通信員「ダメです。本土との連絡が完全に途絶しています...父島基地にも確認を取りましたが同様に連絡がとれないそうです。」
西川大佐「くそっ...他国のジャミングか?父島は本土との海底ケーブルがあるのに連絡が取れないだと?何が起きているんだ...」
通信員「父島では一昨日から沖合での行方不明や不審物の報告が相次いでおり、住民の避難を行うことを決定したとのことです。そして住民の避難への協力を本基地に協力してほしいと...」
西川大佐「この基地にあるのは4機のヘリと1機の輸送機だけだ。一体何を協力しろと?」
通信員「避難までの島内の警備に人員を送ってほしいとのことです。父島では昨日だけで13人の失踪、住民たちは化け物が見たとパニックになっているようです...関係があるかはわかりませんが、当直に当たっていた隊員が化け物を見たといっていました。」
西川大佐「...父島にはヘリで10人を送れ。残りの警備隊は本島の警備を、手の空いてる者も使って夜間も厳重に警戒を行え。通信班はほかに連絡が取れないかを試し続けろ。いま近くにいる可能性の高い艦隊は誰だ?」
通信員「おそらく...第605予備艦隊。空母たいほうと随伴艦たちです。」
異変が起き始めた硫黄島。途絶した本土との連絡。行方不明者と不審物。いまだに空母打撃群として編成されない空母たいほう。
西川大佐:硫黄島航空基地司令。階級は大佐。
基地警備隊:各基地の警備を行う警備隊。硫黄島には40名の人員が警備にあたっている。父島基地では陸警隊20名が警備を行っている。装備は基本的に小銃、機関銃などと軽装備である。しかし、空軍では一部の警備隊に装甲戦闘車を配備しており、硫黄島にも2両の偵察戦闘車が配備されている。
第605予備艦隊:空母たいほうを旗艦とした部隊で空母打撃群として編成するための艦艇待ち。現在ミクロネシア方面での異変の調査を行うため特務艦にっしん、あかつき型駆逐艦3隻とともに南下している。
本土に飛行機飛ばして連絡とれば?:この一週間周辺海域の天候大荒れなり。ちなみに通信がおかしくなり始めたのは3日前。