国防会議室、、、1944年に作られて以来、冷戦という銃声なき戦争の中で合衆国の戦略中枢として国の未来を決定してきた重要施設。冷戦終結後の安堵で満ちていた室内が今は、、、、
大統領 君たちに集まってもらったのはほかでもない、、さっき記者会見で言ってたことだ、、あれはなんだっ!!
大統領の怒号が室内に満ちる、国民から海外贔屓、腰抜けと罵られた大統領が、これまでにない剣幕を見せた。
煮え切った釜に蓋をするように、冷静な声が大統領に向けられる。
国防長官 武装蜂起したのは北部方面軍、第五師団隷下の部隊だということが分かっています。既にリヨン郊外で戦闘が発 生、リヨンに駐屯している第二戦車中隊がこれとや無負えず交戦中とのことです。空軍も、多数のF36が飛行場に待機しているのが確認されています。
大統領 信じたくはないが、、、受け入れるほかあるまい、、、陛下は何と?
王立政府である以上、女王陛下の声は聞かなくてはならない、、それが国家が成立してからのこの国の習わしなのだ、、
質問に対し、王室管理官が答える。
管理官 陛下は、、(民に、そして何よりこの国の歴史に刃を向けたことの重さを、命を代価に教えなさい、彼らはもうこの国の防人ではありません)、、と
大統領 わかった、、、外務省は他国が干渉しないよう、しっかりとストップをかけてくれ。
室内はどろどろとした、呼吸も止まりそうな空気に包まれていた。
外務大臣 了解しました。直ちに。 外務大臣が足早に部屋を出る。
大統領 関係各省庁は王室の指揮下にて持てる裁量権にて国内事態の精査、安定に努めること。
各省庁の重鎮がそれぞれに頷き業務にかかりに行く。
大統領 さて、、国防長官、これからどうする?
国防長官 残念ながらわが国には、この事態に対し外敵からの攻撃と認定できる法律が存在しません。現在は現場判断で反撃していますが、長くはもたないでしょう。
内務大臣 合衆国憲法第九条では、武器使用の裁量は国外勢力が侵略の意思を持って我が国の同盟国、並びに我が国に審判行為を行った場合、火器使用が許可されるとありますが、、、これを外的と読んでいいものか、、
国防長官 現状は超法規的措置として、緊急事態宣言の発布と防衛出動を下すほか選択の余地がありません。大統領、わが軍は相手が何であろうと、やれと言われれば戦場が首都の真ん中だろうと徹底的にやります。決断を、、
各省庁の役人が視線を集める。
国防副長官 既に防衛、反撃プランは立案済みです。あとは命令のみです。大統領
わかった、、、、。
大統領の口からm小さく決意の声が漏れた
大統領 只今より合衆国全軍の火器の無制限使用を許可します。記者会見を開く、国防長官、一緒に来てくれ。同時に緊急事態宣言を発布する。