敵は当然逃がさないと言わんばかりにリカオンに狙いを定めた。
ガキンッ
ヒグマ「誰を狙いにくるか分かってれば、行動を読み、リカオンを守ることくらい、簡単だ…。」
ズシュッ
鋭いもので刺す音がする。
ヒグマ「と思ってたんだがな…」バタッ
ヒグマはリカオンを守り、助手を逃がす時間稼ぎをするつもりだったのだろうが、敵が一枚上手だった。そのヒグマの行動を読み、リカオンを守ろうとしたヒグマの熊手の棒を狙い、熊手を破壊して、そのまま無防備なヒグマの身体に攻撃をした。
リカオンは叫びたい気持ちをぐっと抑えて、助手を担いで死に物狂いで戦場から離れた。ヒグマを見捨てたわけではない、ヒグマを信じたのだ。
敵の姿が月に照らされていく。
キンシコウ「貴方っ…!」
かばん「…。」
かばんは姿を見られたくなかったのか、すぐさま闇に消えていった。
ゴオッ!
静寂の闇夜、クロが熱線を出す咆哮だけがが鳴り響く。
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