎてないかしら…届かないわよ?」
キタキツネ「大丈夫…ギンギツネなら届く…」
ギンギツネ「…ぇ?」
キタキツネ「そっちの足元のが当たったらちゃんと倒れてね…?」
ギンギツネ「で、できるかしら……」ドキドキ
キタキツネ「椅子は…そこにおいて」
ギンギツネ「よい、しょ…」ゴト
ギンギツネ「今度はこの椅子を使うの?」
キタキツネ「うん。椅子取りゲームだよ」
ギンギツネ「いすとりゲーム……これをとりあうの?」
キタキツネ「そうだよ。音楽を流しながら椅子を取り合うの…先に座ったほうの勝ち」
ギンギツネ「それならもう座っておけばいいんじゃない?」
キタキツネ「ダメだよ…音楽がなっている間は回ってなくちゃいけない…」
ギンギツネ「まわる…?なんなのそのルール…」
キタキツネ「気にいらない?ギンギツネは回るより踊る?」
ギンギツネ「お、踊らないわよ!」
キタキツネ「じゃあやろっか」
ギンギツネ「あれ?音楽は?」
キタキツネ「これを使う」ラジカセ
ギンギツネ「え…なによそれ?」
キタキツネ「忘れた…でもここを押すと音楽がながれるんだよ」ポチ
ラジカセ『テッテテ,テテテ,テテテテテ(ドン♪)』
キタキツネ「ほら、始まったよギンギツネ。踊らないと」
テーテー テーテーテー♪
テーテーテーテーテーテーテー♪
ギンギツネ「踊るんじゃなくて回るんでしょ!」クルクル
テーテー テーテーテー♪
テテテーテーテーテーテーテーテー♪
キタキツネ「……」
テーテー テーテーテー♪
テーテーテーテーテーテーテー♪
ギンギツネ「ぅ……目が回ってきたわ…」クルクル
テーテー テーテーテ♪
テテテーテーテーテーテーテーテー♪
キタキツネ「椅子の回りをグルグルするんだよ?」
テーテーテーテーテーテーテーテー
テーテーテーテーテーテーテー♪
ギンギツネ「早く言いなさぃよお!」
テーッテテッテテッテッテッテー♪
テッテレッテテッテテテテッテッテッテッテー♪
~♪
キタキツネ「……」グルグル
~♪
~♪
ギンギツネ「……」グルグル
~♪
~ ♪
ギンギツネ「……これいつ座れるの?」グルグル
~♪
~♪
キタキツネ「音楽が止まったら…」グルグル
~~♪
ギンギツネ「そう…」グルグル
~♪
ー♪
キタキツネ「……」グルグル
~♪~♪
ー♪
ギンギツネ「……」グルグル
~♪
キタキツネ「疲れた……」グルグル
♪
~♪
ギンギツネ「音楽止まらないわね…」グルグル
~♪
~♪
キタキツネ「ギンギツネ…音楽止めて…」グルグル
~♪
~♪
ギンギツネ「わかったわ…」ポチ
キタキツネ「っ!」シュタ
ギンギツネ「え?」
キタキツネ「ぼくの勝ち」
ギンギツネ「ちょっとお!?」