サーバル?「知ってるも何も私達今、一緒に居るんだもの!おーい、ミライさーん!」
そう言うと光の奥に広がる空間に向かって手を振るが、もう一人のフレンズがそれを遮った
カラカル?「サーバル、また変な事に首突っ込もうとしてるわね!」
サーバル?「えーっ!そんな事無いよー!!」
直後に光の中から人影が姿を現す
かばん「は初めまして、あなたがミライさんですか、僕はかばんって……?!」
しかし現れたのはよく見知った顔だった
トキ?「…コパイバの樹液…待ち遠しいわ…ここにあるのかしら…」
かばん「えっ、トキさんまで……?!今はカフェにいるはずじゃ…」
カラカル?「ほら、向こうでガイドさんも呼んでるし帰るわよ!」
サーバル?「わーっ!待ってよー!」
トキ?「楽しみだわ…」
現れたのも束の間、すぐさま彼女らはもと来た光の中へと帰って行った
かばん「ああっ待ってください、僕、まだ聞きたい事がっ…!」
慌てて後を追おうとするかばんをサーバルが引き止めた
サーバル「駄目だよ!かばんちゃん!」
サーバルが叫んだ直後に光が消滅した
かばん「…あ、ありがとうサーバルちゃん……、ミライさん…会ってみたかったな…でもあのサーバルちゃんは一体…?それにトキさんも……」
サーバル「危なかった~、かばんちゃんも一緒に消えちゃう所だったよ~、でも、なになに今のー?!どうなってるのー?」
困惑するサーバルの疑問に答えるようにタイリクオオカミが神妙な面持ちで話し出す
タイリクオオカミ「こんな話があってね…この世界には自分と同じ顔のフレンズがあと2人いるらしい、もし出会ってしまったら……」
一同「…出会ってしまったら……?」
タイリクオオカミ「そのフレンズに体を乗っ取られてしまうらしい…!」
一同「こわい!こわい!こわい!」
タイリクオオカミ「なんてね、冗談だよ、冗談、良い顔いただき!」
アリツカゲラ「もー、オオカミさん!」
アミメキリン「この名探偵アミメキリンが推理してあげる!なんと!サーバルは双子だったのです!」
タイリクオオカミ「それ私の時も言ってたじゃ無いか」
アミメキリン「め、名探偵にも間違いはあるのです!」
サーバル「もー、私なんてヤギって言われたよー!」
アミメキリン「それは間違いないわ!あなたは、ヤギです!!」
サーバル「えーっ!まだ言うのー!?」
一同「あははははは」
戦いから解放され緊張の糸が緩んだのかバス内が僅かに普段の明るさを取り戻す
かばん「さぁ皆さん、今のうちにじゃぱりまんを食べて少し休みましょう、サーバルちゃん」
サーバル「はいはーい!さ、みんなじゃぱりまんだよ、いっぱいあるからたくさん食べてね!」
そんな中、遠く小さくなってゆく山を見つめるセーバン
セーバン「……あと少し……」
サーバル「はい、セーバンも、じゃぱりまん!…セーバン…?」
差し出されたじゃぱりまんにハッとするセーバン
セーバン「…!じゃぱりまん大好き♪」
賑やかなバスは博士の待つ図書館へと急ぐのだった