東の空、遥か向こうの地上から一直線に伸びる一本の雲
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爆発、雲はそこで途切れる
今日で何回目だろうか
東、カタルーニャあたりの生存者は地上を捨てて別の惑星でも目指しているんだろうか
深海で這いつくばったり泳いでくるだけだった私の準同族は、
いつの間にか地上を二足歩行で走って戦車を蹴り飛ばし、
いつの間にか元々空が自らの物であったかのように悠々と飛んで無差別に航空機に突っ込んでいた。
現代の戦闘機と大差ないスピードで。
それらが深海から来たのだと信じられないぐらいには異常すぎるスピードで進化していた。
地上、熱、放射線、毒、酸...、
最初は効果があったものが一か月もするとびくともしなくなっている。
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いっそのことエーギルに下ってこのまま化け物になるのもわるくないのかもしれない
もっとも彼らが私を同族と見てくれるかだが。
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