経歴1∶
"彼"がいつ生まれたのか、どこで生まれたのか、親は誰なのかなど不明な点は多いものの、旧連邦や帝国において『羊頭の医者』の目撃情報はいくつか存在する。ただ、例外なくそれから治療を受けたものはウェンディゴ症候群に似た症状を発症し、もれなく自殺するか、形容し難い姿に変貌して人や家畜を喰らうかのどちらかになるという。
経歴2∶
帝国で発見された最初のエーギル。1991年末に「自らがエーギルである」と進言し、同年中に事実と証明されAg-1991-1と命名された。"彼"の姿は複数報告されており、第二次連邦内戦中の旧連邦領を医療目的で訪れたNGO団体の医者、戦場に現れる幽霊、海を歩く人、地中海に潜み移民船団を襲ってきたクラーケン…、など信憑性に疑わしく戦場での精神疲弊による誤認とされる。
現在の"彼"は、北欧系の男性の名前である「カッル」を名乗り帝国に協力を申し出た。ANHの研究課海洋生物分析部長であったガストル・ザイフリート主任と協力して抑制剤の開発、エーギルの収容方法の発案、海洋研究所の設立を行い帝国のエーギル技術の飛躍的向上に貢献した。
経歴3:「彼」を呼ぶ名称をいくつかある。ペストマスクの男は「カッル」。彼本来の姿は「ギュミル」。名前があるのかは知らないが彼はそう名乗った。女は「ヴァウラ・リストニエミ」。羊頭は「ノスコーフ」。
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