ダイバー1「Diver1からHQへ、ポイントを更新。SISと合同でターゲットの探索に入る。」
彼らが着いたのは”古代都市”を上から一望出来る所である。来た道は一本道だった洞窟だが実際はかなり入り組んでいる地形となっていた。そして前回、退却後に”ウォーデン”を見張っていた場所でもある。
オペレーター1「ポイントの更新を確認しました。標的の捜索を開始してください。」
ダイバー1「了解した。ターゲットのロケーションを開始する。Diver'sは行動を開始しろ。」
ダイバーズ「「「了解!!」」」
こうしてダイバーズは3人6組18人の班を作ってドローンを飛ばし、とある標的の捜索を始める。それは…”ウォーデン”を呼び出す”スカルクシュリーカー”だ。
「ここに一つ…ん?あそこにも一つあるな…」
「そこにもあるぞ…まだ隠れているかもしれん…念入りに探せ…」
こうしてドローンで”スカルクシュリーカー”の場所を探り、座標を入力してこれらの情報を共有していく。
ダイバー1「SIS、君達の力を借りたい。少しばかり”散歩”に行かないか?」
エミリー「”散歩”?」
ダイバー1「ああ、ドローンだけでは見落とす箇所があるかもしれない、目視でも確認は必要だ。」
エミリー「分かりました。」
そうして、ダイバーズのうちの6人とSISは共に”古代都市”に潜入、目視による”スカルクシュリーカー”の探索に当たった。
エミリー「我々は"スカルクシュリーカー"…ですっけ?それを見つければいいんですよね?」
ダイバー1「そうだ。だが絶対に音は立てるな。」
エミリー「何故です?音を鳴らしたら何か起こるんですか?」
ダイバー1「"奴ら"が出る。とにかく絶対に音は立てるな。」
エミリー「…はぁ」
ダイバー1「報告書に書いてなかったか?”奴は”奈落の底からやってきた使者だ。お前がどんな力を隠し持っているか知らないが、一体だけでも今ここにいる我々を皆殺しに出来るほどの力を持っている。」
自分達が身を持って体験したのだ、SISの隊長がどれ程の力を持っているかは分からないが、慎重を期すに越したことはない。
ダイバー1「念には念をだ。”スカルクシュリーカー”の早期発見が攻略の糸口になる。楽して”狩り”がしたいだろ?」
エミリー「まあ…そうですが…」
実物を見てないがゆえにあまり納得していない…ただその現実を後で嫌というほど体感することになるのだが…。
一度来たものの、やはり”古代都市”は何度見ても驚かされる。美しさと不気味さを併せ持つ宇宙の星々のような地層、タイルやレンガに加工された深層岩、音に反応して点滅する街頭…彼らはそんな街中をスニークで素早く駆け抜ける。
暗視装置を装着し、ライトに照らされた視界が”スカルクシュリーカー”を捉える。
エミリー「(あ、あった。)」
ダイバー1「(こちらも見つけた、位置を伝える。)」
こうしてドローンとは別に人力でも捜索を行い、確認出来る限りの全ての”スカルクシュリーカー”の場所を特定し終えた。
ダイバー2「ダイバー2よりダイバー1。確認出来る限りの”召喚器”の位置を特定、登録が完了しました。いつでも行えます。」
ダイバー1「了解、こちらも出来る限りの位置を特定した。diver1よりHQ及びdiver's、CPへ通達、作戦をフェイズ2へ移行…ポイントを更新する。」
オペレーター1「了解しました。これより作戦はフェイズ2に移行します。diver'sはポイントを更新、”展開”準備を行ってください。」
「「「了解!!」」」
ダイバー1「了解した。SIS、ここから作戦をフェイズ2に移行する。洞窟入口のCPに通達して部隊を洞窟の”古代都市”前の広場に移動させる。出来るか?」
エミリー「ええ、ここからが”正念場”ですね。」
ダイバー1「ああ、”アバドン”を叩くには大部隊による圧倒的火力が必要不可欠だ、戻って残りのダイバーズと合流後に”キル・ポイント”の設置と”ポータル”展開準備を行う。」
エミリー「なら…急がないとですね。」
ダイバー1「そうだな。」
そう言うと彼らは”古代都市”を素早く後にする。全ては奈落の底の使者を倒すために…準備に取り掛かり始めたのだった。