白黒の赤外線映像が映し出されたMFDの中央に、建物がクローズアップされる。機器を操作してそれにレーザーを照射すると、機外のハードポイントに吊り下げられたターゲティングポッドのカメラがまるで目のようにギョロリと動き、やがて地上にある古びたコンクリートの建物を捉える。パナマ湾海上にて、北米連合空軍オプスパッケージ03に振り分けられた第6航空師団第142戦術航空隊所属のF-13CXはその豊富な兵装搭載量を生かして精密爆撃の任務を帯びていた。
『スプリッター6-1、ボムズアウェイ。レイジング。』
胴体のハードポイントに下げられた1つのGBUが機体から解放され、その紡錘形の弾体で弧を描きながら地上へと滑空を始める。建物に照射されたレーザーが地上で散り散りに反射し、その反射をキャッチした爆弾はレーザーの着地点へと正確に落ちていく。
『6-1、ターゲット』
ペイブウェイが真っ直ぐにカルテルの所有する港湾施設へと刺さり、屋上のコンクリートを貫通する。内部から暴力的な高圧にさらされた建物は、哀れにも周囲の広範囲に大量の破片を散らす。
『スプリッター6-1、ウィンチェスターペイブウェイ。AOを離脱しRTB』
灰色の鷲は胴体に抱えていた多くの爆弾を全て地面へ放り投げ、何者にも手を届かせることなく帰路に着く。そこに、爆撃を免れた建物の影から人影が現れる。
地上から白い煙が走り、上空で港湾施設から洋上へ向かおうとするF-13に向けて伸びていく。
コックピットの中でMWSの警告灯が赤々と光り、激しいピープ音がキャノピーで反響しパイロットの脳に本能的に危険を知らせる。
『スプリッター6-1、SINGERアンノウン、ブレイク!』
あらかじめ設定したカウンターメジャーを起動し、大量のフレアを射出しながら操縦桿を倒して大きく回避機動をとる。唐突な激しい機動によって主翼に大きなヴェイパーが現れ、軽量な金属素材の機体が軋む。アフターバーナーを切ってフレアを放出した事が功を奏し、こちらに伸びていた白い線を途中で横に逸らせたことを19mmのポリカーボネート樹脂を通して認識する。
始まって間もない時のことだった。
タブレットのキーボード設定に苦しめられたことで1時間消費してこれしか書けてないの…ウソォン
このカルテル、恐るべきことにMANPADS装備なのか
ああ、ヘリボーンがやりづらくなった…
軍から備品が漏れてるならMANPADSくらいあるっしょ()という軽い気持ちでカルテルの戦術を5割増にした男あーねむ…
ならばこちらは秘密裏に破壊するのみ!てことで破壊してきます()