ー同時刻 ジャパリパーク上空ー
ジャパリパーク上空を米軍のコンバットタロンが一機、飛んでいた...
操縦士「間もなくジャパリパーク領空に近づきます」
隊員「降下20分前...機内減圧開始。装備チェック...」
隊員「自動開傘装置のアーミングピンを外せ」
緊迫した機内の中、男が立ち上がった。
???「よし、準備はいいか」
操縦士「高気圧 依然として目標地域に停滞中。CAVOK」
???「いいぞ 視界は良好だ」
ー機内後部ー
隊員が椅子に座り込み葉巻を吹かす無精髭の兵士に話しかける
隊員「葉巻を消せ。酸素ホースを機体のコネクターに接続...マスク装着せよ」
兵士は隊員の命令をよそに気だるそうな顔で葉巻を吹かし続けている。
隊員「...あの男素人か?」
ー機内操縦室ー
操縦士「降下実施点に接近中...」
ー機内後部ー
隊員「降下10分前」
痺れを切らした隊員がそう言い放ったと同時に、兵士に操縦室から無線が入る
???「おいっ!聞こえたか? 葉巻を消してマスクを装着しろ」
兵士「····」
兵士がめんどくさそうに葉巻を投げ捨て、マスクを着けた。
隊員「機内の減圧完了。酸素供給状態確認。」
機内のランプが黄色く点灯し、操縦士が緊張した様子で言い放った
操縦士「降下6分前! 後部ハッチ開きます!」
重々しい音と共に、後部ハッチがゆっくりと、開く。
兵士の酸素マスクには、眩しい朝日が写っていた。
操縦士「日の出です...」
兵士に操縦士から無線が入る。
操縦士「外気温度 摂氏マイナス46度。降下2分前...スタンドアップ」
兵士は合図と共に立ち上がり、凄まじい風圧の中ゆっくりと後部ハッチへと向かってゆく
???「時速130マイルで落下する。風速冷却での凍傷に注意しろ」
兵士の後ろで時計を確認していた隊員が兵士に声をかけた
隊員「降下1分前...後部に移動せよ!」
ー機内操縦室ー
操縦士「ベイルアウトボトル(酸素装置)作動」
???「これが記録に残るパーク初のHALO降下になる...」
ー機内後部ー
ハッチに立ち、指令を待っていた兵士の足元に風圧で投げ捨てた葉巻が転がってくる。
兵士は葉巻を踏みしめ、火を消した。
隊員「降下10秒前...スタンバイ」
兵士は、ハッチの先端へゆっくりと歩いて行く
操縦士「全て正常 オールグリーン!」
機内のランプが青へと変わる
隊員「降下準備...カウント...5 4 3 2 1ー」
この瞬間、兵士へと無線が入る。
???「鳥になってこい! 幸運を祈る!」
兵士は機体から飛び出した。大空へと投げだされた体は、朝日を浴びながら落下してゆく
こうして兵士...ネイキッド・スネークはジャパリパーク立ち入り禁止区域で起きている異変の秘密捜査を開始した。米軍の介入は「例の異変」以来、初となる
おそらくこのシーンの元ネタであろうシーン