南アメリカ連合共和国
首都∶ジョージタウン
国家元首∶モルトラヴィス2世(19)
副王∶ランプレヒト・ウルリッヒ・フォン・アステシア(63)
領土∶スリナム、ガイアナ
言語∶英、西など。
人口∶約1,374,000人
体制∶立憲君主制
軍∶国家憲兵隊
南アメリカ連合共和国(西:República Unida de América del Sur)は、スリナムおよびガイアナからなる連合国家である。共和国を名乗るものの、立憲君主制を取っており"象徴"としてモルトラヴィス帝国の皇帝モルトラヴィス2世が即位している。連合政府はガイアナ政府とスリナム政府を纏める統一政府であり、初代大統領としてランプレヒトが選出された。連合共和国側では「大統領」であるが、帝国側からは「副王」と呼ばれる。帝国政府は独立国として発表しているものの、事実上の傀儡国である。
首都は、帝国企業群によりジョージタウン沿岸に建設された海上都市インディアナフロートであり、ジョージタウンから首都機能が移転された。
2024年にLCWSSを導入した社会制度が施行され、LCWSSが社会を包括的に管理している。治安維持のみならず社会福祉・経済政策など様々なことがLCWSSによって管理され、新しく世界的に珍しい社会構造を形成した。インディアナフロートやジョージタウン、ニューアムステルダムはLCWSSのディストピア的社会の下で安全を享受した一方で、郊外では反帝国・反連合政府を掲げる勢力と国家憲兵隊と帝国軍の紛争が続き不安定な社会のままである。
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創設:2024年
人員:17,175人(1.25%)
南アメリカ連合共和国の軍事組織。帝国軍とHEGOの支援の下で創設され、警察機構を前身に重武装化されている。対正規軍というよりも対ゲリラを重視しており、供与された兵器を改修して運用している。規模こそ小さいものの、無人兵器による省人化が進められており、社会システムであるLCWSSと同期することで国内での素早い展開、作戦遂行を可能としている。
管轄は連合共和国国防省。
「LCWSSは、紛争当事国や発展途上国に対する治安・福祉など様々な場面において最適かつ効率的なソリューションを提供する」
帝国国務省とエレナ・ニーナが共同開発した包括的生涯福祉支援システム(英:Lifelong Comprehensive Welfare Support System)。帝国における民族紛争の激化を危惧した国務省とHEGOにより、武力に頼らない効率的な統治を目的に1999年に構想が立ち上げられた。2003年に構想が承認され、2005年からGMC主導で開発が始まった。開発は技術的問題から遅延を繰り返し、他分野におけるGMCの経営難もありエレナ・ニーナが主導権を奪取し、これまでの技術的問題を一気に解決して開発を急速に推し進めた。
膨大なデータを扱うことで犯罪を未然に防ぎ、最適な生き方を提供する「福祉システム」として2020年に一応完成してア・コルーニャにおいて試験運用を開始、2年足らずで犯罪発生率の低下や出生率の向上、生産性の向上などの成果を出した。
2024年に南アメリカ連合共和国の首都の大規模再開発に際して「政府の省人化」を目指し帝国政府からLCWSSが提供され7月より全国での本格的運用が始まった。
無数のカメラやドローンなどの監視機器から送られる膨大な情報や事前に提供・登録された個人情報データなどを多数のスーパーコンピューターで処理し、高度な演算能力を有する汎用AI群が判定を下す仕組み。またHEGOのシステムと連携し、警備部隊や有事の際には執行部隊の展開を総合的に管理できる。
犯罪を犯していない人々を「犯罪未遂」として捕らえるケースが相次いだことで一部の人々から監視社会化、政府の言論統制の激化を危惧する声がある一方で犯罪率は大きく低下したことを挙げてLCWSSを称える声もある。
南アメリカ連合共和国の新首都。旧首都であるジョージタウン沿岸に建設され首相官邸、官庁ビルによって構成される行政都市でもある。政府関係者など約7万人程度が居住しているが、インディアナフロートは今も拡張が続けられており将来的に100万人規模を収容することを目指している。
エレナ・ニーナ出資の下、南アメリカ連合共和国で深刻だった失業者対策の一環としていくつかの大規模公共事業が計画された。海上首都構想もそのひとつであり、ブロック工法などにより急ピッチで建設が進められ現在までに行政区画の完成に漕ぎ着けた。LCWSS導入時には、その心臓部たる中央データセンターがインディアナフロートに建設された。LCWSSのお膝元として徹底した監視社会を形成しており現状では許可されない一般人の入国は認められていないが、安全な場所を求めて北上する難民の流入は少なくない。